テラーノベル
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悲しかった。
信じて貰えなくて、
色んな気持ちがぐちゃぐちゃになって、声もちゃんと出なかった
でも、
「なんだ、そんなもんか」
大切な仲間に嫌われたのに
自分でも驚く程冷静で、
涙も出なかった。
1番信じてなかったのは僕なんじゃないか?
元々こうなるって予想は大体付いてた。
前から1人になりたかった。静かな所に行きたい。
そう、自分に言い聞かせる。
人間は馬鹿で醜くて脆い
前から分かってた。
……分かってたんだ。
でも、頭の何処かで
「アイツらは違う」
って思ってしまった。
……辛いな、
人間ってやっぱよく分かんないや。
僕はアイツらに嘘をついてる。
人間の言う、天罰ってヤツだろうか
いつか曝け出そうと思ってた
ずっと…、言う勇気が出なかった。
怖かった
ベットに寝転がり何も考えずに手の甲で目を覆う
伊織
伊織
頬から伝う水滴が枕を濡らす
何も出来なかった
助けられなかった
部屋の中から小さく泣き声が聞こえる
伊織の事を1番知ってる僕達が何もしてあげられないのが
辛かった
声を掛けて慰めてやりたいのに
躊躇して扉の前で立っているだけの自分が情けなくて腹が立つ
兄さん
兄さん
コメント
1件
コメント失礼します どの作品も大好きで楽しみに見てます 体調に気をつけて頑張ってください 応援してます 続きを楽しみに待っています