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帰りのホームルームが終わった

夏也

ふぅーやっと学校終わったぁ!

香織

疲れたね笑

夏也

うん笑

夏也

でも、やっと高校生活に慣れてきたかも

香織

ほんとー?
私全然慣れないよ笑

夏也

まだ慣れてないんだ笑

夏也

そうだ香織、今日一緒に帰らない?

香織

いいよ!

香織

一緒に帰ろー!

俺の名前は夏也

俺には今、好きな人がいる

香織

先生さようならー

先生

気をつけて帰れよ〜

その好きな人は、香織だ

香織は高校に入って初めて仲良くなった女子だ

夏也

今日の歴史の課題、めっちゃ面倒くさそうだよなー

香織

わかるープリントにいちいち書き込むのめんどくさそー

夏也

ほんとそれなー!

香織は可愛くて、とても優しい

そして、香織のロングの髪型が俺のどタイプだ

香織の隣いるだけで、俺は幸せだ

大和

お!香織じゃん!

香織

大和ー!そっちのクラスもホームルーム終わったんだ!

夏也

大和

そうそう、あ!そうだ!聞いて欲しいんだけどさ…

香織

なになに!どしたの!

大和

俺これから部活で、7時までずっと練習なんだけど笑

香織

まじー!それはやばすぎ笑

夏也

…あ、あー

夏也

用事思い出した!香織!先帰るね!

香織

あー…うん!わかった!

夏也

(なんか気まずいから嘘ついて先に帰っちゃった、)

夏也

あー!てか誰だよ大和って!

夏也

夏也

…香織、大和ってやつと喋ってる時、楽しそうだったな

学生カップルらしき男女が手をつなぎながら向こう側から歩いてきた

女子生徒

今度の日曜カフェ行きたいなー!

男子生徒

いいねカフェ!俺もカフェ行きたいー

夏也

(いいなー、デートの話してる)

夏也

(あーなんか嫌な気分になってきた…)

ザワザワ…

夏也

(ってあれ!?カップル多くね!?)

何故かカップルらしき人達があちらこちらにいる

夏也

(ちょ、ここから離れないとしんどくなる!)

夏也

やっと離れられた…

夏也

てかここどこ!?

辺りを見回すと、古びた神社が建っていた

夏也

こんなとこに神社あったんだ

少し疲れたので、大きな石に腰掛けた

夏也

ふぅ…

夏也

香織、絶対大和ってやつのこと好きだよな…

夏也

明らかに俺なんかと話してる時より楽しそうだった…

夏也

あー…

夏也

俺も愛されたいな…

謎の男

愛されたいんですか?

夏也

うわ!びっくりした

謎の男

これは失礼
ところで君、愛されたいんですか?

夏也

い、いやなんでもないですよ

謎の男

私にはわかりますよ

謎の男

好きな人に愛されたいというような悩みですよね

夏也

夏也

そうです

謎の男

はは!面白いですね!

夏也

な、何が面白いんですか!こっちは真剣に悩んでるんですよ!

謎の男

これは失礼
その悩み、私が解決しましょう

夏也

ええ?解決…って……何………を……………

夏也

(やばい、頭がクラクラする…)

バタンッ!

気づくと自分の部屋だった

夏也

う…何が起こって…

夏也

…そうだ、変な男の人に悩みを解決しようって言われて

夏也

それで…あれ?

夏也

そこからの記憶が無い…

夏也〜早く準備しなさいよ〜

夏也

んえ?準備?…

何寝ぼけてるの、もう朝よ?

夏也

ええ!?朝!?

ほんとに寝ぼけてるじゃん

さ!早く学校の準備して!女の子待たせちゃダメでしょ!

夏也

え?女の子?

俺は急いで準備し、玄関を出た

香織

おはよ!夏也!

夏也

え!香織!?なんでここに?

香織

なんでって、毎日一緒に登校してるじゃん笑

夏也

え(してないけど…)

夏也

あ、とにかく待たせてごめんね

香織

ううん!大丈夫だよ!大好きな夏也のためならいつでも待つ笑

夏也

だ、大好き!?

夏也

(俺、夢見てるのか!?)

香織

これからどうする?笑
このまま学校サボってカフェでも行っちゃう?

夏也

(何がどうなってんだよ…でも)

夏也

(悪くない!)

結局、学校をサボってカフェに来てしまった

香織

…でさ!歴史の課題しようと思ったんだけど、課題のプリントをペットの猫がビリビリに破いちゃって笑

夏也

えー!大変じゃん笑笑

夏也

(あー…幸せだ)

夏也

(好きな人とこんな時間を過ごせるなんて…)

大和

お!香織じゃん!

