テラーノベル
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とても静かなこの玄関で 、
こっそり青から取った 、 三本のバラを握る 。
「 桃兄へ 」なんて書いてあるから 。 俺宛だと言うのなら取ってもいいでしょ?
紫
玄関に佇む沈黙を破った紫兄は 、 言葉を発するために息を吸う 。
みんなが耳を傾ける中 、1人 。 声を上げた 。
赤
黄
赤
黄
赤
桃
黄
赤
紫
橙
赤
紫
橙
紫
桃
紫
壊れる空気 。
壊れる表情に 枯れる声
それらがこの玄関に響き渡り 、
空っぽの心にも
痛々しく沁みた
紫兄に誘導され 、ソファや椅子 、
座布団などにそれぞれ座る 。
その後説明されたのは
幼いながらに一人で計画された 、
「 赤の計画 」
赤が「 押して 」と頼み 、 青を 〝 悪役 〟にしたこと
そのことを紫兄と橙兄は 〝 知っていたこと 〟
青がしていないとは信じていた 。 でも詳しいことを改めて知ると
胸が痛む 。
赤も黄も 、違う意味で驚き言葉を失う
赤
黄
でも俺はそんな疑問よりも怒りが勝つ 。
知っていて助けなかったの?
あんなにも
〝 苦しんでいた人を見ていて? 〟
桃
嗚呼 、 おかしい 。 笑いが込み上げてくる 。
橙
桃
紫
紫
桃
桃
桃
桃
桃
桃
紫
桃
桃
桃
桃
赤
黄
赤
俺が声を上げたときから
声を押し殺して泣いていた赤が 、 立ち上がりキッチンへと向かう
その足取りは決して力強くはなく 、 今にも倒れそうな程によろめいていた
赤
橙
───そんな赤が手に取った物は
人の命を簡単に奪える凶器 。
赤
紫
紫兄は手で顔を覆い泣いているから 、
今の状況を理解できていない 。
俺たちはまた────
大切な家族を失うのか ...... ?
そう考えると 、
足が凍ったように動かなくなり
止めることができなくなる 。
黄
キ ──── ン ッッ
「 赤を止めて 」
心の中でそう叫んだ時
赤といちばん仲良かった黄が 、
赤が持っていた凶器 ...
包丁を奪い取り 、 そのまま包丁は勢いよく 床へと転がった 。その音が床に響く 。
黄
黄
黄
赤
黄
桃
正直 俺も驚いた
紫兄も 、 黄の罵声を聞いて 顔を上げている 。
橙兄も 、 紫兄の背中を撫でながら 。
青にも見せなかった姿を
あの赤に見せるなんて 。
〝 それくらい 、大切なんだろうな 〟
赤
桃
桃
黄
桃
赤
桃
赤
桃
桃
紫
黄
橙
桃
入室
黄
しん 、 と静まり返った部屋で 僕は赤を見つめる 。
僕の視界に映る赤は 写真立てに置かれていた、知らない袋を 手に取った
赤
黄
掠れた声で僕に問うた 赤の手を覗き込む
黄
赤
赤
黄
赤
黄
急いで確認しようとする僕に 、 気をつかって見やすくしてくれる 。
黄
赤
「 赤くんへ 青より 」
と丁寧に書かれた文字を確認した 僕は静かに目を閉じ涙を流すと 、
赤の声が耳に入る
黄
探す気力もなく頷きながらもベッドに座る僕に構わず赤もその場に座り 、
開ける様子が見えた 。
チョコ 、 そして花束と手紙 。
赤
それらを近くにあった座布団の上へ 並べた 。
花束を袋に入れたのは 何故だろう
普通は別々にするはずだ
───その答えは簡単だった
「 そのくらい 、 青兄の心に 余裕がなかったから 」
俺なりの解釈だけど 、そうかもしれない 。 それは 、 事実かもしれない
改めて 、 後悔を感じる
黄
膝の上で拳を握る俺を見て 、 俺にスマホを差し出した
赤
調べる勇気なんてない 。
でも 今すぐに調べたかった
コメント
8件
最高です!!続き待ってます!
最高でした! 続きが楽しみです!!