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好感度０％のあの子を振り向かせたい

第7話 - ちょっと進んだね、大原くん

2024年12月01日

#dzr社

#おんりー

#学園

推様尊し（死）

本日、お昼過ぎ頃

大原わかな

うわ…庭も大きいけど建物も中も大きいんですね…

今日は校長先生のお宅にお邪魔させていただいております。

大原わかな

ガチモンのシャンデリア初めて見た…

ねこおじ

まあまあ、ゆっくりして行きなされ。

大原わかな

あ、ありがとうございます。

姪っ子ちゃん

あの、叔父様。

ねこおじ

おや、どうした？

姪っ子ちゃん

お友達様でしょうか。

ねこおじ

そうじゃ。仲良くしてやっておくれ。

大原わかな

よ、よろしくお願いします。

ねこおじ

ところで、おんりーは？

姪っ子ちゃん

今は庭の手入れをしておりますわ。

ねこおじ

この子はおんりーの友達でもあってな、

姪っ子ちゃん

なるほど、案内致しましょうか？

え、お嬢様が？

ねこおじ

ああ、たのんだ。

大原わかな

あの…

姪っ子ちゃん

大丈夫です。乱暴はしないので。

姪っ子ちゃん

着いてきてください。

姪っ子ちゃん

あなたも大変ですね。

大原わかな

え、

姪っ子ちゃん

叔父様に司令を命じられたのでしょう？

大原わかな

まあ…

姪っ子ちゃん

あの方は、自分の出した司令を任せる人を「友達」というのです。

姪っ子ちゃん

おんりーも私の面倒を見ろと言われた「友達」です。

姪っ子ちゃん

で、でも本人に悪気は無いんですよ！

姪っ子ちゃん

ただ仲良くなりたい一心でそう呼んでいるだけなんです。

大原わかな

なるほど？

大原わかな

ところで、あなたのお名前は？

姪っ子ちゃん

そう固くならないでくださいよ。同い年ですし…

姪っ子ちゃん

私は姪の萌依です。姪っ子だからという理由で名付けられました。

大原わかな

メイさん、よろしくお願いします。

姪っ子ちゃん

あ、あそこにいるのがおんりーですね。

姪っ子ちゃん

私は1人で大丈夫なので、彼の元に。

大原わかな

はい、ありがとうございます。

大原わかな

あ、おんりーさん…

咲連おんりー

（ﾋﾞｸｯ

大原わかな

あ、ごめん…

咲連おんりー

いえ！ところで、なぜこんなところに大原さんが？

大原わかな

実は校長先生と知り合いで、たまたま遊びに来てたんだ。

咲連おんりー

な、なるほど…

大原わかな

ところで、その…後ろ手に持っているものは何？

咲連おんりー

えっ…と、2人に見せたくないものをここに持ってきて、燃やさせていただいてるんです！

大原わかな

そ、そうなんだ…？

大原わかな

あ、ここで会ったのも何かの縁ってことで、連絡先交換しない？

咲連おんりー

えっと…携帯端末は屋敷に置かせていただいているので後ででよろしいですか？

大原わかな

そうだね、ありがとう。

咲連おんりー

…この後おやつを用意するのですが、ご一緒にいかがですか？

大原わかな

…ありがとう。

咲連おんりー

では、お戻りになられますか？

大原わかな

えーっと、自分で戻れるから大丈夫。

なんだ？なんなんだ？

拭いきれない違和感がある。

大原わかな

…部屋広、

姪っ子ちゃん

気に入って頂けました？

大原わかな

あ、はい。

姪っ子ちゃん

そろそろおんりーがおやつを持ってきてくれるはずですから。

大原わかな

ここまで運んできてくれるんだ…

姪っ子ちゃん

…おやつはおんりーの手作りですよ。良かったですね。

大原わかな

え、本当ですか？

姪っ子ちゃん

話は変わるんですけど…わかなさんのご趣味は？

大原わかな

うーん…でも、ゲームとかカード収集とかですよ？

姪っ子ちゃん

なら良かった。ゲーム経験者でしたのね！

姪っ子ちゃん

この後遊びませんか？私の身内は誰もやってくれなくて…

大原わかな

はい、喜んで。

こんなお嬢様でもゲームとかするんだ…

咲連おんりー

失礼します。

咲連おんりー

間食をお持ち致しました。

やばい、きらきらしてみえる

姪っ子ちゃん

せっかくだし、おんりーも一緒に食べましょう？

咲連おんりー

ですが…

姪っ子ちゃん

今日はそんな気分なの。いいでしょう？大原さん。

大原わかな

はい、

この人、絶対知ってるじゃん。

咲連おんりー

では、お言葉に甘えて…

姪っ子ちゃん

…あら？今日は金物類の道具を使ったの？

咲連おんりー

はい、…匂いが気になりますか？

大原わかな

（え、全然気づかなかったんだけど…）

姪っ子ちゃん

そう？私が繊細なだけかしらねぇ。

咲連おんりー

飲み物は何になさいますか？

姪っ子ちゃん

私はコーヒーで。

大原わかな

じ、じゃあ俺はミルクティーで。

咲連おんりー

かしこまりました。

甘い香りがふわっと広がる。

いい匂い…

姪っ子ちゃん

あら、貴方がストロベリーティーだなんて珍しい。

咲連おんりー

あ、えっと…そんな気分なんです。

その後は優雅なティータイムを過ごした。

そして豪快にゲームをして、

連絡先を交換して

（それ以外の進展がないまま）校長の家に遊びに来た時間は終わったのだった。

大原わかな

今日は一日、ありがとうございました。

ねこおじ

楽しかったかい？

姪っ子ちゃん

また何時でも遊びに来てくださいね。ゲームしましょう！

咲連おんりー

お疲れ様でございました。

そうして俺は、ルンルン気分で帰っていったのである。

姪っ子ちゃん

…おんりー、後で部屋に来なさい。

咲連おんりー

…はい。

姪っ子ちゃん

そこに正座して。

咲連おんりー

はい。

姪っ子ちゃん

私にそんな隠し事は通用しないわよ。

咲連おんりー

…

好感度０％のあの子を振り向かせたい

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