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翌日_校舎 夕方
放課後の校舎。 風に揺れる木々の影が、窓ガラスの中で淡く震えている。
主人公は壁にもたれ、空を見上げていた。
水城 アオイ
手元の缶のココアはもう冷めている
そこへ軽い声が聞こえてきた
京極 理人
京極 理人
水城 アオイ
京極 理人
京極 理人
『 朱例 』
水城 アオイ
京極 理人
理人の目が一瞬、空をとらえる。 そこに“見えないはずの誰か”の気配を感じたのか、
彼はふっと真顔になった
京極 理人
その場を和ませるために、軽く誤魔化して笑う理人
夕方には、やけに手が冷たかった
数日後、放課後の屋上
アオイと幽霊のもとに、雲母が現れる。 彼女は以前より少し明るく、髪に白いリボンを結んでいた。
相沢 雲母
水城 アオイ
相沢 雲母
相沢 雲母
水城 アオイ
眉を顰める
あの軽薄そうな少年の名前を聞いて、思わず缶を握りしめた。
水城 アオイ
相沢 雲母
相沢 雲母
相沢 雲母
『 朱例 』
その言葉に、幽霊の表情がかすかに曇る。 “青い影”――それは、生と死の狭間でさまよう者の色だ。
水城 アオイ
水城 アオイ
相沢 雲母
夜_屋上手前
錆びたフェンスの向こうに、制服姿の少女がうずくまっていた。 黒と赤の長い髪。左右で色の違う瞳。
水城 アオイ
小さな動物がその膝の上に乗って、まるで彼女を慰めているようだった。
水城 アオイ
『 朱例 』
『 朱例 』
ため息をついた
結局幽霊もアオイも、誰も見捨てられなくて
どんどんかさ増しされていくようで
2人は春夜の元へ向かった
水城 アオイ
カキン___
彼女は怯えたように振り向き、アオイが落としたカッターを見て驚いた。 よく見ると、彼女の首にはなにかの跡があった_
『 朱例 』
櫻井 春夜
櫻井 春夜
水城 アオイ
『 朱例 』
『 朱例 』
『 朱例 』
彼の優しい声が、夜の空気を和らげた
落ち着いた頃
櫻井 春夜
櫻井 春夜
櫻井 春夜
水城 アオイ
櫻井 春夜
彼女の手元を見て、小さく呟く
水城 アオイ
春夜はそのまま髪飾りを床に置いた
櫻井 春夜
櫻井 春夜
水城 アオイ
櫻井 春夜
櫻井 春夜
『 朱例 』
水城 アオイ
櫻井 春夜
水城 アオイ
水城 アオイ
水城 アオイ
水城 アオイ
櫻井 春夜
水城 アオイ
櫻井 春夜
櫻井 春夜
櫻井 春夜
そこから少しづつ、彼女は自分のことを語り始めた
彼女の母、父、姉は、全員もういないそうだ
どうやら、小学六年の時…彼女のいない間に家族が殺されたそうで
特に姉は…
はあ…聞いているだけでまるで気味が悪い。 姉は着飾られ、美術品のような状態で死んでいたらしい
そんな状態なら、そしてその年齢ならこんなことになるのも当然だった
仲睦まじく、幸せだった家族が突然いなくなる
考えたこともなかった
『 朱例 』
櫻井 春夜
櫻井 春夜
櫻井 春夜
水城 アオイ
水城 アオイ
水城 アオイ
櫻井 春夜
櫻井 春夜
水城 アオイ
水城 アオイ
髪飾りを取り、優しく彼女の手にのせる
櫻井 春夜
櫻井 春夜
櫻井 春夜
櫻井 春夜
水城 アオイ
ふふ、と笑った
そしてまた、ここの空気が暖かく揺らいだ
京極 理人
京極 理人
彼らの笑い声に、理人は少しだけ寂しそうに笑った
コメント
2件
んー良き良き、アオイくん中々やるじゃん(? 次回も楽しみにしてるよ〜〜〜!