テラーノベル
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教室に入った瞬間、 いつもと同じはずなのに、落ち着かなかった。
のあ
席に座ると、後ろから声がする。
クラスの男子。 最近良く話す子。
のあ
返しただけ。 それだけなのに。
そこまで言われたところで、 教室の空気が、すっと変わった。
ゆあん
低い声。
振り向くと、兄が立っていた。 廊下側のドアのところ。
ゆあん
のあ
ゆあん
有無を言わせない感じ。
のあ
男子が首を傾げる。
兄の視線が、静かにそっちに向いた。
ゆあん
一言。 それだけなのに、温度が違う。
男子は気まずそうに「お、おう」と引き下がった。
私は、何も言えないまま席を立つ。
廊下に出ると、兄は歩き出した。 でも、職員室の方向じゃない。
のあ
人気の少ない階段の踊り場で、止まる。
ゆあん
振り向かずに言う。
ゆあん
心臓が、跳ねた。
のあ
ゆあん
短い言葉。 でも、声が低い。
のあ
そう言ったら、兄は少しだけ黙った。
ゆあん
拳を、ぎゅっと握る。
ゆあん
はっきり言い切る声。
のあ
ゆあん
一歩、近づく。 でも、触れない。
ゆあん
視線が、まっすぐ私を見る。
ゆあん
息が詰まる。
のあ
聞き返すと、兄は少しだけ困った顔をした。
ゆあん
胸が、ぎゅっとなる。
ゆあん
小さく、吐き出すみたいに。
ゆあん
その言葉が、ずるかった。
ゆあん
そう言って、踵を返す。
でも、去り際に一言。
ゆあん
確認じゃない。 決定。
私は、その背中を見つめながら、 胸に手を当てた。
のあ
教室に戻ると、さっきの男子が小声で言う。
私は、思わず小さく笑ってしまった。
のあ
⸺必死なんだ。
そう思ったら、 答えを先延ばしにしてる自分が、少しだけ申し訳なくなった。
コメント
2件
めっちゃ早く見れた!! ゆあんくんの独占欲強めいい~🙈🙈尊すぎる…🤦🏻♀️💕 今回も安定に最高すぎだったよ😻 続き待ってるね♪