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「アンタ、がっつき過ぎよ!もう少し落ち着きなさい」 ある日、真っ赤な顔をしたナヨンオンニに言われた言葉。 学生の時に知り合って、TWICEとして一緒にデビューして、そしてようやく恋人になれた。 それが嬉しくて嬉しくて、ほぼ毎晩、ベッドの上でオンニを求めてしまった結果言われた言葉。 そう言われた時は正直ショックだった。 私は付き合えてこんなに嬉しいのに、オンニは違うのかとか思ったりもした。 けどよく考えたら、攻めるだけの私と、それを受けなければいけない彼女では、負担が全然違うってことに気付いたから。 だから、少し落ち込みながらも、「分かった」と素直にその言葉を受け入れたのだった。
歌番組の控室で、待機時間を思い思いに過ごすメンバーたち。 殆どのメンバーがスマホをイジるか、仮眠を取るかしている中、私は手持ち無沙汰にモモに引っ付いていた。 そして、二の腕をむにむにしたり、太ももを撫でたり、ルームメイトだったモモだからこそ出来るボディタッチをしまくる。 「もぉ〜、さっきから何なん?くすぐったいねんけど」 「いいじゃ〜ん。暇なんだもん」 「ケータリングでも食べてたらええやん。チーズボール美味しかったで」 「もう食べたの?流石だね」 「あ、今バカにしたやろ」 他愛ない会話をしながらも、モモの体を触り続ける。 モモの体は、パフォーマンス担当ということもあり、この上なく引き締まっているのだが、それでも女性らしい柔らかさを持ったいい体をしている。 だから、ナヨンオンニにがっつきすぎだと言われ、自重するために距離をとっている今、この欲求不満な心をモモで満たさせてもらう。 口ではくすぐったいと嫌がるモモだけど、優しい彼女はそれ以上何も言わないから。 遠慮なく女性らしいモモの体を、満足行くまで触る。 そしてある程度満足した私は、ごろんとモモの太ももを枕に寝転がる。 すると、流石に違和感を感じたのか、スマホを置いて私と視線を合わせるモモ。 「ジョンヨンがこんな甘えてくるの珍しいな」 「そう?」 「うん。ルームメイトやった時思い出す」 「まだ1ヶ月しか経ってないけど懐かしく感じるね」 「そうやな〜」 ナヨンオンニと恋人になって、モモとの二人部屋生活は終わったけど。 それでもまだ、ナヨンオンニよりモモとルームメイトだった時間の方が長いからか、こうして身を寄せ合っていると安心する。 ナヨンオンニと体を寄せるのは、ベッドの上でそういうことをする時が大半だから、安心とは程遠い。 「上手くいってるん?」 「ん?何が?」 「オンニと」 「あぁ…まぁね。ぼちぼち」 「何やそれ。…まぁ二人やったら滅多なことがない限り大丈夫そうやしな。心配してへんわ」 そう言って再びスマホをイジりだすモモ。 本当はがっつき過ぎだと怒られたばかりなのだが、わざわざ言う必要もないだろう。 そう思った私は、モモに膝枕をしてもらいながらも、むにむにとその太ももを触り続けた。
その夜、寝る前にいつもやっているルーティンを済ませると、今日は大人しくしていようと思って早めにベッドに入った。 オンニはまだお風呂に入っているところだから、お休みは言えないけど、顔を見たら我慢できなくなりそうだから。 そう思って、オンニのために部屋の電気は点けたまま、静かに目を閉じる。 仕事の疲れもあり、すぐにウトウトし始め、意識が現実と夢の間を彷徨い始めた。 かと思ったら、ベッドが跳ねた衝撃で一気に覚醒し、驚きに目を見開く。 すると目の前にオンニの顔が。 「…何勝手に寝てるよの」 「え?」 私を押し倒すような格好のナヨンオンニは、風呂上りということもあり、どこか扇情的だ。 雪のような白い肌が火照り、その熱さのせいか、とろんとした瞳が色っぽい。 「オンニ、止めてよ」 「何をよ」 「がっつき過ぎだって言ったのはオンニでしょ?…今、結構ヤバい」 我慢している私を煽るようなオンニに危機感を持ってもらいたくて、恥ずかしくても素直にそう言ったのに。 そんなこと分かっているとでも言いたげなオンニは、離れるどころかさらに顔を近づけてきた。 そのまま触れる唇。 無理やり捩じ込まれるような深い口付けに、脳が溶ける。 