後ろを振り返ると、
○○
三途…!?
自分には傘をささず、 びしょ濡れになっている三途春千夜が居た
私は水が滴る三途の髪の毛と 少し息切れをしている口元を見ながら、
○○
何してんの、?
三途春千夜
……
三途春千夜
…お前こそ何してんだよ
○○
え?
○○
何って…
三途春千夜
…んな雨の中、風邪引くだろ
沈黙が流れる
ひらすら床を強く打ちつける雨の音が
いつもより大きく感じた
三途春千夜
………これ
三途春千夜
やる
○○
……えっ?
そう言って更に傘を持つ手を伸ばす三途
…これでは三途が風邪を引いてしまう
○○
いや、大丈夫だよ
○○
家まであとちょっとだし
三途春千夜
…………
三途春千夜
………あっそ。
すぐにそっぽを向いて歩き出してしまった
○○
(意外とすぐに引き下がるんだな…)
しかし、頭の上にほんのり温かみを感じ
空を見上げると
天国のように眩しい太陽が
雲の影から顔を出していた