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ねえ 、 貴方は どれだけ 私を 困らせるの
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笑っていた顔は 次第に 変わっていく
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素直に 言えばいい だけなのに 、 言葉が 出ない
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振り絞って 出した声は 、 思っていたより か細く 震えていた
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これで 良かった 、 良かったのに
今日は 少し オシャレを した 。 彼氏との デ - ト だから
10分前には 集合地へ 着いて 彼を待っていた 。
ピコン 、と 通知音が 鳴って 携帯画面を 見た
” ごめん 、 今日の デ - ト行けない 風邪 引いた ” との 一言だけ
お互い 仕事の都合で 中々 会えなくて 、 やっと 会える日 だと 思っていたのに
” そっか 、 お大事にね 飲み物とか 買って 家行くね ” と 送って コンビニへ 向かった 。
ゼリ - や 飲料水を 買って 彼の家へ 行った
メ - ル は 見られてなく 、 未読 だった
合鍵で 開けようとした時 、 鍵は 空いていた 。 お邪魔します 、と 小さな声で 呟いて リビングへ
扉を 開けようとする手は 止まった 。 何故なら 、 言わなくても 分かるかもしれない
聞きたくもない 、 女の 甲高い 喘ぎ声
昔は 、 あんなのじゃなかったのに 。 風邪を引いたという 嘘もつかず 、 本当に風邪を引いていても ” 会いたい ” なんて 甘えてくれていた 頃
今の私は 、 彼の欲望通りに 満たすことも出来ない 行為中は恥ずかしくて 声も出せない
でも 、 目の前の女は 俗に言う 男の理想 だった なんだって 喜んで 声を上げる
それを 見た途端 、 サ - ッと 気持ちが 冷めた
頬が痛くて 、 あつい 。 ヒリヒリと 皮膚が 悲鳴を上げている
上裸の彼が 私に近付き 、 頬を叩いたのだ
なんで ? 私 、 何も してないじゃない と思いながらも 彼の罵声を聞くことしか 出来ない
そう 言い残して 、 合鍵も 全部 投げ捨てて 家を出た
向かっている途中 、 生憎の雨 だった
傘を差していても 、ぽたぽたと 雨粒が伝って 落ちていく
愛していたし 、 愛されている気だった
思えば 、 今は デ - トという 名で 誤魔化された 彼の都合の 良いように 欲を満たす為だけに 会っていたような ものだ
乾いた笑い声が 口から零れる
なにもかも 失って 、 心の中も からっぽだ
目の前に彼 、 いや
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隣の家の 彼奴 だった 。
心配そうに 、 優しく 笑っていて
私が 突き飛ばしたのに 、 どうして 。
人気のない 路上裏で 、 気付けば 手に持っていた傘がなく 私は 彼に 抱き締められていた
雨が肌にあたって 、服に染みて 冷たいはず
彼の体温で 暖かく 感じた
もう 、 頬をつたるものは 雨粒か 涙なのか 分からない
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激しい雨の中で 、 かき消される 唇が 重なった音 。
コメント
4件
めためただいすきです😖💘 続き待ってます✨
シチュエーションがめちゃくちゃlrn様に合ってる… とても最高です🥹🫶🏻✨