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チョコレート待ってます!

チョコレート待ってます!

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チョコレート待ってます!

♥

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2022年02月14日

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※二人は付き合っている設定

明日はバレンタインデー

もちろん俺はタケミっちから貰える...はず

マイキー

今日は早めに寝るかぁ

そんな時、ケンチンからメッセージが届いた

マイキー

なんだよこんな時間に...

面倒くさいが返さないともっと面倒くさい

仕方がなく携帯を開く

ドラケン

そういえば

ドラケン

明日バレンタインデーだけどよ

ドラケン

お前ちゃんとお返しは買ったか?

マイキー

は?

マイキー

お返しってなに?

ドラケン

お前よぉ...

ドラケン

バレンタインっつうのはチョコ貰ったらチョコを返すんだよ

マイキー

まじ?

ドラケン

まじ

マイキー

どうしよケンチン

マイキー

俺、チョコなんて持ってねえよ

ドラケン

は?お前いつも家に甘いもん置いてるだろ

マイキー

全部食っちゃった

ドラケン

嘘だろ...

ドラケン

先週見ただけでもたい焼きが20個以上あったよな

マイキー

あいつの方から俺を呼んだんだ!

ドラケン

不健康

マイキー

でもどうするんだよ

マイキー

チョコなんて持ってねぇんだって

ドラケン

じゃあ、買いに行け

マイキー

なにを?

ドラケン

お返しのチョコだろ

マイキー

コンビニでいい?

ドラケン

本命じゃないならいいんじゃねえの?

マイキー

マイキー

じゃあどこだよ

ドラケン

それこそ駅の周り探せばあんだろ

マイキー

わかった!

マイキー

買ってくるわ

ドラケン

おう

俺はすぐに家を飛び出した

マイキー

つっても全くわかんねえな

そこら辺のコンビニにたむろってた奴を〆てチョコを売ってる店を聞き出した

聞いたことのない名前だったが、ちょうど駅前にあるらしい

俺はその店で店員に聞きながらチョコを買った

マイキー

本当にこれであってんのか?

バレンタインなんでものを意識するのは初めてだ

そのせいかバレンタインに関する知識が一ミリもない

マイキー

(初めてのバレンタインの相手がタケミっちってちょっと嬉しいな)

タケミっちのことを考えていると、なんだかチョコなんてどうでもよくなってきた

俺はさっさと家に帰り、眠りについた

今日はバレンタイン当日!

俺は昨日買ったチョコをカバンに入れて外に出た

そして、溝中の通学路でタケミっちを待つ

マイキー

タケミっちはどこかな〜

キョロキョロしていると、制服を着て金色の髪を上げた髪型の男子生徒が見えた

マイキー

タケミっち、みっけ

俺はすぐに話しかけに行こうとしたが、足を止め考える

マイキー

...タケミっちから話しかけられるのを待つ方がいいかもな

俺にチョコを渡すのを恥ずかしがっているタケミっちが見たい

そのためだけの小さな悪巧み

マイキー

(今日は俺から連絡もなんもしてやんねー)

ニヤニヤしながら、俺は一旦家に帰る

マイキー

...来ない

もう17時だ

タケミっちも学校が終わってる時間だし、連絡もできるはず

マイキー

まさか忘れ..?

いや、今日は東卍の集会がある

その時に渡そうとしているんだろう

マイキー

そうだよな、タケミっち

俺は昨日買ったチョコを見て、なんだか苦しくなった

ドラケン

これより集会を始める!!

マイキー

...

集会が始めるちょっと前からタケミっちはいたが、俺に話しかけてくる様子はなかった

ドラケン

〜〜〜〜!!

マイキー

(あぁ...もうやだな)

気づけば集会も終わっていた ほとんど記憶がない

マイキー

タケミっち...

彼は何も言わずに帰ってしまっていた

残されたのは俺とケンチンだけ

ドラケン

おい、マイキー

マイキー

...なんだよ

ドラケン

今日のお前変だぞ?

ドラケン

何があったんだよ

マイキー

別になんもねえよ

ドラケン

...タケミっちのことか?

マイキー

っなんで!

