シュッッ/ザクッ…
天音ひかり
はぁ…何度見ても綺麗な血/////
天音ひかり
皆、私には声優の才能が無いって言う。この前だって…
数日前…
審査員1
次の人、自己紹介と声優歴を教えて。
天音ひかり
は、はい!天音ひかりと言います。声優歴は、1年目…までは行かないと思います。
審査員2
え…?1年も経ってないのにこのオーディション受けに来たの?
天音ひかり
えっ、えっと…
監督1
まぁまぁ、声優歴が浅はかでも実力はあるかもしれませんよ。
審査員1
そ、そうね。それじゃあ、ここのセリフからお願い。
天音ひかり
はい!…。
審査員1
…
審査員2
やっぱり1年もたってないとこんなもんか〜。
天音ひかり
え…
監督1
…天音さん。申し訳ないけど、あなたみたいな子がここに来るべきではないは…
天音ひかり
…!?
監督1
どうか、お引取りを。この作品には、命を込めています。貴方みたいな中途半端な子が来るようなところではありません。
天音ひかり
すみませんでした…失礼しました。
天音ひかり
中途半端…か、
天音ひかり
頑張ったんだけどな〜(泣)
天音ひかり
(あの日から、私の中で何かが崩れた)
天音ひかり
中途半端。そんな言葉聞きたくなかった
天音ひかり
こっちは、朝練の時間を早めたり、昼休憩の時もお弁当を食べず。放課後だって遅くまで残って練習したのに…
監督1
貴方みたいな中途半端な子が来るところじゃないわ…
天音ひかり
中途半端?ふざけないで!!こっちは、どれだけ真剣にやってたと思って…
トントントン!
橘央太
特待生ちゃんいる〜?
天音ひかり
…
ガチャッ
天音ひかり
橘君か!どうしたの?こんな夜に…
橘央太
明日ね〜ミーちゃんと、一緒に登校するんだけど〜特待生ちゃんも一緒に登校しないかなって思って!
天音ひかり
え!いいの?じゃあ、お言葉に甘えて!明日の朝連絡するね(^ ^)
橘央太
わかった〜!それじゃあね〜
ガチャンッ
天音ひかり
…邪魔が入ったな。
天音ひかり
(そう、私はあの日から人格が変わってしまった。友達と話している時はとても楽しかったのに今じゃあ、邪魔な存在…。)
天音ひかり
そうやって、私はワタシを偽り続けてる。