李麻
李麻
……
……
望結
飛び起きる望結。
息を切らし変な汗を流しながら今まで見た夢を掘り返す。
だが、記憶にあるのは女の人が私に叫んでいる…そんな曖昧な記憶
望結
そう一言呟けば顔を洗いに行こうと決めた望結。
すぐさまベッドから離れ洗面台へと向かい顔を洗う。
ふと時計を見ると時間はそこそこだった。
望結
望結
二度寝もできないし、まあ起きるならこんくらいの時間がちょうど会いのかも
そう思った望結は朝食を食べることをせずすぐさま制服に着替えた。
望結
望結
やはり1年の1学期はだいたい制服が合わないものだ。 少しブカブカでかっこ悪い
前世の記憶がある望結はこの世界、 まさに''僕のヒーローアカデミア''の世界は大好きでずっと行きたいと思っていた世界だ。
特別学校指定推薦入学者の望結は元々のクラスに一人増えただけ。 原作のひとりがかけることはないのだ。
望結
そう1人呟いたあと嬉しそうに頬を緩ませ、入学することの実感を改めて得る。
そんなこんなでしているといつの間にか時間はいつの間にか6時を回っていた。
望結
そう一言言えば靴を履き、誰もいない家に向かって
望結
と言葉をこぼし玄関を出た。
色々な思考を巡らせながら登校していると無駄にでかいと言えるほどの高校が見えてくる。
望結
そう思いながら、どんどん潜られていく大きな門を望結も新たな1歩を踏み出す感覚でくぐる。
ワクワクも不安が隣り合わせでまるで二分法の論理みたいだ。
でっくんと同じクラスとか少し… いやだいぶ楽しみ…!!
期待に胸を膨らませ弾むような足取りで校舎に入っていく。
望結
校舎に入ってからずっと思ってるんだけどさ…
みんなスラスラと足運ばせてるけど…
よく道わかるよね…
てリアルに私わからないんだけ…
とりあえずみんなの流れる方について行こうと考えた望結は、原作を思い出し、見たような記憶があるような道に足を運ばせる。
次第に無駄にでかい扉が見えてくる。
て本当毎回思うんだけど…
なんでこんなでかいん?
そんなことを考えながら ''1-A'' という文字を探していく。
望結
どうやら見つけたようで声をぽつりとこぼし扉に向かっていく。
望結
大きく記された1-Aという字を見てそう言葉を零せば扉の前で立ち止まる。
……なんか……
緊張する……よね
高一になったのもあるし何を隠そうここは雄英高校。
今までテレビ越し、ネット越し、画面越しで見てきたものが目の前にありそれを感じたりしているのだ。 偏差値だって馬鹿にならない。
緊張しない方がおかしいだろ。とひとり心の中で吐き捨てる望結。
そんなことを考えながら足を動かし、自分の席だろうとこに向かう。
瀬呂くんと梅雨ちゃんに挟まれ、前は上鳴くん後ろは切島くんってとこだろうか。なんたって如月の『き』があるからね
結構すきだったためある程度のことは把握済みらしい望結。
でっくんと席離れたの少し残念だなぁ…
と1人頭の中でうるさくしていると、教室内にも何人か人は揃っていた。
やっぱ真面目だったり、優等生集団が多いだろう。
生真面目メガネくんのぼっちゃん飯田くん、コスチュームの露出半端ないヤオモモ、紅白イケメン轟くん、サンリオからやってきたみたいなカラスの常闇くん、髪の毛が重力を逆らってるギザギザ切島くん、なんか妙にいかつい金髪の短気な爆豪くん。
教室内を見渡しそう内心呟きながら自身の準備もしなければとあまり荷物の入っていない鞄を横にかける
いきなり名前呼ばれたら気味悪いかな…?
