桃
家に帰って 椅子に座って一息つく
桃
断られていることを 分かっているから
スマホを開く気になれない
桃
桃
桃
スマホを開いて 思わず目を見開いた
『いいよ、交換しよ』
夢を疑うほど信じられない 光景を目の当たりにして
桃
思わず声を漏らす
本番
開会式も終わり
みんなが自分たちのクラスの テントに戻っていく
桃
朝から出会うことの出来なかった 先輩を探す俺
桃
走って探しに行こうとしたら 後ろから肩を叩かれた
青
振り向くと、いつもと変わらない 先輩の姿
桃
緊張したからか
桃
小さな声で話してしまう
青
青
そういってハチマキを取り出す先輩
桃
そっか、団が違うから ハチマキ違うと分かるんだ
青
桃
なんて思いながら ハチマキを取り出す
青
桃
同じことを考えていて 嬉しさを覚える
青
青
そう言ってくる先輩
桃
思わずもう一度確認する
青
青
桃
そんなことされたら恥ずかしすぎて死ぬ
青
ハチマキを渡しながら少し しゅんする先輩
桃
桃
青
青
そういうと、先輩は嬉しそうに 微笑んだ
桃
ハチマキを結び終え
そう先輩に言う
青
そういって後ろにいる俺を 見上げるようにこちらを見る先輩
今はこの身長差が最高に幸せ
先輩の時は俺が軽く座って 結んでもらった
青
桃
下から見る先輩も色っぽくて好き
桃
自分の個人競技は終わり あと残るはリレー
《次のリレーに出場する選手は…
桃
ちょうど呼ばれた
黄
橙
桃
そういって友達を後にした
桃
前と同じ位置に座っている先輩
青
こないだもいじられるの嫌そうだったし
応援なんてさせないように 最初から頑張るか
なんて考える
桃
《第1走者走り出しました!!
第一走者が走り出した
俺はアンカーだからまだ先
青
無言で俺を見る青先輩
桃
何かと思い見返すと
青
青
口パクでがんばれと言ってくる青先輩
親指まで立てて
桃
青
そこまでするなら 応援してくれてもいいのに
桃
それに口パクで返す
青
長すぎて読み取れなかった 感じの青先輩
《おおっと、…アンカーにバトンが渡り始めましたっ!!
桃
どうせバレないし
口パクなら
桃
桃
青
ほら、分かってない
《桃…っ!!
桃
桃
でも、せっかく応援してくれたんだから
本気で走ろっかな
な ~ んて。
桃
青
♡2000
コメント
45件
尊いッッッ
最初の方から観させてもらってます! フォロー失礼します🙇♀
ほんとに楽しみ