キ--ンコ--ンカ--ンコ--ン
気づけばもう放課後で
つくづく 時間は過ぎるのが早いな、 と実感した
今日はどこかに 寄っていこうか
最近できたカフェ、 行ってみたかったし
na_
最近できたということもあり 外見が綺麗にまとまっていて
ホコリも被っていない
na_
カランコロン
私が入店すると同時に 鈴の音が鳴り響く
モダンな雰囲気が 春にピッタリな感じ
店員
na_
店員
na_
私の席は丁度 窓際
日の光が優しく 私を照らした
店員
na_
店員さんは私に微笑み
この店は 人柄もいいのか…!と 自分の中での評価が 上がった
メニューがいろいろあり どれにしようか悩む
パフェとか、 がっつり甘い系が食べたい気分
そんな時私の求めているものが 目に映る
na_
絶対美味しい、と 確信を持ち
チャリ-ン と呼び鈴を鳴らした
値段もろくに見ず 鳴らしてしまったが
まぁ、大丈夫だよね
na_
店員
na_
店員
ワクワクしながら 頼んだものを待った
だけど、そんなワクワクも すぐに取り消されてしまう
yan_
ur_
no_
na_
なんであの3人が ここに?!
大丈夫、冷静に、冷静に
まずは気配を消そう
いやこの危機的状況で どう気配を消せと?!
ur_
na_
na_
とりあえず無視をかます
聞こえなかったフリ、 聞こえなかったフリ!!
no_
na_
3人が一気に私の顔を 覗き込む
なんで席立ってまで こっちくるの?!
おかしいでしょ! マナー違反!!
na_
yan_
ur_
no_
大男が私に対して 一斉に謝る姿がなかなかカオスに思える
na_
yan_
no_
ur_
na_
yan_
no_
ur_
na_
申し訳ないことをしたな…
でもこれも嫌われるため
大丈夫、大丈夫
店員
どうこう言っている間に 頼んだものが来た
na_
まずは1口、
na_
思ったよりも クリームがしっかりしていて
口の中でじんわりと 溶けていく
上に乗ったイチゴが美しく 一口で食べた
市販のすっぱいイチゴではなく ちゃんとした甘いイチゴ
感動で涙に溢れそう…
na_
店員
na_
店員
店員
na_
店員
こういう愛想がいい店員が 将来に子孫を 遺していくんだろうな
ま、私に将来は ないけどね笑
家に帰ると まだお母さんは 帰っていなかった
今思うと1番辛いのは お母さんなのかもなぁ
だってシングルマザーだよ?
女一つで育ててくれた お母さんが1人になっちゃう
私が病気じゃなかったら…
なんて、今更運命なんて 変えられっこないか
na_
na_