テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
17
#何でも許せる人向け
ゆっきーな
557
灰猫
42
344
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
平日の夕暮れ。場所はシブヤの喧騒から少し離れたファミレス
先に着いた彰人が、ソワソワした様子でドリンクバーのメロンソーダをすすっていると、見慣れた「神山高校」の制服を着た類が、優雅な足取りで現れた
類
彰人
類
そこへ、店の扉を元気よく開けて飛び込んできたのは、弾けるような笑顔を浮かべた咲希だった
咲希
その後ろから、まるで影に溶けるように、静かに、けれどどこか気品を感じさせるまふゆが続く
まふゆ
彰人
待ち合わせ場所に現れたのは、どこにでもいる「普通の高校生」たちだった。けれど、ひとたび口を開けば、昨夜セカイで命を削り合うような言葉を交わしたあの4人だとすぐに分かる
咲希
彰人
彰人が顔を背けながら答えると、類が待ってましたと言わぬばかりにニヤリと笑う
類
彰人
咲希
彰人
口では毒づく彰人だったがその口元はどこか緩んでいた
類
類
彰人
類
類はポンッと彰人の肩に手を置く
彰人
類
咲希
彰人
類が冗談めかして肩をすくめた後、隣で静かにアイスティーを手にしていたまふゆが、ゆっくりと口を開いた
まふゆ
現実世界のまふゆは、どこからどう見ても「完璧な優等生」だった
けれど、ナイトコードの3人は知っている。その微笑みの奥に、セカイに沈めた真っ白な虚無があることを
まふゆもまた、目の前の3人に対してだけは、学校で見せる「演じている自分」を少しだけ緩めているような、穏やかな空気を感じていた
咲希
まふゆ
まふゆがポツリと零した
学校も、年齢も、抱えている悩みもバラバラ。普通に生きていれば、一生交わることのなかったはずの4人
彰人
彰人が、スマホに保存された『悔やむと書いてミライ』の音源を見つめる
類
彰人
ファミレスの窓の外は、まだ夕暮れ時。 けれど、4人にとっては、この騒がしい店内さえも、セカイと同じくらい大切な「居場所」になりつつあった
咲希
咲希が少し不安そうに、けれど期待を込めて聞いた
まふゆ
類
二人の言葉に咲希は少し安堵の顔を見せた
彰人
咲希
類
咲希
咲希
まふゆ
深夜のチャットルームを飛び出した4人は、現実世界の不自由さを噛みしめながらも、共に歩むための最初の一歩を刻んだ
街の灯りがひとつ、またひとつと消え、帳が降りてくる。解散する間際、まふゆがふと咲希の袖を引いた
まふゆ
咲希
その小さな呼びかけが、咲希にとっては何よりも温かい「星」のように感じられた。学校での孤独も、冷たい志歩の言葉も、完全に消えることはない。けれど、夜になれば、彼女には帰る場所がある
一同