でも挨拶しないと無愛想とか…
そみんなそんな人じゃないとわかっているが、気になってしまうらしい
意を決して挨拶することにした。
まずは席の近い切島くん! いい人だし仲良くしたい…!! かっちゃんとの仲も気になるs((
望結
切島
望結
切島
望結
切島
望結
切島
切島
いい人やぁ…
望結
そんなこんなで軽く挨拶をしに回っていると待望のでっくんがお出ましした。
望結
切島
望結
切島
望結
切島
目を輝かせてお茶子ちゃんと話しているでっくんの元へ走れば早速挨拶と自己紹介、握手まで済ました。
ほ前世がオタクなだけあっ本能が揺るがないらしい。
そんなこんなでしているとどこからか低い声が聞こえてきた。
望結
原作を思い出したらしい望結は、ここで誰が出てくるかもうわかったらしい。
そう、この小汚い寝袋に入っている男は、 ''相澤消太'' 1-Aの担任だ。
うん、なんか…徹夜ばっかして死にかけてる人みたい。 原作見てるのにこの言いようはどうとも自分でも思うが、リアルで見るとこんなんなんだって新たなたいけんをしたきぶんだよ
するとどうやら先生の話を聞いていたらしいみんなはゾロゾロと教室から出ていく。
それに続いて望結も教室をあとにした。
更衣室まで移動して、ある程度の自己紹介をした。
やっぱみんな優しいッ……裏がない感じがやばいよね~
なんてほのぼの心境でいれば ''体力測定 ''というよからぬ響きが耳に入る。
あ~……出たよ体力測定……まじゴミなんじゃないかな。ほんとどうかと思うよ。
そう。反応を見てわかったと思うが、 私は体力測定、いわば運動が大嫌いだ。
嫌いと言うより苦手。あんまり動きたくもないし、動かそうとも思わない。
何故かって?個性なしじゃ運動神経は皆無に近い。むしろ軽く運動音痴だ。
突き詰められた現実に肩をがっくりと落とす。
泣きそうだ…
すると見やすいお手本君を出してくれた。 爆豪勝己くん。なんともまあ凶暴な。
死ねとか言ったら本当に誰か死にそうで言えないわぁ…
なんて頭の中で独り言を零せば記録の結果がバケモンで唖然となる。 いや、原作でも見たよ。見たんだけどね。
望結
だ、だってだって、個性使ってなくても50越えってさ…リアルにバケモンやん…
私なんて30行ったらいいとこですけど!? てかそれが普通だと思うんですけど!?
まあ…つべこべ言わずにどう能力を使うか考えないと…
あ、そう言えば最下位除籍は嘘ではないらしいしね~…
相澤先生
望結
相澤先生
望結
相澤先生
望結
…なんてこったい…パンナコッタい…
原作と同じな場面が多いからって私が除籍されない保証はない…
見込みがないと思ったら即除籍…
望結
1種目目が50m走…
…私の場合走るのかな…
望結
軽くロスはあるだろうなと考えながら自分の順番が来るのを待つ望結。
望結
合図がなるとすぐさま魔法個性を使い一歩踏み出せば瞬間移動をしてしまう。
相澤先生
望結
芦戸
望結
芦戸
望結
望結
芦戸
望結
そんなこんなで2種目目
握力…
望結
どうしようかなんて考えている望結の顔は心底嫌そうな顔だろう。
望結
まずは右の測定。 ある程度加減はしやすい
望結
半分好奇心で体力測定で訓練的なのをしだす望結。
望結
潰すわけにも行かないのである程度だ。ある程度。
望結
望結
凄く嬉しそうな望結
ある意味報われたらしい…
望結
調子に乗ってご機嫌な様子で左も測定すると
────バキッ
という音が響いた。
望結
恐る恐る左手を見るとなんともまぁ…
壊れてるではないか
相澤先生
望結
本当に握り潰してしまった…
てか今の今までは悪い点数は出していないのではないだろうか…!!!
と少し機嫌が良くなっている。 もう少ししたら終わるかもしれないという期待に胸を弾ませる。
次の種目はソフトボール投げ
なにやらでっくんが危ないらしい…
私も危ない…上位に食い込めているだろうか…
あ、てか私…隠さなきゃいけないんだよね… 多分今見たところみんな私の個性は筋肉増加みたいな、そこら辺のことを考えているのではないだろうか… 憶測すぎたかな
少なくとも2個はあると考えて頂いてもいいし…、
あ、でも筋肉増加は見た目で出るけど、軽くワンフォーオール的なかいしんだったらって考えがでっくんの中で出てくるはず。そしたら筋肉増加って感じで騙してしまえばある意味その方が楽なのかもしれない。
軽く考察してるうちにいつの間にか私の番になってしまった。
こういう時こそ重力魔法だよな!なんて考えて意気込んでいる様子の望結
望結
よっし!やったるで!!
