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18号

はぁ……はぁ……

まちことの通話を切ってから 私の体調はどんどん悪くなっていた。

18号

(……体が熱い)

18号

(水飲みたいけど…。
起き上がるの無理そう…)

鉛のように重くなっていく体に 自然と荒くなる呼吸。

朦朧とする意識の中で 私は思わずまた名前を呼んでしまう。

18号

まちこ……。

普段から素直に甘えていれば こういう時も声をかけやすいのに…。

プライドが高い性分だからか 追うより追われる方を求めてしまった結果がこれだ。

18号

はぁ……

18号

自業自得ね……。

思わず自虐的な言葉をこぼした私は、 ぎゅっと目をつむり 重く響く頭痛に耐える。

どれくらいそうしていたのだろうか。

痛む頭のせいで眠ることもできず ただベッドに横になっていた私は 不意におでこに触れた冷たさにより目を開いた。

まちこ

あ、起こしちゃった?
ごめん。

18号

……ま…ちこ?

まちこ

うん

まちこ

思ったより、熱高いね。
薬とかある?

18号

……。

まちこ

じゅうはち?

18号

……なんで。

18号

配信…するんじゃなかったの…?

18号

リスナーさん…楽しみにしてるでしょ…。

来てくれて嬉しいのに…。 こんな時まで 私の口から出るのは可愛げのない言葉。

それなのに、 ニコッと優しく笑った彼女は そっと私の頬を撫でる。

まちこ

電話越しのじゅうはちが
ちょっと辛そうだったから…。

まちこ

何かあったのかな〜…って。

18号

……。

まちこ

違ったら違ったで、
じゅうはちに呆れられて終わりだけど

まちこ

もし本当にじゅうはちが苦しんでるなら
側にいたいなって思って…。

まちこ

合鍵使って勝手に入っちゃった。
ごめんね…?

「てへへ」なんて笑いながら 私を見つめるまちこの視線が暖かくて…。

きゅっと胸が締め付けられる感覚と共に 私の目尻から一筋… 涙が溢れた。

まちこ

え!?
じ、じゅうはち?
大丈夫?そんなに辛い??

18号

…っ……うっ。

まちこ

く、薬持ってくるから…
どこにあるか教えて?

涙なんて滅多に流さない私が、 珍しく泣いてしまったからか 心配そうな顔をするまちこ。

そんなまちこが 薬を探しに部屋を出て行ってしまいそうで 私は重い腕をなんとか動かし まちこの手を握った。

18号

……いらない。

まちこ

え?

18号

薬……いらないから…

18号

側にいて……。

まちこ

……!

まちこ

じゅうはち……。

彼女にとっては今日はイレギュラー続きだろう。

それでも、ようやく言えた私の素直な言葉を まちこはすごく優しい表情で受け止めてくれた。

まちこ

ふふっ、珍しいね〜
……甘えてくれて、ありがと。

まちこ

ずっと側にいるから、
安心して寝ていいよ。

18号

……ほんとに?

まちこ

当たり前じゃん!
私が嘘ついたことあった〜?

18号

……美味しいイタリアンのお店
連れてってくれるって言ったくせに、全然誘ってくれない。

18号

……嘘つき。

まちこ

え!あ…やっ…そ、それは…。
た、タイミングというか…!

18号

ずっと、楽しみにしてるのに…。

まちこ

っ…。

まちこ

うぅ…甘えたなじゅうはち可愛すぎ…。
免疫無いのにぃ〜

まちこ

……って、
今はそれどころじゃ無い!

まちこ

ほら、本当にここにいるから
ちゃんと寝て、早くよくなって?

18号

……うん。

18号

……絶対だよ?

まちこ

はいはい、約束するから。

まちこ

はよ、寝んさい

ぽんぽんと布団の上から 私の体を優しく叩くまちこ。

そのゆったりとした振動と まちこが側にいるという安心感で いとも簡単に、私の瞼は落ちていく。

それでも、 完全に意識を手放す前に…

18号

……ありがと、まちこ。

18号

…………大好き。

普段は言えない素直な気持ちを 彼女に伝えた…。

その言葉を受け少し驚いていたまちこだが、 すぐに嬉しそう笑うと 優しく私の髪を撫でてくれた。

まちこ

こちらこそありがと、じゅうはち。

まちこ

私も大好きだよ。

そうして私は、 熱の熱さとは違う胸の暖かさを感じながら ゆっくりと夢の中に落ちて行った……。

この作品はいかがでしたか?

196

コメント

6

ユーザー

最高ですフォロー失礼します

ユーザー

はまち書いてる方少ないから嬉しいです🥲‎

ユーザー

はまちだぁぁ…🫶💖 弱ってまちこさんに甘えるじゅうはち可愛すぎます、!

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