リリー
リリー
マックス
カート
発進した列車は 今も宇宙の中を暴走している。
窓の外で流れる星に 私は泡を吹きそうだった。
ただでさえ普通の人間の私は、
このヘルメットをしてないと 生きれないのに。
マックス
リリー
カート
マックス
2人用の座席に 並んで座った2人。
マックスが「おいで」と 自分の膝を叩く。
リリー
リリー
マックス
マックス
リリー
カート
リリー
私の言葉に黙り込む2人。
2人は他の人たちの事なんて どうでもいいのだ。
助けても「ありがとう」って 言ってもらえなかったら。
感謝されないことを 恐れている。
「たかが機械」として 扱われることを。
リリー
リリー
リリー
リリー
リリー
マックス
カート
気まずそうに俯いてしまう2人。
身体は機械でも 心は他の人と何ら変わりない。
カート
マックス
マックス
カート
カート
リリー
私は小さくため息を吐くと
マックスの膝の上に ちょこんと座った。
マックス
リリー
リリー
リリー
マックス
マックスがギュッと 私のお腹に腕を回す。
無機質で硬い顎が 右肩に乗せられた。
同じようにカートも 私に寄りかかってゲームを始める。
リリー
今の不安定な2人を 置いて行くことはできない。
私も結局2人に甘い。
マックス
コツンとマックスの顔が 私のヘルメットの頬の部分に、
キスするように当てられた。
カート
マックス
マックス
カート
無愛想な舌打ちとは裏腹に、
カートも私のヘルメットの 逆側に口元を落とす。
マックス
カート
マックス
リリー
頬が熱いのは私だけの秘密。
小ネタ カートとマックスは他人に無関心な代わりに リリーにかなり執着している。 リリーもそれには気付いていて、 自分が2人の心の支えだと理解しているため なんだかんだ甘やかしてしまう。 軽い仲に見えてだいぶ依存関係。
コメント
5件
私もリリーちゃんにキスしたい!
私もキスしてほしい✋🏻(((