優しい貴方は何を願う？

私にはトラウマがある

周りからするとそんなことで？ってなるかもだけど

私にとってはとても辛い

数年前

𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍

なんだろ…これ

透明化の魔法……、？

どうしよう……ｯ

魔法解除出来ない！

誰！？

睡眠魔法！？

私をさらう気？

また……さらいに来るの……？

怖い……ｯ

きっと2人居るんだろうけど

姿が見えない

きっと相手も透明化魔法を使っている

𓂃◌𓈒𓐍

ありがとう、ﾉｱさん

でもね

私、

透明化魔法がもう怖い…トラウマになっちゃった

また攫われるかもしれない恐怖が私を支配していくの

私はもう

透明化魔法は使わない……

あの透明化魔法の事件……

自分にとって凄くトラウマ

今となっては透明化魔法を使おうとすると 力が抜けて使えなくなってしまう

暖かい手

ﾅｵｷﾘさんとそっくり

……そっくり

なんでﾅｵｷﾘさんが脳内から離れないんだろ

ﾋﾛくんの姿とﾅｵｷﾘさんの姿が重なる

どうしちゃったんだろ、私

なんでこんなことをしてるか

答えは簡単

世界を救うため

魔法は便利だ

俺の生まれ育った国でも魔法を使える人は重宝されていた

特に高度な技術で魔法を使う燈国の姫を

燈国の姫、ｴﾄさんはこうして時々街の人達の手助けをしている

俺たちも凄く助かってる……

助かってるけど

このような〝特別〟だということを俺たちは次第に 〝当たり前〟に変わっていった

あの高さなら普通に俺でも届く

だけど

自分達で出来ることを全て魔法の力で解決しようとしている

ほら、ｴﾄさんも困っている

あれくらい自分達で届くんじゃないか、

魔法の力は要らないんじゃないか…て

感謝もないの？

取ってもらったのに？

やっぱり…

こんなことが当たり前はおかしい

なんでもかんでも魔法に頼ってはダメだ

……

ｴﾄさんにも無駄な体力を使わせたくない

みんな、変わっちゃったな

全部、全部全部

燈国の姫に任せっきり

正直、俺は魔法が嫌い

だって、1度〝楽〟を覚えたら

もう戻ることは難しい

例えばだけど

1度、宿題や課題の答えを写すという楽をやったら

もう一度やりたくなるでしょ？

それと一緒

この国のみんなは魔法という〝楽〟を覚えたから

もう、今まで通りには戻れない

なんで皆魔法に頼るかな……

自分でも出来ることは魔法に頼るなよ……

あ、隣の人もなんか落ち込んでるな

やっぱり

、

これが俺とｼｳﾞｧさんの出会い

初めて話が合う人がいて良かった

ｼｳﾞｧさんは

俺にとって

大親友だ

その後

ｼｳﾞｧさんと協力してあることをしていた

それは植物を枯らすこと

何故か？

魔法が使えるものは何かしらの自然のエネルギーが必要だ

だから、身近にある自然,植物を枯らして

強制的に魔力回復を阻止

そうすれば、魔法使える人達も きっと魔法が使えない〝一般人〟になるだろう

ただ、とある1人を俺たちは恐れている

それは

燈国の姫、ｴﾄさんだ

ｴﾄさんの魔力回復する為のエネルギーが分からない

あんな膨大な魔力はどこから得ているのか

検討もつかない

だから、誘拐もしようとした

…失敗したけど。

ｴﾄさんの幼少期、とある男の子に魔力を与えていた事がわかった

これ以上、魔法が使える者を少なくするために

俺たちは時を遡る魔法を使い

その男の子の記憶にある〝ｴﾄさん〟との思い出を消した

正直、時を遡る魔法を使いたくはなかったけど 仕方がないことだ

その男の子が今何をしているかは分からない

世界中の皆は俺たちがしてることを全て

魔王の仕業だ。と言っている

魔王の能力と被害が合致しているから俺たちには都合がいい

どれもこれも全て

魔法という呪いがあるせいだ

魔法があるから俺たちは狂う

魔法があるから俺たちは楽なことしか覚えない

俺たちには、

魔法は必要ないんだ

最近、もう1人の仲間を手に入れたんだよね

その人は俺たちとは目的は違うけど

とても協力的だったので

仲間に入れた

期待しているよ、

━━━━━━━━人物紹介Part5━━━━━━━

ｼﾞｬﾊﾟﾊﾟ 魔法が嫌い。 ｼｳﾞｧと協力して魔法を無くすことを目指している

ｼｳﾞｧ ｼﾞｬﾊﾟﾊﾟさんの親友 魔法に頼ることが嫌いで、ｼﾞｬﾊﾟﾊﾟの作戦に協力している