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稀咲
死ね
バンｯ
バンｯ
ｷﾝｯ
稀咲
ｯ…
ｶﾗﾝｶﾗﾝ…
２発撃ったと
これで終ったと思った瞬間 持っていた銃が 勢いよく何かによってはじかれた
稀咲
…何が起きた？
稀咲
‥
勢いよく顔を上げ 鶴蝶を見た
稀咲
おいｯ
鶴ちょｯ
鶴ちょｯ
その先には 驚きの光景があった
稀咲
！？
皆顔を揃えて 顔を青白くするものも いた
稀咲
イザナ！！？
イザナ
…グフｯ
血吐く）
血吐く）
息が荒くなりながらも 苦笑いをしながら 言う
イザナ
テメｪ…
イザナ
何やってん
だよ…
だよ…
鶴蝶
イザナ…ｯ
イザナ
…ったくよ
イザナ
下僕のクセに
手がかかる…
手がかかる…
イザナ
体が
勝手に
動いちまった
勝手に
動いちまった
稀咲
ﾄﾞｻｯ
稀咲
ﾊｯ ﾊｯ…
騒めく事もなく その場は誰も居ないかのように 深妙な空気が漂う
その中で ひとり 小さな声を出す
イザナ
マイキー
イザナ
…オマエに
イザナ
話しておきたい
事がある
事がある
イザナ
‥
イザナ
天竺の負けだ
静かな中に ひとりの声が響く
マイキー
イザナ…
鶴蝶
ｯ
鶴蝶
ふざけんなｯ
泣）
泣）
鶴蝶
オレが
言うのはいい
言うのはいい
鶴蝶
オマエが
それを言うなｯ！
それを言うなｯ！
イザナ
ハハ、
(微笑
(微笑
イザナ
なんだよソレ
イザナ
…ワケわかねぇ
野郎だな‥
野郎だな‥
鶴蝶
イザナ…
鶴蝶
なんでオレ
なんかかばった！？
なんかかばった！？
鶴蝶
オマエは王だ、！
鶴蝶
オレを
ゴミのように
捨ててでもｯ
ゴミのように
捨ててでもｯ
イザナ
‥
鶴蝶
オマエの…
鶴蝶
いや、
鶴蝶
アイツの言う
時代をｯ
時代をｯ
鶴蝶
オマエがｯ！！
鶴蝶
造らなきゃ
いけないんだｯ！
泣）
いけないんだｯ！
泣）
鶴蝶
それが王だろ！？
鶴蝶
イザナぁｯ
泣)
泣)
イザナ
…
イザナ
オレとアイツ
だけじゃない、
だけじゃない、
イザナ
〝オレら〟の
時代…
時代…
イザナ
だよ、
鶴蝶
…え？
イザナ
ゴメンな
鶴蝶
鶴蝶
イザナ
…でも
オレには
オレには
イザナ
もう…
イザナ
オマエしか
いないから
(微笑
いないから
(微笑
鶴蝶
…イザナ、
泣)
泣)
イザナ
マイキー…
オマエは
オマエは
イザナ
オレを
〝救いたい〟って
言ったか？
〝救いたい〟って
言ったか？
マイキー
兄弟なら
当然だ…
当然だ…
マイキー
もう喋るな
イザナ…
イザナ…
イザナ
…
イザナ
…ある日
イザナ
オレを
捨てた母と
捨てた母と
イザナ
偶然…
会った
会った
マイキー
イザナ…
マイキー
オマエ…、
武道
それって…
イザナ
そうだ…、
イザナ
オレは
真一郎とも、
真一郎とも、
イザナ
オマエとも
イザナ
エマとも
兄弟なんか
じゃない…
兄弟なんか
じゃない…
イザナ
誰とも血が
繋がってないんだよ
繋がってないんだよ
皆の中には 驚きと切なさが 混ざった 複雑な感情が湧き上がってきた
イザナ
なぁ、？
イザナ
マイキー…
イザナ
オレが、
イザナ
救えるか？
(苦笑
(苦笑
イザナ
救いよう
ねぇだろ？笑
(泣
ねぇだろ？笑
(泣
ダｯ
イザナ
なぁ？
イザナ
…
そんな事 ないｯ！！
そんな事…
言わないでよ…、
言わないでよ…、
イザナ
…、？
イザナ
誰だよ？
イザナ
他人に
どうこう言われる
筋合いはねぇぞ
どうこう言われる
筋合いはねぇぞ
少し眉にシワが寄る
…
あ、そっか
分からないか
…
微笑)
今日も ボロボロやね 笑)
“イっ君”
イザナ
‥は
イザナ
なんで…、
忘れる訳がない
あの呼び方
少し関西弁が 入った あの喋り方
イザナ
‥ﾎﾟﾛ
(泣
(泣
イザナ
…くるみ？
くるみ
うん
笑)
笑)
くるみ
久しぶり、
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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