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一瞬
ほんの一瞬
彼女の眉がピクリと動いたのを俺は見逃さなかった
リエ¿
数秒の沈黙
りえちゃんはうつむき加減に少し眉を下げ唇を噛んでいた
オイカワ
沈黙を破ったのは俺だった
自分の妹の名前を聞いただけでこうも動揺するだろうか
一刻も早く真相を知りたかった
彼女がなぜこんなに動揺するのか
なぜ、そんなにも悲しそうなのか_。
リエ¿
リエ¿
オイカワ
俺はその言葉を簡単に信じた
だって彼女は嘘が下手だから
嘘をつく時は必ず髪を耳にかける
今日は髪を触る仕草さえしなかったから
オイカワ
リエ¿
リエ¿
リエ¿
オイカワ
リエ¿
リエ¿
リエ¿
オイカワ
リエ¿
オイカワ
リエ¿
オイカワ
そうだった
さきちゃんは昔から人に弱っているところを見せなかった
一人で我慢してしまう子だった
でも、すごく強くて芯がある子だった
だから、
だからあんなに
苦しんでしまったんだ。