主
主
主
主
主
主
ないこ
教室の外までないちゃんの声が聞こえる
ないちゃんが悩んでいたのは知ってた
いふくんは絶対捨てたりしないけど、それでも不安になる
それが、Subの性だから
痛いほど知ってる
初兎
初兎
-hotoke-
いふくんに電話を掛ける
教室内は見えないから、2人がどんな状況なのかは分からないけど、打破出来るのはいふくんしかいないと思った
いふくんは元々向かっていたようで、すぐに来た
いふ
初兎
まだ教室からの声は聞こえる
段々ヒートアップして、りうちゃんも言い返し始めた
いふ
いふ
これ以上は干渉してはいけない気がして、僕達も家路についた
ふらふらと歩く白髪を見つめる
「Sub性が弱くて言うことを聞けない」
ないちゃんが言っていた事
「Sub性が強くて知らない奴のGlareに当てられる」
りうちゃんが言っていた事
僕は……
-hotoke-
Sub性が弱ければ初兎ちゃんの負担が減る
Sub性が強ければ初兎ちゃんのお願いが聞ける
ねぇ、初兎ちゃん
-hotoke-
紫色の瞳と目が合ってしまった
ふわふわした足取りで歩く
ないちゃんのあれは本心だろう
Subは不安になりやすい
イムくんも、そんな思いを抱えているのだろうか
Dom性が弱い僕は、イムくんを満たしてあげることが難しい
イムくんに気を使わせたくなくて、playを避け続けてる
良くない事はわかってる
初兎
「飽きられるかもなんて思わないのに」
ねぇ、初兎ちゃん
呼ばれた気がして振り向く
いつの間に差ができたのか、3mほど距離が空いていた
-hotoke-
初兎
突然の問に困惑する
答えなんかとっくに決まってるはずなのに、口から言葉は出ない
-hotoke-
-hotoke-
貼り付けたように笑う君
-hotoke-
僕から逃げるように歩き出す
初兎
初兎
慌てて腕を掴む
驚いたように振り向いた君は
空色に輝く瞳を潤ませていた
-hotoke-
僕の腕を振りほどいて走り出す
再び掴もうとした手は空を切る
初兎
渡したくないよ
コメント
6件
あ、好きですありがとうございます最高です今回もほんとうに最強です、ありがとうございました…😇😇😇😇😇
…?、??天才…? 「渡したくないよ」っていう白くんの最後の一言が死ぬほど切なくて泣きました(( 白水…ッッ!🤦♀️続きも全力待機してるね!!!💓💓