夏也

(な!?)

夏也

(なんでお前が!?)

夏也

(くそっ、せっかくの幸せな空間なのに…)

香織

それでね!ビリビリになっちゃったプリントをね!

夏也

(…え?)

夏也

(…香織、大和ってやつのこと無視したのか?)

大和

お、おい〜香織〜

香織

そのまま提出したら怒られちゃった笑

香織

って話聞いてるー?笑

夏也

(…)

夏也

(…何かがおかしい)

夏也

(香織は絶対大和の存在に気づいてるはずだ…なのにどうして)

大和

なんでこんなとこでサボってるの香織〜

香織

うるさっ…

大和

え?

夏也

(え?)

香織

大和ってさ、もしかして空気読めない系?人が楽しくおしゃべりしてんのわかんない?

香織

今デート中なのね?邪魔しないでくれる?

大和

あ、、ごめん…

夏也

(…やっぱり、この香織おかしい)

夏也

(こんなの…)

香織

もういいや
夏也、他のとこ行こ

夏也

え?あ、うん

香織

ふぅー!邪魔者はもういないっと!

夏也

ねぇ、香織

香織

ん?どしたのー?

夏也

なんか今日、ちょっとおかしくない?

香織

私が?

夏也

うん

夏也

前までは、あんな感じに急に怒ったりしなかったじゃん

香織

あー、あれはあいつがしつこかったから

夏也

いや、そうじゃなくて

夏也

もっと香織は優しかったじゃん

香織

あ、ごめん…私優しい人じゃないとダメだよね

夏也

いや、そうやって強制させたいわけじゃないんだよ…なんか、その…

夏也

なんか違うんだよ!

この場にいるのが、突然嫌になった

香織

ちょっと!夏也!待って!

気づけば俺は香織から離れるように、逃げるように走っていた

夏也

はぁ…はぁ…

夏也

ここだ、ここからおかしくなったんだ

古びた神社、そして謎の男

それらに出会ったことで俺の現実はおかしくなってしまった

謎の男

おや、愛されてる人さん
おかえりなさい

夏也

あなたは!!

謎の男

好きな人から愛される気分はどうですか?

夏也

やっぱりあなたのせいだったんですか…

謎の男

彼女はあなたのことしか見ていません。あなたのことしか愛していませんよ

夏也

それは…なんか違うんですよ

謎の男

違う?

夏也

…俺は間違ってた

夏也

俺から香織に想いを伝えたり、行動を起こしたりするべきだった…

夏也

なのに、俺は香織に変化を求めてた

夏也

いつか俺の事を好きになってくれるだろうとか馬鹿なことを思ってたんです

謎の男

ふむ…

夏也

変わるべきは俺なんです

謎の男

それでいいですね?

夏也

…?

謎の男

君がそう決断するということは、元の状態にまた戻るということですよ?

謎の男

それでもいいんですか

夏也

…はい

夏也

俺は、香織に好かれるために努力します!

謎の男

その言葉、忘れては行けませんよ

夏也

あれっ…意識が…

バタンッ!!

ふと気がつくと、あの時に戻っていた

大和

俺これから部活で、7時までずっと練習なんだけど笑

香織

まじー!それはやばすぎ笑

夏也

(今だ!タイミングは今しかない!)

夏也

香織、あのさ、ちょっと話したいことがあるんだけどいいかな

香織

あ、そうだ!私も話したいことがあったんだった

夏也

え?

香織

ごめん大和!先帰るね
練習頑張ってね!

大和

おう!全然大丈夫だぜ
ありがと!

夏也

夏也

あ、あの、話したいことって何のこと?

香織

あーそうそう!

香織

私たち、今なんにも部活入ってないじゃん?

夏也

うん、そうだね

香織

だから私、何か部活入ろっかなーって思ってて

香織

夏也がよかったらなんだけど、なにか部活入るなら一緒に入らない?

夏也

え!いいの?

香織

いいに決まってるじゃん笑

夏也

一緒に入ろ!部活!

香織

うん!

香織

あ、それで、夏也の話したいことって?

夏也

あー…

夏也

香織に聞こうと思ってたことがあるんだけど、また今度言うことにする笑

香織

えー何それ笑

 

 

謎の男

物事はささいなことが引き金になって、大きく分岐します

謎の男

下校の時、香織さんを置いて先に帰らないと決断した夏也くんの恋の行方は…

謎の男

それは、また、別のお話でございます

おわり

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