ユユカ
ココドコ~?
アユ
知りませんけど?
目を覚ますと知らない場所(部屋)にいた二人。そんな二人の共通点はここにくる前の記憶は自室で寝た。というものであった。
ユユカ
何で知らないのよぉ!
アユ
私もあんたと同じで目が覚めたら此処にいたんだから仕方ないでしょ。というか、さっき説明したよね?
ユユカ
だって、アユ?ちゃんしかいないじゃない!
アユ
何で今疑問符つけた??
ユユカ
いや、合ってるかなぁ?って。
アユ
ほんといい加減にしろ?出会ってから既に自己紹介三回もしたよ?ねぇ、いい加減にしろよ?
ユユカ
怒んないで~?ほらほら、スマイルスマイル!
アユ
………………誰のせいだと思ってる?
ユユカ
誰だろうね!
アユ
あんたなんだよね!!自覚しろ!
ユユカ
ヤダコワーイ。
アユ
思ってないくせに…………。
アユの疲れきった声にユユカはニコニコと笑ったままだった。
ユユカ
きっとなんとかなるって。
アユ
楽観的だなぁ。
ユユカ
アユちゃんいるし!
アユ
その心は?
ユユカ
いざというときは盾に………………あ、今のなし!
アユ
無しに出来てないんだよなぁ。私を盾に逃げるつもりだったのかぁ。
ユユカ
言葉の綾だよぉ。
アユ
………………怒って良いよね?
ユユカ
ほんとにごめんなさい
アユ
次はないよ?
ユユカ
はぁい!
アユ
返事だけは良いんだよなぁ。
ユユカ
ちゃんと行動にもできるっ!
アユ
…………信用できないわ。
ユユカ
ヒドイ!
アユ
今までの言動振り返ってみなよ。そこに答えがある。
ユユカ
ンー?チョットワカンナイカナァ。
アユ
なるほど反省してないのね。
ユユカ
してます!してます!反省してますから!
アユ
……やっぱり信用できないわ。
ユユカ
そんなぁ…………。
アユ
とりあえず外に出てみましょう。なにかわかるかも。
ユユカ
あの扉開けるの?
アユ
それしかないでしょう?
ユユカ
やだやだ。
アユ
なんでよ?
ユユカ
だって…………
アユ
…………とにかく行くよ。
ユユカ
待ってよ!
アユ
このままというわけにはいかないでしょ。
ユユカ
何があるかわかんないじゃん!
アユ
急な弱気……。
ユユカ
そ、そんなことないし!別に怖くなんかないし!
アユ
怖いんだ。
ユユカ
怖くないもん!
アユ
じゃあ行こうか。
ユユカ
やだぁ!
ユユカの言葉を無視してアユは部屋にある唯一の扉を開けた。
そこにいたのは
アユ母
あら、遅かったのね。
アユ父
なかなか起きてこないから心配したぞ?
アユ
え?
ユユカ
あっちゃ~
アユ
ユユカ?説明しろ?
ユユカ
待って待って怒らないで!
アユ
説明!
ユユカ
子供に内緒で親同士がキャンプを計画!子供が寝てる間に移動!起きたらビックリ知らない場所!というわけ!
アユ
説明は置いといて…………親同士はいつ知り合ったのよ?
ユユカ
置いとかれた!?
アユ母
母さんとユユカちゃんのお母さんは学生時代の友人でね。久しぶりに会おうって話しになったのよ。
ユユカ母
ついでだから子供たちも会わせようって話しになって
ユユカ父
それならいっそキャンプでもするか。ということになったんだ。
アユ父
驚いたかい?
アユ
驚きすぎて怒りがわいてるよ。
ユユカ
私説明頑張ったのにぃ。
アユ父
すまなかったな。
アユ
いいよもぅ。
ユユカ
あっれぇ??誰も私の言葉に反応してくれないぞー?
アユ
で、あんたはいつから知ってたのよ?
ユユカ
あ、やっと反応してくれた。えーっとねぇ?移動中に目が覚めたから……
アユ
それ最初からわかってたって事じゃない!
ユユカ
ごめんねー?何か楽しそうだったから……つい!
アユ
知ってたから私を散々おちょくってたのね?
ユユカ
あ、え~っと…………その……。
アユ
覚悟しなさい!!
ユユカ
ご、ごめんなさぁぁぁい!!!
逃げるユユカを追いかけたアユ
そんな二人を見守りながら親達は
「もうすっかり仲良しだな。」
と笑い合っていたとか。