ある日
僕は少女に恋をした。
沢山咲いているたんぽぽの花の上で
少女は恋占いをしていた。
少女
スキ。
少女
キライ。
少女
好き。
少女
嫌い。
少女
好き…
少女はそう言って微笑んだ。
次の日も…その次の日も
その少女に会いたくて
毎日訪れた。
僕
(あ…今日もいた。。)
少女
あ…こんにちは。ニコ
そう言って少女は微笑みながら話しかけてきた。
僕
え…あ…こんにちは。
少女
君も好きなの…?
僕
え…?
少女
たんぽぽ。
僕
え…あ~まぁ…
僕はとっさに嘘ついた。
少女
そうなんだ~
少女
私も好きなの。
少女
花言葉があって…
少女
たんぽぽの花言葉はね。。
少女
真心の愛。神のお告げ。思わせぶり。幸せ。恋占い…
少女は次々と花言葉を言う。
少女
あと…別離…ボソ
僕
え…?
少女
ふふ。
少女
あ…お兄さんに特別教えてあげますね。
そう言って少女は恋占いを教えてくれた。
少女
たんぽぽの綿毛が一息で全ての綿毛を飛ばすことが出来たら
少女
相手は自分のことを情熱的に愛されてる。って意味なんです。
僕
ほぉ~
少女は最後に…
少女
私は毎日ここで待ってるんで…ボソ
僕
え…?
少女
あ…なんでもありません。
少女
それでは…ニコッ
そう微笑んで少女は綺麗に
たんぽぽの綿毛の様に
ふわふわと消えた。