望結
麗日
綺麗にツッコんでくれて清々しい限りでございます
望結
謎の掛け声は気にしないでおこう
重力魔法なので投げるの関係ないのだがそう浮かせれば向こうに飛ぶようにあとを押す。
望結
重力操作。そう、無重力だ。
つまり…結果が出ない。
そんなことを思っていたら、相澤先生が∞のマークの乗った
1-A
望結
望結
みんなの声が揃ったことに感激し拍手している望結。 ちょっと違う気もするけど…
麗日
麗日
望結
麗日
嘘ついてごめんねぇ…!!(泣)
普通に関心してくれているお茶子ちゃんに罪悪感を覚えた望結。
そして、でっくん。 ちゃんとした主人公。私の大好きな推し。 頑張って欲しいものだ。 結末とかはわかってても、焦ってしまう。そして、不安になる。 がんばって……
望結
一投目は平凡の記録しか出なかった。
緑谷
でっくんは驚いた様子で呟く。
相澤先生
そう。相澤先生いわく個性を消したらしい
なにやら相澤先生が話してるがそれをBGMにするかのように私の鼓動は少しばかり早くなっている。
私は原作を思い出しながらも出久くんを見つめる。 頑張ってと願いを込めて。
すると、 出久くんは期待通り…と言ってもなんだが、予想をはるか上回った結果を出した。 指一本だけに負担をかけるその方法。
望結
胸を撫で下ろす望結。
てか…治療したい。あの指を見てるだけで痛々しい。何しろ……私が辛い。
望結
声をかけ近寄ろうとすると相澤先生にとめられてしまう。
相澤先生
望結
ごもっともな意見に反論できず行き場のなくなった手を下ろし、正位置につく。
そのまま残った種目を終わらせる。 でっくんは痛みが邪魔していい結果は出せなかっただろう。 かっちゃんがきれたことについては触れないでおくよ。
相澤先生
モニターかなにか、最新技術だろうか、何も無いところから画像などが映し出される。
恐ろしい程に進歩してんだなぁ…
まあ、私は見事に総合1位を勝ち取った。気分は悪いわけじゃない。
でも、今はでっくんの指に気を取られて素直に喜べなかった。
でっくんは残念ながらも最下位となった。
でも除籍処分は嘘。ってことにされてるみたい。
相澤先生
だそうだ。
上手いこと隠すよね。私も騙されるよ。
1-A
みんなはもう憤怒だと思う
望結は苦笑いでその光景を見ることしか出来なかった
相澤先生
望結
相澤先生は、出久くんに保健室利用の紙を渡し、教室棟へ戻っていった。
望結
緑谷
望結
望結
望結
望結
緑谷
緑谷
望結
望結
望結
望結
緑谷
望結
望結
緑谷
望結
緑谷
望結
緑谷
望結
てやっぱ何回みても…痛々しいなぁ…
望結
そう呟けば緑谷の腫れ上がった指に手をそっと優しくかさね意識するようにして治癒魔法を使う。
白く黄色い光をまとわしたあと、骨折感は引き腫れも引いて来て完治と言えるほどまで回復した。
望結
望結
望結
とそれを聞いたでっくんどうしてそんなことをって顔してた。
オールマイト先生…マイト先生からでっくんのこと聞いてる訳でもないけど。だから、まあ、やばいんだけど。
望結
緑谷
望結
緑谷
望結
緑谷
望結
緑谷
望結
望結
緑谷
望結
制服に着替えたあと、相澤先生が言っていた紙にある程度目を通す。
すると出久くんが帰ってきたみたいだ。 お茶子ちゃんと迎え入れる。
どうやら念の為リカバリーガールの所に行っていたらしい。
望結
麗日
麗日
麗日
緑谷
緑谷
望結
お茶子ちゃんのその言葉に望結がぼそっと言えば目を輝かせて
望結
まさに青春ッ…!!
テンション上げてると高身長真面目メガネ飯田くんがやってくる。
『∞少女』という言葉に思わず笑ってしまう
相手に悪気がないのがまたツボるんだよなぁ~w
望結
飯田
麗日
緑谷
はぁ~はぁ~と息をしながら話す私に何かと話しかけてくれる皆。
そして飯田くんに
望結
と言ってみたりする
だって知ってるもん。 君たちが帰り道同じなの。
望結
飯田
望結
飯田
望結
麗日
麗日
麗日
望結
緑谷
淡々と自己紹介をする中、お茶子ちゃんの発言に吹いてしまう望結
そして戸惑うでっくん。
望結
緑谷
なにやらぼそぼそ話しているでっくん。いい思い出ないもんね…
緑谷
望結
望結
望結
望結
緑谷
あながち間違ってはないけどいうて違いますすいません
麗日
望結
軽く同意を言う。 デクってなんか染み付いちゃってるし私。
緑谷
すんごい顔でデクですと開き直るでっくん。 それを真剣に止める飯田くん。
軽くカオスだよこれw
でも楽しいなぁ~…
そう思いながら望結は初日の下校を楽しく終えたのでした────
望結
早速ご飯を食べ終わり風呂にも入ればベッドに横になる。
明日はもっと過酷だとか言ってたなぁ…
何気に体力削れたし…睡眠とっとこ…
おやすみ、お母さん、お父さん。
そう内心で呟き写真にキスを落とし眠りについた────
コメント
6件
次楽しみにしてます!(無理矢理ではありません💦)
待って待って、最高すぎなんだか?
きっとなれるさー( ´⚰︎` * )