言ってしまった。 君に…言いたくなかったことを。
綾乃
耳が聞こえない……
僕
(多分…君は優しいから…僕に…色々してくれると思うけど…)
綾乃
じゃあ!私が手伝うよ!
僕
(ほら…優しすぎるから…)
僕
えっと…僕はもういいんだ。
僕
話しかけないで。
綾乃
えっ…あっ…そ、そっか…
僕のせいで彼女に負担をかけたくなかった。 でも…あの時素直になってれば…
3ヶ月後
僕
え?
僕
なんで…彼女…
泣いてたんだ。誰もいない 教室で。
1人で密かに泣いてた。
泣いてる君が
あまりにも美しく
見とれてしまった。
声は聞こえないけれど…僕は その瞬間惚れてしまったのだ。
綾乃
私っ…もう…やだ…
綾乃
辛いよ…助けて…
綾乃
うっ…どうして…なの…
僕
(彼女が泣いてる…どうしたんだろう)
僕
あ、あの…
綾乃
( ゚д゚)ハッ!
綾乃
だ、だれ!
僕
僕
誰でもいいと思う。
綾乃
あっ…君は…
泣いてるところを見られたのか。 焦っていた君。
急いで涙を拭き取っていた。
僕
(別に…無理しなくても…)
綾乃
なんか…初めて話した時みたい。
僕
(何を言ってるんだ?初めて話した時?似ているけど…別に君は泣いてたわけじゃ…)
綾乃
見られたしもういいや…
僕
あの時も…泣いてたの?
綾乃
綾乃
うん…泣いてたよ…
僕は知らなかったんだ。 君が泣いてたのに…
君の顔を見ようともしなかった。
あぁ…
君の…声が聞きたい…