ー深夜2時過ぎ
蒼空
………パチ…
蒼空
……ムクッ…(起き上がる)
蒼空
…………
三ツ谷
スゥーー……スゥーー…
蒼空
………
蒼空
(…三ツ谷さん……私…)
蒼空
(……貴方の事………)
蒼空
…………好き…かも…です……(((ボソ
三ツ谷
………オレのこと好きなんだ?
さっきまで眠っていたはずの三ツ谷が目を開けていた
蒼空
え?!
蒼空
み、三ツ谷さん?!
三ツ谷
うん (起き上がる)
蒼空
え、あ、……
三ツ谷
オレのこと好き?
蒼空
あの、初めましてでこんなこと言うのもあれですけど………
三ツ谷
ん?
蒼空
三ツ谷さんを……好きに…なっちゃったんです…
三ツ谷
……そっか
蒼空
本当にごめんなさい!!
蒼空
迷惑……ですよね、
三ツ谷
……なんで?
蒼空
………え?
蒼空
だって、私……ただでさえ迷惑掛けてるのに…
三ツ谷
……迷惑じゃないよ?
蒼空
で、でも!!
蒼空
私は!!!
蒼空
……生きてるだけで迷惑になる存在なんです…
三ツ谷
………
蒼空
……小さい頃に両親に捨てられて、孤児院で暮らしてきました、
蒼空
私が…生きているだけで、三ツ谷さんにも迷惑をかけてしまいます…
蒼空
………本当は…
蒼空
…三ツ谷さんに救われた日……
蒼空
………死のうと思ってたんです
蒼空
誰にも……迷惑を掛けてしまう前に、
三ツ谷
違う
話を遮るように、少し強い口調で否定をしてきた
蒼空
……でもッ
三ツ谷
でもじゃない
三ツ谷
死のうとだなんて思うな
蒼空
ッ……
三ツ谷
蒼空は迷惑な存在じゃないんだ
蒼空
………
三ツ谷
だって、こんなにも人の事を思えて、礼儀が正しくて優しい女性なんてそんなに居ないんだよ
蒼空
優しくなんか……
三ツ谷
蒼空は!
蒼空
ビクッ
三ツ谷
蒼空は蒼空のままでいいんだ
三ツ谷
他人のことなんて気にするな!
三ツ谷
自分の思うままに生きろ
蒼空
ッ………
三ツ谷
人の意見になんて耳を向けるな、自分の心に耳を向けろ
三ツ谷
……自分の意見を尊重して
三ツ谷
もう死のうだなんて思うなよ
蒼空
………はいッ…
蒼空
ごめん……なさい
三ツ谷
……ギュッ!!
三ツ谷が強く抱き締めた
三ツ谷
ごめん、少し言いすぎた
蒼空
いいん……ですッ…(泣)
蒼空
ありがとう、ございます…(泣)
三ツ谷
ん、(頭を撫でる)
蒼空
ヒッグ……グスッ……
蒼空
ングッ……ヒッ…グ……
三ツ谷
………き…
蒼空
……?
三ツ谷
オレも蒼空のことが好きだよ
蒼空
………………え?
その瞬間、涙が止まった
蒼空
(三ツ谷さんが……私の事、好き、?)
蒼空
ホント……ですか…?
三ツ谷
あぁ、好きだよ
蒼空
………ッ
蒼空
私もッ……私も…大好きです(ニコッ)
三ツ谷
知ってる(微笑む)
そう言うと口付けをした
今夜は長い長い深い闇が続く
ーEND