貴方
あのクソ親父…!
貴方は前を見ていなく、目の前の自転車に気づいていなかった。
貴方
???
キキッ…
私は思わずギュッと強く目をつむる
貴方
???
貴方
???
足を見ると少し擦り傷をして、 血がぷつぷつと出始めてるのがわかる
貴方
???
貴方
さっきまで逃げていたことすら 忘れて、のほほんとした空気に 気持ちを置いていた。
???
???
彼は太陽のような笑顔で私に笑いかける。
そんな些細ななことが私にとっては凄く幸せだった。
皆が私に向ける笑顔は嘲笑いの方だ。
この人は違う。私はそう確信し、 ついて行った。
らっだぁさんの家らしきところに着き 私はただ手当ての終わりを待つばかりだった。
秒針の音と2人の息遣いだけが部屋に響く
らっだぁ
貴方
らっだぁ
貴方
2人で宥め合いをしているとドタドタと大きな足音が
その足音を聞くと頭が少し痛くなる。
???
???
らっだぁ
2人は私をジロっと見るとらっだぁに声をかける
???
???
らっだぁ
ーーーーーーーーーーーーー✂︎キリトリ
きょーさん
きょーさん
貴方
らっだぁ
みどりくん
らっだぁ
貴方
貴方
きょーさん
貴方
みどりくん
貴方
黙るしかなかった。クソ親には名前も授けてもらっていない。「施設の子」だからって、いつもお前呼びだ。
らっだぁ
らっだぁ
貴方
18年間名前もない。そう言えばこの人たちも嘲笑うんだろーな。
貴方
きょーさん
少し怒ったような声で私を呼び止める
その声があまりにも父親と似ていて体が震える
貴方
ギュッ
貴方
何が起こったか一瞬わからなかった。 でも直ぐにそれはわかった。 私は今きょーさんに抱きしめられているんだ。
きょーさん
きょーさん
そんな言葉をかけられると思わず目頭がブワッと熱くなり
目から多くの水滴が滴る。
貴方
安堵もあるのか情けない声を出して泣いてしまう。なぜだろう。涙が、止まらない。
貴方
らっだぁ
らっだぁ
みどりくん
緑くんも無言で私を抱きしめてくれた
コメント
2件
続き見たいです。ゆっくりで大丈夫です👌