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太宰の息は 荒くなっていくばかりだった。
太宰治
隣の大人は反応しない。
太宰治は運転席に目だけを動かした。
そこには何も見えなかった。
見えなかった、真っ暗だった。
太宰治
太宰は、この時やっと自分が今、 夢の中に居るのだと思い出した。
そしてあたりを見渡した。
太宰治
本当に何もない
車内の周りは道路もなく、建物もなく、 隣の大人と太宰治以外誰も居ない。
太宰治
その時太宰は妙な気分になった。
さっきまで隣の大人に呼吸を乱し 胸を押さえていたとは思えない程に
何処か落ち着きを取り戻していた。
太宰治
何を思ったのか先ほどまでビビり散らかしていたとは思えぬほど
軽やかに口を動かし
隣の大人に太宰は声をかけた。
太宰治
太宰治
中原中也
太宰治
いきなりの名前呼びに少々の困惑した 太宰だが
すぐにいつものように取り繕った。
太宰治
中原中也
太宰治
太宰治
太宰治
太宰治
太宰は煽るように隣の大人に声をかける
が、全くもって反応は得られない。
太宰治
中原中也
中原中也
太宰治
太宰治
太宰治
中原中也
中原中也
太宰治
太宰治
太宰治
太宰治
意味のわからない夢にどう解釈を すれば良いのか、処理すれば良いのか
太宰はこの夢がなんなのか 気になって仕方がなかった
この奇妙な夢に
訳のわからない 「心を引き寄せる」何か
を感じていた。
太宰治
太宰治
中原中也
ジュー
食材の焼く音がだけがキッチンに響く。
中原中也
中也はしばらく自室で 自分も寝てしまった。
気がつけば午後の2時になっていた。
慌てて隣を見ると、まだ太宰はすやすやと眠りこけていた。
そのため中也は太宰が起きる前に 昼食を作っておいてしまおうとキッチンに立ったのだ。
中原中也
中原中也
中也は焼き終えた肉を皿に移し、 リビングのテーブルに置いた。
そしてそのまま席には付かず、 2階の太宰が寝る自室に向かった。
中原中也
自室に眠る太宰は
自身が帰ってみた時
ついつい寝てしまって起きた時
その時と状態が全く変わらなかった。
つまり、体勢が変わっていない。
寝返りもしていなければ腕も脚も動いていない。
中原中也
中原中也
試しに中也はつんつんと 太宰の頬を指で突く。
太宰治
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中也はあの異能に愛着なんてものを 感じたことはなかった。
けれど、何処か寂しくもあった。
かつての世界で太宰た肩を並べ、
双黒
そう呼ばれていた時代を思い起こしては
虚しい。
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中也は考えた。
中原中也
中原中也
中也はまだ森鴎外に 太宰治のことを話していない。
あの人は太宰をとても気に入っているから、
多分連れて回りたいだろう
中原中也
そしたら太宰が俺と距離を置きそうだ
そう思って中也は言えずにいた。
けれどいつかはバレるだろう。
中原中也
中原中也