君は僕の魔法使い

僕は友達があんまいない

けど

そんな僕でも

学校での唯一の楽しみがある！

それは、

そう！

図書室！

図書室ってあんま人いないから

友達が少ない僕にとっては

落ち着くとこなんだよなぁ

今日はどの本を読もうかな！

ん？

珍しく人がいる、

かっこいい人だなあ

やばい

ジロジロ見すぎた

誤魔化すために本変えよっと

んー、

お!!

この本面白そうだな

読んでみよっと、

やばい、緊張しすぎて変な声出た、

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

いっちゃった、

でも、いい人だったな、

この本、読んでみよっと

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

帰宅中…

次の日の朝

よし、誰もいない！

授業が始まるまで1時間もあるじゃん！

早く図書室いこっと！

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

あれ、誰かいる？

昨日の人じゃん!

先輩じゃんかぁぁ

か、かっこいい

ハン先輩か、

また話したいなあ

次の休み時間

ハン先輩いるかなあ

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

あ、いた、

今回は自分で声かけてみるか、

まってめっちゃ緊張するんすけど、

よし、

なんかめっちゃ親しくなってる、！

あ、やべ

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

〜ご飯〜

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

めっちゃタメ口じゃん

かわいいな、

なんか、りのと会ってから

元気が出るな

過去のことも、

りのとなら忘れられる

俺には辛い過去がある

その原因は

俺が同性愛者だってこと

そのせいで

学校では散々な目にあった、

同性愛者ってことが知られたときから

いつもの生活が

だんだん、

だんだん、

汚れていった

友達も

家族にも

見放され

すべてが

どうでもよく

なっていった

でも

そんなこと

りのに会ってから

すべて

忘れていったんだ

りのに会ってから

なぜか自信がついた

自分自身が同性愛者でも

まーいっかって

納得できるようになった

それは全て

りのの明るさのおかげ

俺の全てが

りのに詰まってる

あのとき、図書室で声をかけなかったら

未だに自分を責めていただろう

ありがとう

りの