この人は私にどうしろというのだろうと、怒りにも似た感情が湧くが、すぐに情欲に成り代わった。 「きゃっ…」 どうにでもなれと、体を反転させるようにオンニを押し倒す。 その流れで再びキスをすれば、私の首に腕を回して、しがみつくように引き寄せてくる。 深く、深く…。 情熱的ながらも、私に触れる唇や舌は優しくて気持ちがいい。 「…がっつき過ぎなんじゃなかったの」 このままだと、ほんの僅かに残った理性すら飛んでしまいそうだったから。 その前に彼女の真意が知りたくて、ほんの少し唇を離してそう聞けば、閉じていた瞳を開けこちらを見据えてくる。 そして、色っぽい、掠れた声で呟いてきた。 「…私以外でアンタの欲求不満を解消されるのが嫌なの」 「…っ」 「アンタの全てを独占したいとは思わないけど。…その情欲は、私だけに向けて」 挑むように強く、それでも少し悔しそうに。 直球で届けられた嫉妬心に、彼女には申し訳ないが、胸が締め付けられるほど可愛いと思ってしまった。 恋人になる前ならこんなこと言ってくれなかった。 嫉妬はしてくれたけど、無言で引き寄せられる程度。 私の自由を尊重してくれる彼女だから、自分の独占欲を口にしてまで満たすことはなかったのに。 そこまで考えた私は、彼女の可愛さのせいで理性の限界に達した。 彼女のパジャマのボタンをもどかしく外し、前を開はだけさせれば露わになるワインレッドのブラジャー。 それすらも、背中に差し込んだ手でホックを外し剥ぎ取れば、昨晩は見れなかった綺麗な白い肌が目に眩しい。 「…オンニが悪いんだからね」 「…なによ。やるななんて言ってないでしょ…」 「昨日は言ったじゃん」 「…うるさいわね。早くやりなさい」 囁やくように命令されて、ぞくりと体に興奮が走る。 別に命令されたことが嬉しかったわけではない。 ただ、これからこの強い女性が、どんな表情で私の愛を受けてくれるのか。 それが楽しみでたまらないだけだ。 「オンニ…」 「ん…。…名前でっ、呼んで…」 「…ナヨン」 胸を愛撫しながら、その先端を舌で転がす。 形の良い彼女の胸は、感度の方も抜群で。 がっつくことはせず、むしろ焦らすようにゆっくりと手と口で愛撫していけば、もどかしそうに体をくねらせるナヨン。 しかしまだ理性という名のプライドが残っているようだ。 興奮を顔に滲ませながらも、必死で声を抑えている。 私はナヨンの可愛い嬌声を聞きたくて、右手と口で胸への愛撫を続けながら、空いた左手でなぞるようにその柔らかい肌を撫でる。 脇の下から、そーっとお尻まで手を滑らせれば、くすぐったさにも似た快感に、ナヨンの口から抑えきれなかった可愛い声が漏れる。 「いつ見ても綺麗だね…」 「はぁ…んぁ…っ…!ジョンっ、ヨナ…」 「次、どうして欲しい?」 「っ…!好きにすれば、いいでしょっ…」 「ふーん…。じゃあずっとこのままだよ?」 「なっ…。んぁっ!」 ナヨンの顔が絶望に染まった瞬間、左手で秘部の蕾を刺激する。 すると、予期せぬ快感に、ナヨンの体がビクンと跳ねた。 そのまま一気に指の速度を速める。 そうすればもう、表情を取り繕うとか、声を出さないとかいう、年上としての彼女のプライドなど、何の意味も持たなくなる。 私の指に踊らされ、ただただ快楽の海へ落ちていくだけ。 その落ちていく過程が、手を濡らす愛液や、苦しげに顔を歪ませ喘ぐ彼女の表情から窺えて、私自身の興奮も募る。 「こうされるの、好きなんだっけ…?」 「アァッ…!っぁ…ジョンヨナっ…!」 「ん?どうして欲しいの?」 「なかっ…!なか、入れてっ…」 「ん。…ねぇ、キスしていい?」 「んっ…してっ…キス…!いっぱいっ…」 したいと言ったのは私なのに、ナヨンの方から積極的に唇に吸い付いてくる。 絡みつくような深いキスを受けながら私は、要望通りにナヨンの中へ指を滑らせた。 十分な潤滑油をまとった指で、今度は焦らすことなど考えず、ナヨンの好きなところを指先で叩くように撫でる。 すると、目に見えて彼女の反応が変わった。 「アッ…!ちょっ…ジョっ、ジョンヨナっ!」 「ここ好きでしょ?」 「あんぁ…!まっ、ちょっとっ…!そこっ、ダメっ…!」 「何で?こんなに興奮してるのに?」 「待って…ほんと、もぅ…イッちゃぅ…!」 