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コメント
6件
もー好き
※設定改造
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人の時間を把握して操って 恨みを重ね続けた結果はこうだ
目の前には悲鳴さえない 燃え上がるマンション
5階の隙から見える動く黒影
それが誰なのかは俺だけ 知っている
俺だけが
知っている
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兄弟にはコキ扱われ 弱みを握られ見下され 怯えてゆく毎日
両親には馬鹿にされ 笑われ兄弟とは違って 俺だけに冷たくする
兄弟のせいで 友達が消えていった 兄弟のせいで 俺は皆から嫌われた
挙句の果てには 殴られ蹴られ それを見守る両親
どうやって耐える?
今の年齢はあと少しで 中二へと上がる14歳だ
小学校を卒業し たった2年だけで
彼らは俺の手を汚させた
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マンションの住民は少ない
6階まであるマンションだが 住民は少なかった
住民の時間を把握し 家族を毒殺、絞殺し 油をそこら辺に撒いて 炎の海へ変えて行った
中にいる住民には 逃げるよう仕掛け
無事、作戦は”上手く”いった
俺は目の前で立って 海を見渡して
中の様子を浮かべながら 見殺しにした
滑稽か?
いや全然
逆に不愉快だ
俺の人生に泥を付けたんだから
能力者が炎の海を消した
毒や締めた跡は 死体や建物自体が 燃え尽きされてる為 証拠は見つからずに
俺は殺害疑惑を持ち ”完全犯罪”を果たした
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俺は大人しく 孤独な子供達がいる施設へ 送り届けられた
施設の職員には
「悲しくないの?」
と、聞かれた
さっきから悲しさも 何も表情に表さない 無愛想な俺に 疑問を持ったのだろう
「……俺はあいつらが俺を嫌うように俺も嫌いだからです。」
それだけ俺は答えた
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案外施設は暇ではない
たった1人の親友が居たから
施設暮らしになってからは いつも彼と電話越しで話す
「こぼせくん、おはよう」
こ「うん、おはよう、良く寝れた?」
「全然」
こ「そっか笑」
こ「らっだぁはさ、早く施設から出たい?」
ら「出たくないかな」
ら「ここが1番楽だ」
こ「へぇ、」
愛想の無さそうな会話でも 何気に俺らは楽しみにしている
夢なんて追いかける程 ”俺”に余裕はないから
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でももう限界だ
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ら「こぼせくんッ…俺辛いよ」
こ「…どうしたの?」
ら「ねぇ、もし俺が家族を殺したって言ったらどうする…?」
こ「…それは……」
こ「…僕はなんにもしないよ、」
こ「それが友達の救いにでもなるのならば俺は真実を言われたってなんもしないよ」
ら「でもさ…俺、家族を殺したいって願って結局叶った」
ら「でも人を殺したっていう経緯を持って生きてくなんて思ったら嫌になってきて…」
こ「…ここは能力者が沢山いる世界だよ?」
ら「でも俺は無能力者なの」
こ「青鬼っていう能力があるでしょ?」
こ「殺せば勝ちじゃん」
ら「ッ……」
こ「無理だったら」
こ「この国から逃げよう」
ら「でもこぼせくんと話さなくなるッ」
こ「大丈夫、」
こ「僕はいつでもそばに居るよ」
ら「……?」
こ「逃げたい?」
ら「逃げたい」
こ「じゃあ僕が助けてあげるよ」
ら「ッ…ありがとうッ…」
首を強く締めて 雫を落としながら 感謝を伝える
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施設に送られ外には 一切出ていなかった
初めて見る光景に建物
夕陽に照らされる 暁な彼が”独り”
ら「……俺道分からない…」
こ「大丈夫」
こ「ここからは僕が説明するよ」
懐かしさなんてもう忘れた
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言葉っていうのは残酷だ
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ら「こぼせくん、どうしたの?」
こ「ねぇ、らっだぁ、ごめん」
こ「僕、耐えきれないや」
ら「え?」
こ「僕、死んでいい?」
ら「は、なんで」
こ「疲れたのッッ!」
こ「疲れを果たせる場所も相手も居なくて理不尽に虐められて何して我慢すればいいの!」
こ「誰も分かってくれない明かせられないこの気持ちでさ」
こ「らっだぁだって僕のことなんて全然しらないでしょっ!」
こ「僕のことなんてッ!」
こ「…こんなこと言っても唯一の楽しみであった君という親友と話すことで少しは救われてたんだよ、」
こ「でもそんな君が施設暮しになって?挙句の果てには人を殺した?きっと僕にしか言ってないんだろう?」
こ「僕のことを信用できるからこそ言っている、そんなの分かってる」
こ「でも事実だけど証拠もないのに君の隣にいたからって理由で虐められている僕はなんだっていうの?」
こ「なんでッ…」
こ「…もう耐えきれない」
こ「…ごめん……」
こ「でもね」
こ「僕自身を変えてくれたあの__は嬉しかったよ」
ら「…?え、なんて、まっ!」
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そのまま親友は 首を落とした。
なんでだろう
目に感情が映らない
こんな自分が嫌い
キえなきゃ
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逃げ出して暗殺者になって 青鬼殺して
能力者になって
国を造りあげて
仲間も増えた
でも昔の彼は俺を見たまま 俺は彼を忘れる
忘れたかった
見知らぬ4人の彼達が 世界が黒に染まりついて 恐怖のあまり逃げる俺を 闇から手を伸ばし 消えゆく悪夢
【いい夢見てね】
【夢で会おうね】
そして暗闇と 何処からか分からない 痛々しい何かと飲み込まれる
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封じ込められた 青いガラスに4人の彼ら
見守られながらも 真ん中に棒立ちする俺独り
ただ溺れて去ってゆこう
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【僕の名前は?】
それは__________
ここからは僕が説明するよ君
__こぼせくん
忘れないよ
嘘つきな独りなんです。
なんてまた一言零して またキミを騙そう。
「もう独りじゃないよ」
𓂃 𓈒𓏸