稲荷崎高校の夢

バレンタインデー

それは女子が好意を持つ男子にチョコをプレゼントするイベント

しかし最近では好きな異性だけでなく、仲のいい女友達と交換したりなど

様々な意味合いを持つ物となった。

練習後の部室にて

🌸はカバンから紙袋を取り出して、先輩達に体を向ける。

紙袋の中には🌸の手作りと思われるお菓子が沢山入っていた。

可愛くラッピングされたお菓子を次々に手渡し、嬉しそうに受け取る2年ズ

後輩からのお菓子に喜んでいたが、北の一言で全員がポカンとした表紙を浮かべる。

そう言えばと納得した様な表情になる北

貰ったお菓子を見つめながら嬉しそうに微笑んでお礼を言う北

そんな話に花を咲かせた後、準備を終えた🌸が先に部室を出る。

目で会話をするアランと赤木

ホワイトデーの話をしながら準備を終えて部室を後にする2年ズ

そして、取り残された様に静かに準備をしていた1年ズ

自分達だけが貰えなかった事に納得がいかない侑

それに一緒になって熱くなる訳では無いが、否定もしない1年ズ

昼休み、いつもの様に1年ズの皆で昼食を取る

当の本人は原因など知らず、ただ機嫌の悪い侑の様子に疑問を持っていた。

目で会話をする角名と銀島 (それに参加しない治)

その様子に🌸もなんとなく違和感を感じる。

放課後の部活終わり

🌸の行動に納得出来ずに居る中、部室の扉がガチャっと空いた。

はいっと差し出された紙袋の中には朝見たお菓子と同じ物だった。

次々にお菓子を手渡す🌸

ジト目で見つめた先には色んな女子から貰ったと思われるお菓子の山

そんな皆の様子を見てフッと笑う🌸

こうして無事、🌸達はバレンタインを終えたのだった。