Yugo
俺達は遂に城の外に出た。
Jesse
Juri
ほら、早く
Taiga
隠れ場所って、どこら辺にあるの、?
Shintaro
そこに小さいけど空き家があるのをこの前知ったから、、
Juri
Shintaro
Juri
Hokuto
重いでしょッ、もう降りるよ、、
Taiga
今無理して降りられても
こっちが困るんだけど、、
Jesse
言ってくれたら俺が北斗連れて行くから、、
Taiga
大丈夫、とは言ったものの、 俺は元々そんなに運動神経なんて良くないし、 普通の人並みの体力も持っていない。 正直、もう限界が近かった。
Shintaro
慎太郎のもうすぐ、という言葉を聞いて 意識が飛びそうになっていた俺は 最後の力を振り絞って 北斗を離さないように出せる全力で走った。
Juri
早く入って!
俺達は古い一軒家に入った。
俺は大我に運ばれて無事に目的地の空き家に着いた。
Hokuto
大丈夫、?
重、かったよね、
Taiga
大我は大丈夫、と言っていたが、 当の本人は息切れしており、汗が滝のように吹き出していて、今にも倒れそうだった
Hokuto
慎太郎、ちょっと大我連れて行くね。
Shintaro
あ、ここからは、出ないでね、
Hokuto
俺は大我を抱き抱え、ギシギシとなる階段を登り二階に行った
二階を探索していると、とても古いく埃を被っていたがベッドを見つけ 出来る限りの埃を払い、そのベッドに大我を寝かせた
Taiga
Hokuto
大我をベッドに寝かせ ベッドの空いている所に腰掛ける
Taiga
Hokuto
急にそんなことを言い始めて 俺はなんのことかすぐには理解できなかったが 大我の顔を見て一瞬で理解した、
Hokuto
あの、王に、なんか、された?
俺は失礼を承知で大我に聞いた
Taiga
Hokuto
ごめ、
Taiga
Hokuto
Taiga
Hokuto
あの王に大我が何をされたのか、 その言葉ですぐ理解した 初めては恐らく、 大我が俺を庇った時。
俺は怒りが止まらなかった。 王への怒りと、 大我に辛い思いをさせてしまった自分への怒り、 俺は少し埃がついているベッドのシーツを両手でグッと握りしめた
Taiga
大我に名前を呼ばれて 俺は自分の気持ちを抑えきれず、 大我が寝ているベッドに飛び乗り 馬乗りになった
Taiga
俺は咄嗟に大我の口を覆った
大我の唇は、とても甘かった。 味なんて、しないはずなのに。 彼の唇は、今までに感じた事のない何かがあった、
Taiga
俺は大我に胸を叩かれ 自分がしてしまったことに気づいた 俺は大我を助けるために来たのに、 逆に大我のトラウマを抉るようなことをしてしまった。
Hokuto
Taiga
大我は無言で涙目で俺を見つめていた。 俺はその空気に耐えられず 頭を少し下げてから ベッドが降りようとした
でもそれは叶わなかった
Hokuto
大我が俺の腕を掴んでいた
Hokuto
Taiga
知らない人に汚されて、
嫌だった、怖かった、
Hokuto
Taiga
北斗、なら、いいかなって、
おもっ、ちゃった、
Hokuto
俺は大我が何を言っているのか理解したが、 どこか理解しきれないところがあった
Taiga
俺なんか、っ、
頭を下げ俯き、 涙を流した大我を俺は放っておかなかった
俺は大我の頬を両手で包み込み 顔を上げさせた
Hokuto
Taiga
北斗は助けに来てくれただけだしッ、
Hokuto
Taiga
Hokuto
大我のことが、大事で、守りたいし、
そしてなにより、
好きなんだよ、
Taiga
俺はあっさり出た自分の言葉で気がついた やっぱり俺は大我のことが好きだったんだって。 初めて会った時から魅力的だった。 そんな大我と助け合って行くうちに、 だんだん惹かれていったんだと、 今、やっと、気づいた。
Taiga
それとも、、
Hokuto
大我は驚いた表情で 固まっていた
Taiga
Hokuto
Taiga
これは嘘でもなんでもない。 本当の俺の気持ち。
やっと、素直になれた。