18号
まちことの通話を切ってから 私の体調はどんどん悪くなっていた。
18号
18号
起き上がるの無理そう…)
鉛のように重くなっていく体に 自然と荒くなる呼吸。
朦朧とする意識の中で 私は思わずまた名前を呼んでしまう。
18号
普段から素直に甘えていれば こういう時も声をかけやすいのに…。
プライドが高い性分だからか 追うより追われる方を求めてしまった結果がこれだ。
18号
18号
思わず自虐的な言葉をこぼした私は、 ぎゅっと目をつむり 重く響く頭痛に耐える。
どれくらいそうしていたのだろうか。
痛む頭のせいで眠ることもできず ただベッドに横になっていた私は 不意におでこに触れた冷たさにより目を開いた。
まちこ
ごめん。
18号
まちこ
まちこ
薬とかある?
18号
まちこ
18号
18号
18号
来てくれて嬉しいのに…。 こんな時まで 私の口から出るのは可愛げのない言葉。
それなのに、 ニコッと優しく笑った彼女は そっと私の頬を撫でる。
まちこ
ちょっと辛そうだったから…。
まちこ
18号
まちこ
じゅうはちに呆れられて終わりだけど
まちこ
側にいたいなって思って…。
まちこ
ごめんね…?
「てへへ」なんて笑いながら 私を見つめるまちこの視線が暖かくて…。
きゅっと胸が締め付けられる感覚と共に 私の目尻から一筋… 涙が溢れた。
まちこ
じ、じゅうはち?
大丈夫?そんなに辛い??
18号
まちこ
どこにあるか教えて?
涙なんて滅多に流さない私が、 珍しく泣いてしまったからか 心配そうな顔をするまちこ。
そんなまちこが 薬を探しに部屋を出て行ってしまいそうで 私は重い腕をなんとか動かし まちこの手を握った。
18号
まちこ
18号
18号
まちこ
まちこ
彼女にとっては今日はイレギュラー続きだろう。
それでも、ようやく言えた私の素直な言葉を まちこはすごく優しい表情で受け止めてくれた。
まちこ
……甘えてくれて、ありがと。
まちこ
安心して寝ていいよ。
18号
まちこ
私が嘘ついたことあった〜?
18号
連れてってくれるって言ったくせに、全然誘ってくれない。
18号
まちこ
た、タイミングというか…!
18号
まちこ
まちこ
免疫無いのにぃ〜
まちこ
今はそれどころじゃ無い!
まちこ
ちゃんと寝て、早くよくなって?
18号
18号
まちこ
まちこ
ぽんぽんと布団の上から 私の体を優しく叩くまちこ。
そのゆったりとした振動と まちこが側にいるという安心感で いとも簡単に、私の瞼は落ちていく。
それでも、 完全に意識を手放す前に…
18号
18号
普段は言えない素直な気持ちを 彼女に伝えた…。
その言葉を受け少し驚いていたまちこだが、 すぐに嬉しそう笑うと 優しく私の髪を撫でてくれた。
まちこ
まちこ
そうして私は、 熱の熱さとは違う胸の暖かさを感じながら ゆっくりと夢の中に落ちて行った……。