イキそうならいつでもイッていいのだが、何かを堪えるような表情をしたナヨンは、快楽から逃げるように体を捻らせる。 理性は飛んでも、本能的に年上としてのプライドが残っているのだろうか。 しかし、そろそろ体力的にもキツいだろう。 そう思って、中のざらりとした部分を攻め始めると、ナヨンの口から漏れる声が一際高くなり、腰が浮き始める。 私の指の動きに合わせてナヨンの腰が動くのは、限界が近い合図だ。 「ナヨン、いつでもイッていいからね」 「んっ…んぁっ…!もぉ…んぁっ…もう、むりっ…!」 絶頂間近で焦らされるのは苦痛でしかないと分かっているから。 そのまま果てさせてあげようと、ナヨンが一番好きな場所を愛撫する。 するともう限界なのだろう。 過呼吸のように荒い息を繰り返しながらも、手探りで私を見つけたナヨンに抱き締められる。 前に、イク瞬間は私を抱きしめたいのだと言っていた彼女の望むまま、私はその腕に抱かれながら指の速度を速めた。 そしてついに、背中を反らせ体を強張らせたナヨンが、果てた。 絶頂の衝撃が、ナヨンに抱き締められた私にも伝わってくる。 その波が収まると、呼吸を整え始めたナヨンに声をかける。 「…おつかれ。可愛かったよ」 「……。…隣、来て」 私が素直に言葉を紡げば、彼女も素直に甘えてくれる。 そのままナヨンの隣にごろんと寝転べば、気怠そうにしながらも身を寄せてくる彼女。 私の胸元に額を付けたオンニは、まるで私の匂いを吸い込むように大きく息を吸った。 そして大きく息を吐き出したオンニは、かなり疲れている様子で、黙っていたらそのまま寝てしまいそうだったから。 私はそっと、ナヨンの髪を撫でながら囁やく。 「ねぇ、オンニ」 「ん…?」 「辛かったら言ってよ。私のことなんて考えなくていいから」 「……」 私は別にオンニの体目当てで付き合ったわけではない。 彼女を幸せにしたくて、それによって自分自身も幸せになりたくて。 だからこそ、本当に彼女が辛いなら、当たり前だけど本気で自制するつもりだ。 そんな私の考えをたぶんもう理解しているだろう彼女は、少し考えるような素振りを見せたが、私の背中に手を回して、ギュッと抱きついてくる。 そして、胸元に顔をうずめながら、くぐもった声で言った。 「辛くなんてないわ。…幸せよ、私」 「……本当?」 「当たり前でしょ。何年一緒にいるのよ。私が、嫌なことを我慢し続ける女だと思う?」 「いや、それはない」 「…なんかムカつくわね」 理不尽な。 確かに彼女は、初対面の人にこそ気を遣いがちだが、それなりに仲良くなれば遠慮なんてほとんどしない。 それでも言いにくいこともあるだろうと思ったのだが、取り越し苦労だったようだ。 私の胸元から静かに顔を上げた彼女は、ゆっくりと口付けをしてくる。 先程までとは違い、唇を軽く付けるだけの可愛いキス。 「私結構好きなのよ?アンタに抱かれた後の倦怠感」 「なにそれ」 「果てて、疲れ切って、動くこともままならない弱った状態でも…ジョンヨンが側にいるって安心できるから」 「……」 「その安心感が好きなの」 「…今も感じてる?」 「うん。すごい…落ち着く。アンタの腕の中で回復していく感じも好きだし」 しみじみとそう呟きながら、再び頭を預けてくるナヨンが凄く可愛く思えた。 だから、そんな彼女を抱き締め、引き寄せる。 「何か、そう言ってもらえるの嬉しいね…」 「ふふっ…。だから気にしなくていいわよ。嫌な時は嫌って言うし」 意地悪そうな声で最後に付け足した言葉に、自分でケタケタ笑うナヨン。 そんな彼女の髪を撫で、そのままその前髪に口付けをしながら思った。 燃え上がるような、厚い愛情をぶつけ合うのも良い。 だけど、それだけじゃなくて。 私の側にいると安心すると言ってくれるこの人を、私の前だと強い女の仮面を外してくれるこの人を…。 穏やかに愛し続けられたらいいなと思った。 「ねぇ、ナヨン」 「ん?」 「明日はさ、シないで寝ようか」 「……別にどっちでも良いわよ。アンタがしたいようにして」 嫌なことは嫌だという彼女が委ねてくれた選択肢。 それに感謝をしながら私は、体だけでなく、心の触れ合いも充実させようと思った。 眠る直前まで、愛しい人と穏やかに会話をするのも、とても楽しそうだから。