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あの後、ゆきやさんとわかれて自分の部屋に帰ってきた。
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夢では死ぬし、ゆきやさんも同じ夢見てたし…色んなことが起きすぎて頭がパンクしそうだ。
ふと、ゆきやさんの顔が頭に浮かぶ。
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…顔がなんだか熱い。
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どうしよう。俺、ゆきやさんのことが好きかもしれない。
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わかってる、ゆきやさんは優しいから、突き放したりはしない。…でもそれでも好きな人に振られるのは傷つく。
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前世の俺は、この想いを伝えることなく死んでしまった。
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大切な人が、いつまでもそこにいる訳じゃない。
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頭を冷やすためにも、俺はベッドに潜り込み、意識を手放した。
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…ここは、夢の中?
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辺りを見渡しても、真っ暗で何も見えない。
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いつもは、D職員のオレンジのつなぎを着ているはずなのに、今日は現実世界と同じ制服を着ていた。
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遠くから足音がする。誰か近づいてきているようだ。
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何故か、ゆきやさんが全速力でこっちに走ってきていた。
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そう言って、俺はゆきやさんに引っ張られ、走り出した。
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後ろを見ると、黒いナニカが俺たちを追いかけてきていた。
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ずっと走っていると、真っ暗だった景色が、明るくなってきて、最後はどこかの施設に変化した。
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そう言って、俺はゆきやさんの手を握り、物陰に隠れた。
音を立てないよう、口に手を当て、脅威が去るのを待つ。
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俺は息をついて、体の力を抜く。
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辺りを見渡すと、いつものSCP収容所…に見えるが、何か変な感じがする。
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ゆきやさんの視線の先を見ると、誰かが近づいてきていた。
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また、さっきと同じ所に隠れるか、とも思ったが、既に向こうもこっちに気づいたようで、こちらに向かって走ってきていた。
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そう言って、俺たちは来た道を振り返って走り出した。
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すると、後ろから聞き覚えしかない声がして、俺は思わず足を止めてしまった。
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そこには、ゆきやさんがいた。
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そいつは、オレンジのつなぎに、ペンギンの被り物を被っていた。
…まるで、夢の中のゆきやさんのような…
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そいつは、困惑した様子で俺の言葉に頷いた。
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そう言って、ゆきやさんは俺の手を握って嬉しそうに目を輝かせた。
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そうすると、ゆきやさんは悲しそうに笑って、手を離した。
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俺たちは、もう1人のゆきやさんに、今まであったことを話した。
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そう言うと、もう1人のゆきやさんが顎に手を当て、真剣な顔をする。
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あの時を思い出しているのか、苦虫を噛み潰したような顔で、ゆきやさんはそう呟いた。
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命が危ない状況だというのに、呑気な様子を見ていると、やっぱりあのゆきやなんだな、と実感する。
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そう言って、ゆきやさんは険しい顔をして、うんうんうなりだした。おそらく、頑張って思い出そうとしているのだろう。
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ぷんぷん怒り出したゆきやさんを無視して、この状況の原因であるSCPについて考える。
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ブツブツ呟きだしたゆきやを眺めながら、俺達も何となく考える。
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みんなで、頭を悩ませていると、遠くから何かが近づいてくる音がした。
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そう言って、俺らは走り出した。 が、どうやら見つかってしまったようで、後ろから唸り声が近づいてくるのを感じる。
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ずっと逃げ回っているのに、中々巻くことが出来ない。
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何が何だか分からないが、とりあえず言われた通りに走る。
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あ、危ねぇ…ぶつかる所だった…。 檻のような鉄格子の下をスライディングして、何とかくぐる。
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振り返ると、バケモノが鉄格子に挟まって身動きが取れなくなっていた。
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もう1人のゆきやさんが、立ち上がり、バケモノに近づいていく。
バケモノは俺らを捕らえようと、足掻いている。いつ危害を加えてくるかわからない。
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ゆきやさんがバケモノに向かって、問いかけた。
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