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コメント
2件
初コメ失礼します‼️ 前からずっと読ませて頂いてたんですけど👉🏻👈🏻 主様の作品ほんっっっとうに好みすぎてます🫶🏻💕︎︎ ふぉろ失です🍀
ほぼ創作BLです。 ちょっとセンシティブ❔
カーテンの隙間から 控え目な朝日の陽が差し込む。
早朝独特のチルい雰囲気に 少しばかり吐き気がする様な。
気がする。
ついこの間まで 夜中だったこの時間も、
最近では “ 朝 “ になった。
夜中ならまだいいのだが。
もう、朝になってしまったようだ。
二日酔いからか、 痛む頭を押さえると同時に
ジワジワと汗ばむ額に腕を擦り、 乱暴に拭い取る。
不意に目に映る 自分の肌色。
汚い体液が滴るこの身体が なんか嫌で。
またもや乱暴にティッシュを 何重と取り、
この汚い腹に滑らせる。
丸まったティッシュを屑箱へと 投げるが、
残念。 角に当たったゴミはガコンと音を鳴らし 屑箱と一緒に地面へ転がった。
重なる苛立ちが溜息へと 変わりそうになった時。
布団が擦れ合う音と同時に よく聞く重低音の響く声が聞こえた。
後ろを振り向くと
ガシガシと頭を掻きながら 大きな欠伸をする半裸の男。
また、出そうになった溜息を 喉の奥底に呑み込んだ。
特に抑揚もなく。
御機嫌か不機嫌かも分からない 平坦な声色で悪態を吐く。
まあ。 悪態を吐いているということは 不機嫌なのだろう。
少し涙を滲ませながら 大欠伸をした後、
なり始めたアラームを止めるべく、 スマホを手に取った。
まだ下着も着ていない俺を見て 独り言のように呟いた。
いつからか。
ただの友達に 身体を許すようになったのは。
未だ消えぬ腹部の不快感が、 惨めな気持ちを膨らます。
ただの友達がセフレになった瞬間は、 それはもう良かったものだと思う。
求めた分だけ返してくれる。
愛情、恋心を知らぬ俺にとっては 有り余るほどの満足感。
お互い慣れれば無くなってしまう、 儚い愛情だ。
いや、愛でも無いかもしれない。
ただの欲求満たしの 捌け口が俺なだけ。
なんて惨めなのだろうか。
今直ぐにでも風呂に入りたい 気持ちも無視して、
下着をつけて服を着て。荷物を纏めて 布団でケータイ弄ってる男に 一声かける。
すぐに顔を上げた 男の顔はなんというか。
少し不機嫌になっていた。
「 俺は満足だけど 」
下っ腹を叩きながら 半笑いでそう言う。
カバンの肩紐を持ち掛け直し、
部屋を出て玄関へと向かう。
ズルズルと引き摺っている この関係ももう何ヶ月目だろう。
未だに持っていない合鍵にも モヤモヤしなくなってきた。
ああ、惨め。
歩道橋の上から 下に居る俺に向かって 大声で叫ぶ青に嫌気が差す。
早朝ということもあって人気は無いが その分響く。やめてほしい。
頭の後ろで腕を組み、
そのまま俺の居る方へと 階段を降りて来る。
白々しく暇を呟いている青に こちらまで悪態を吐いてしまいそう。
俺の顔を覗き込むように 目を合わす。
答えは決まってノーだ。
そんなことも分かっていたのか。 眉をあげたままガッカリした フリをしている。
俺には愛情も恋心も、 分からないのだ。
ふと思い付き殴り書き。