静寂の中で君を待つ。

TV: 昨日の東京は、昨年より2週間も早い春一番が吹きました。

TV: 春一番とは、冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風のことで春の訪れを知らせてくれます。

もし、今日が地球最後の日だったら

もし、大嫌いなあの子を殺せるなら

もし、大好きなあの子と ずっと一緒にいられたら

もし、私のことが嫌いな人がいるなら

もし、私のことが大好きな人がいるなら

もし、私はもうすぐﾀﾋぬと嘘をつけば

君は

貴方は

私を可哀想に思って、 救ってくれますか？

それなら

私は、どれだけ幸せだろう。

いつも思う

私は幸せ者だと。

でも、それと同時に

何が幸せなのか

何が不幸で

何が優しさで

何が裏切りで

何が普通なのか

わからなくなる。

【作品と中身を全て削除】

何度この文字を打っただろう。

何度小説を書き直しただろう。

何度涙を流して

何度笑っただろう

何度自分を殺して

何度明日が来ないことを願っただろう。

そう考えただけで吐き気がする。

もう書かなくていい。

もう考えなくていい。

もう自分を殺さなくていい。

もう明日なんて書かなくていい。

思っただけで、 少しだけ肩の力が抜けた。

そう送られてきたLINEを

私は涙でぼやけた視界で読み取った。

ただ、私が悪かったのだ。

そう言い聞かせても、 私の頭は真反対のことを考えてしまう。

私はそう答えることができなかった。

私が小説の書き方を真似したと。

そう言いがかりを つけられるだけだった。

ﾀﾋんでいく人を横目で見ながら ﾀﾋねていいな、なんて。

ﾀﾋぬ勇気があっていいな、って。

TV:小中学生の自殺者数が513人に_

自殺者数が増加した、なんて聞いても

勇気をわけてほしい、としか思えなくて

そう言われたって、「私も大嫌いだよ」 なんて嘘をつくしかなくて。

苦しんでいる人は私だけ、なんて。

そんなはずないのに。

私のほうが頑張ってるのに。

何回負ければいいの？

なんで賞賛を浴びるのは いつもあの子なの？

なんで努力は報われないの？

なんであの子の努力は報われるの？

私だって負けないくらい 努力してるじゃん。

嫉妬してたらダメなの？

あんたに向けて書いてるわけじゃない。

なんで明日はやってくるの？

「来て」なんて頼んでないじゃん。

なんであんたに 言われないといけないの？

そうだ

誰もしらないところへ行こう

空高く飛んで逝こう

シマエナガの群れに混じって

暑い夏なんてもう過ごさなくていい。

何も考えなくていい。

明日なんて、書いてもらう必要もない。

誰かを救おうと必死になることもない。

全部、全部終わるんだから。

でも

心残りが１つだけあるとしたら

私を救った誰かの

あなたの声が聞けなくなることが

いちばんの、心残り。