ドラケン

やっぱな

ケンチンは大きくため息をつく

ドラケン

あのな、お前ら初心すぎ

マイキー

は...?

ドラケン

どうせお前はタケミっちから渡してくれるまで待ってたとかそんな感じだろ?

マイキー

...まぁ

ドラケン

なあ、お前も男だろ?

ドラケン

なら、お前から勇気だして声かけてやれよ

マイキー

お、俺は...

言葉が詰まる

俺は本当に恥ずかしがっているタケミっちの姿を見たかっただけなのか?

勇気がなかっただけじゃないのか?

マイキー

...わかった

マイキー

ちょっとタケミっち追いかけてくる

ドラケン

おう、いってこい

俺はタケミっちが歩いていった方向へ走る もう逃げないように、逃げられないようにクタクタになるまで走る

マイキー

はぁ、はぁ...

走っていると、見慣れた後ろ姿が見えた

俺は大声で彼の名前を呼ぶ

マイキー

タケミっち!!!

彼は大きく肩を揺らすと、ゆっくりと振り返った

武道

ま、マイキーくん...?

俺はタケミっちの方へゆっくりと歩く

一歩一歩を踏みしめながら

やけに心臓がうるさい

マイキー

タケミっち

もう一度彼の名前を呼ぶ

さっきとは反対に、聞こえるか分からないくらいの小さな声で

武道

...はい

マイキー

あのさ

震えを必死に抑えながら、俺は昨日お返し用として買ったのチョコを差し出す

マイキー

これ。その、今日バレンタインデー...だから

今タケミっちはどんな顔をしているのだろう 見るのが怖い

武道

あの

なにかに手が覆われる

見てみると、タケミっちが俺の手を覆うようにして握っていた

武道

すごく、すごく嬉しいです

タケミっちの顔を見てみると、泣いていた

でも、なんだかいつもの泣き顔とは違う

心の底から嬉しそうに笑いながら、涙を流していた

マイキー

タケミっち?

武道

すいません、その、嬉しくて...

タケミっちはゴシゴシと手で涙を拭き取ると、ポケットから小さな箱を取り出した

武道

俺からも、お返しです

マイキー

タケミっち...覚えててくれたの?

武道

ずっと渡そうと思ってたんっすけど、なかなか勇気がでなくて...

マイキー

...そっか

俺らはお互いに勇気がなかった臆病者同士ってことか

マイキー

(最初からこうできてれば良かったんだな)

武道

あの、このチョコなんですけど、昨日俺が作ったんですよ

マイキー

え、まじ?

マイキー

めっちゃ綺麗じゃん

武道

初めてだったんで、味は保証しませんけどね

そう言いながら彼の顔には自身の色が見えた

マイキー

かわいいな、タケミっち

武道

へ?

マイキー

楽しみにしてるよ

マイキー

タケミっち自慢のチョコレート

武道

ほ、本当に味はわかんないっすよ!?

そんな会話をしながら俺はタケミっちを家まで送り届けた

マイキー

俺も帰るか

寒いからと服のポケットに手を突っ込むと、タケミっちから貰った箱が手に当たる

マイキー

そっか、チョコレート...

少し悩んで、俺はチョコを手に取り

マイキー

いただきます

口に放り込んだ

マイキー

...あっま

俺好みの甘い甘いチョコレート

マイキー

(俺のことを思って作ってくれたんだな)

マイキー

今年はタケミっちに完敗しちゃったな

来年は俺も手作りを渡そう。 朝一番にタケミっちの家に行って渡そう。

来年のバレンタインのことを考えるとなんだか気持ちが軽くなり、胸のあたりが温かくなる

マイキー

また来年も再来年も、一緒に過ごそうな

そう呟くと、俺は恥ずかしさを振り払うように全力で走った

こんにちは

今日はバレンタインデーなので、バレンタインを題材にした小説を書いてみました

当日になって気づいたので急いで内容を考えて書いたものです(・・;)

小さなミスなどは見逃していただけるととても助かります...

連載の方も近いうちに投稿したいと思っています!

では、またどこかでお会いしましょう!
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