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※百合

※ヤンデレ要素多め

りこ

(はぁ…ついにこの家ともお別れかー…)

当時はなんのこだわりも無かったが数年住んでいるうちに愛着がわいていた

生活感を出すために必死に買い揃えた雑貨も今では懐かしい

りこ

(まぁ住所バレたんだし、しょうがないけど…)

りこ

(大体のものはもう新居に送った…あとは…)

暗くどんよりとした空気が広がる地下室

その奥に無機質に光る膨大な量のモニター

全ての秘密を暴く私だけの場所

りこ

(ここに来ると不思議と落ち着くなー…誰も知らない私だけの空間)

これは私の心臓だ

このデータが残り続ける限り私は死なない

りこ

あはっ…

りこ

殺せるもんなら殺してみろよ

私はこの才能を使って世の中の全てを見る

そして汚くて醜い人間に絶望を与えてやる

りこ

(せっかく持って生まれた才能は有効活用しなくちゃね)

りこ

…!

りこ

(通知だ…)

さらにつけたGPSが反応している

どうやら向かってきているらしい

りこ

(はぁ…また依頼かよ…)

りこ

(人使い荒いんだよなー…さきに似てるっていうか…)

めい

…おかしい

土曜の昼下がり

特に何かするわけでも無くダラダラしていた時だった

めい

(さきさんの犯罪…何故あそこまで上手くいっている?)

急に自分の中で湧き上がってきた疑問

めい

(さきさんが優秀であることは分かっているけれど…)

今までさきさんの言動と行動をすべて振り返る

めい

(必ずどこかにヒントがあるはず…)

最初の犯罪は細かく計画を立て、完全犯罪

引っかかるのは二つ目の教師失踪事件と倉庫の火事

めい

(恐らく教師を殺した後、証拠隠滅のために倉庫を燃やしたんだろう)

めい

(正直、教師を殺した理由はどうでもいい…問題なのはその後)

最初は熱心に捜査していたのに急に捜査が打ち切りになった

めい

(さきさんは何故そんな事が出来た?あの人にそんな権力は…)

めい

!、

めい

(そうか…あの人か!)

さきさんの姉

あの人なら警察を動かしても違和感は無い

めい

(それじゃあ最初の失踪事件も?いや…あれは警察は十分動いていた)

めい

(てことは最初は姉の力を使っていなかった…?)

めい

(それなのに、あそこまでの完全犯罪…あの男の子を個人的に呼び出せる関係でも無いのに…?)

まだ裏に何かいる

めい

ははっ…

体が熱くなって胸がドキドキする

踏み入れるべきでは無い

そんなの誰にだってわかる

めい

(でも…それでも)

知りたい、暴きたい

この好奇心は止められない

めい

(大丈夫…私にはある…神から授けられた才能が)

⭐︎

私は欲に忠実だ

全てを見透かしたその後は

めい

絶望を…

さら

チッ…小賢しいな…

鞄の底に丁寧につけられていたGPS

さら

(あの女…余計な事しやがって)

さら

(まぁいい…面倒事になる前に気づけて良かった…)

会社での長期間に渡る事情聴取に疲れ切っていた

さら

(まぁ、疑いは晴れたから良かったけど…それにしても長かった…)

さら

(はぁ…一難去ってはまた一難か)

さら

GPSを付けられているとなれば、私を危険視しているのだろう

それなら、私にバレたくない秘密がある可能性は高い

さら

(調べてみる価値は十分にある…)

所詮りこは対人においては素人だ、どうとでもなる

さら

(GPSは…外したら不自然か)

さら

(今度こそ…)

その笑顔の裏側を暴いてやる

この作品はいかがでしたか?

355

コメント

7

ユーザー

続きが楽しみです!

ユーザー

本当に神✨

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