あの日 俺は選択を間違えたのかもしれない
あの日、アイツをボコさなかったら
あの日、彼と遊んでいなかったら
少しは違う未来が 待っていたのではないかと
1人で考えていた
花垣 武道
千冬~!!
松野 千冬
おぉ!タケミっち!
花垣 武道
今日はゲーセン行くんだろ?
松野 千冬
おうっ!
ちょっと遠いけどなぁ~
ちょっと遠いけどなぁ~
花垣 武道
なぁなぁ、喉乾いたから自動販売機探そうぜ!
松野 千冬
わかったぜ~
てかここら辺あったっけ?
てかここら辺あったっけ?
花垣 武道
歩いてたら見つかるんじゃねぇの?
松野 千冬
だなっ!
花垣 武道
…なぁ千冬、なんか叫び声みたいなの聞こえねぇ?
松野 千冬
叫び声?
松野 千冬
……。
松野 千冬
確かに!!
花垣 武道
どこから聞こえてるんだ…?
松野 千冬
向こうの路地だな…
花垣 武道
早く行こう!
もしかしたらやべぇ事起きてるかもしれねぇ!!
もしかしたらやべぇ事起きてるかもしれねぇ!!
松野 千冬
おっ…おう!
女の子 A
やめ…やめてくだざいっ…
ヤンキー B
うるせぇ!!俺の命令に従わなかったてめぇが悪ぃんだよ!
花垣 武道
何してんだよお前!!
ヤンキー B
……あぁ?誰だお前
花垣 武道
俺は花垣 武道だ!
その女の子を離せ!
その女の子を離せ!
松野 千冬
タケミっち!
しばらくソイツの相手をしててやってくれ!俺はこの女の子を病院に連れていく!
しばらくソイツの相手をしててやってくれ!俺はこの女の子を病院に連れていく!
女の子 A
……いいんです…。
私は平気なので…。
私は平気なので…。
松野 千冬
何言ってるんすか!
怪我が酷いし、意識も朦朧としてるじゃないですか…
怪我が酷いし、意識も朦朧としてるじゃないですか…
女の子 A
………うっ……。
ありがとう… ( 泣き
ありがとう… ( 泣き
松野 千冬
無理しないで…
ゆっくり…一緒に行きましょう
ゆっくり…一緒に行きましょう
女の子 A
……はい
花垣 武道
千冬!ここは俺に任せろ!
花垣 武道
女の子を…頼んだ!
松野 千冬
こっちこそだ相棒。
このデカブツを頼んだぞ!
このデカブツを頼んだぞ!
花垣 武道
おうっ! ( ニッ
院内
松野 千冬
これで大丈夫っす!
女の子 A
ありがとうございます…
まだ節々は痛みますが、だいぶマシになりました…
まだ節々は痛みますが、だいぶマシになりました…
女の子 A
なんとお礼を言えば良いか…
松野 千冬
いいえ、お礼なんていらないっすよ
女の子 A
…えぇ!?
女の子 A
そんな…命の恩人に…
松野 千冬
怪我をしている人をみて、助けるのは当たり前っす。逆にお礼を求める方がおかしいっすよ
女の子 A
……そうですね ( クスクス
女の子 A
…早く行った方がいいですよ
松野 千冬
…え?
女の子 A
お友達が待っているじゃないですか…
松野 千冬
あっ…俺、行きます!!
女の子 A
ありがとう!千冬君!
松野 千冬
なんで名前…
女の子 A
聞こえちゃいましたからね。
松野 千冬
…そうっすね ( フフッ
松野 千冬
ハァ…ハァ…
松野 千冬
タケミっち!!大丈夫か………
松野 千冬
…え?
松野 千冬
なっ…たけみ…っち?
この日 俺は選択を間違えたのかもしれない
松野 千冬
あっ……あっ……
もしあの時 タケミっちも一緒に連れて行ってたら
松野 千冬
タケミ……っち……
あの時 自分も戦っていたら
松野 千冬
嘘だ…そんな……
松野 千冬
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
タケミっちが○ぬことなんて なかったはずなのに