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もう、昔の私じゃない

第2話 - ＿＿＿1.

630

2025年01月03日

#あくねこ夢

#嫌われ

.瑠月瀬_

アユラ

皆聞いて！

アユラ

本物の悪魔執事の主は私よ！

リゼ

え…？

この時、何かが「プツン」っと

切れるような音がした

アユラ

あ！ロノにバスティン！おはよう！♡

ロノ

主様！おはようございます！

バスティン

おはよう、主様

リゼ

……

アユラ

ねぇねぇ、アモン！

アユラ

これはなーに？♡

アモン

これは〜〜〜といって

ボスキ

おい、アモン

アモン

あ！ボスキさん！

ボスキ

ん？主様も一緒か

アユラ

今アモンに色々と教えてもらってたの！♡

アユラ

ボスキは何でここに？

ボスキ

あー、ちょっとサボりに

アユラ

サボっちゃ駄目だよ！♡

ボスキ

わかったよ、主様

リゼ

……

アユラ

あ！ラムリにラト！

ラムリ

主様だ〜！

ラト

ふふ、こんにちは、主様

アユラ

2人は何してたの？♡

ラムリ

ゲコちゃんとパセリについて話してたところです！

アユラ

そうなんだ〜！

ラト

主様も一緒にどうです？

リゼ

……

ハナマル

よぉ〜、主様

リゼ

あ、ハナマル…

ハナマル

って、どうした？

ハナマル

そんな酷い顔してよ

リゼ

……何でもない

ハナマル

綺麗な顔が台無しだぜ？

ハナマル

ほら、ちゃんと涙拭きな

リゼ

……（ｺｸ

ユーハン

おや、主様にハナマルさん

ハナマル

げ、面倒くさいのが来ちまった

ユーハン

何か言いましたか？ハナマル（圧）

ハナマル

ﾅﾆﾓｲｯﾃﾅｲﾃﾞｽ

ユーハン

それより、主様は一体どうされたのです？

ユーハン

そんなに目を擦ってはいけませんよ

リゼ

あ、…

ハナマル

あらら

ハナマル

すっかり腫れちゃったね〜

リゼ

……

ユーハン

主様、別邸に行きましょう

リゼ

（ｺｸ

ユーハン

何か冷やせる物をお持ちします

リゼ

ありがと…

テディ

あれ？主様だ！

リゼ

あ、テディ…

テディ

って、どうしたんですか！？

テディ

目腫れてますよ！？

リゼ

ちょっと、擦りすぎちゃって…

ハナマル

あー、また涙出てきちゃったな〜

リゼ

え、嘘…

ハナマル

ほら、拭いてやるからこっち来な

リゼ

…自分で拭く

ハナマル

そう言って目腫れちゃった奴は誰だっけ？

リゼ

……

リゼ

拭くなら、早くして…

ハナマル

はいよ

テディ

それにしても、主様大丈夫ですか？

リゼ

……どうだろ、わからないや

ユーハン

主様、氷水をお持ちしました

ハナマル

お、丁度よかった

ハナマル

涙拭き終わったぜ、主様

リゼ

ありがと…

ユーハン

しばらくは、そのまま冷やしておいてくださいね

リゼ

（ｺｸ

ハナマル

で、何があったよ、主様

リゼ

……

リゼ

皆は、私が本物だって、信じてくれる？

テディ

もちろんですよ！

リゼ

…そっか、ありがと

リゼ

……

リゼ

少し前に、アユラが来たでしょ？

ユーハン

はい

リゼ

そしたら、突然この子が「本物の悪魔執事の主は私だ！」って言ったでしょ？

ハナマル

あー、あれな

テディ

始めは驚きましたね

リゼ

始めは皆、信じてなかった

リゼ

でも、ある日を境に何人かの執事がアユラのことを「主様」と呼ぶようになったの

リゼ

それだけだったら良かったんだけど

リゼ

アユラが突然、別邸を除く本邸の執事と私を屋敷のロビーに集めたの

リゼ

そしたら、アユラは急に泣きだして私に虐められてるって嘘をついたの

リゼ

でも、本邸の皆とは長い付き合いだし、そんなの信じないと思ってた

リゼ

だけど、本邸の皆はその嘘を信じたの

ハナマル

なるほどな

ユーハン

だから、本邸の皆さんの様子がおかしかったのですね

リゼ

その日から私は本邸では邪魔者扱いをされ続けた

リゼ

自分の部屋があるのは、唯一の救いかな

テディ

その嘘を信じたのって、本邸の皆さん全員ですか？

リゼ

いや、ルカスとフェネスとフルーレは中立の立場だよ

リゼ

中立といっても、アユラ側に近い方だけど

テディ

そんな…

リゼ

……私、これからどうすればいいのかな

リゼ

信じてた執事達に裏切られて

リゼ

突然来た子にまんまと嵌められて

リゼ

貴族の間でも、話題になってるみたいなの

リゼ

本物の悪魔執事の主は誰なのか

リゼ

意見が割れていて、下手したら戦争になるかもしれないって

ハナマル

戦争って、そんな大袈裟な…

リゼ

幸い、4貴族の当主様達は私のことを信じてくれている

リゼ

ただ、それがいつまで持つかだけど

ユーハン

いつ、アユラ様が4貴族の当主様達に仕掛けるかわからない、ということですよね

リゼ

そう

リゼ

でも、当主様達は一言二言で意見が変わるような方達じゃないけど油断は出来ない

リゼ

なんせ、他の貴族や本邸の執事達を一言二言で信じさせたのだから

テディ

どうやって、主様を本物だと主張すれば…

ハナマル

……なぁ、主様

リゼ

ん？

ハナマル

さっき、言ってたよな？

ハナマル

「これからどうすればいいのかな」って

リゼ

言ったけど…

ハナマル

主様の好きなようにしていいんじゃねぇの？

リゼ

私の、好きなように…？

ハナマル

アユラ様も他の貴族も本邸の執事達も、皆自分の好きなようにしてるんだ

ハナマル

だからよ、主様も自分の好きなようにしていいんじゃねぇのか？

リゼ

そっ、か…

リゼ

……少し考えてくるね

リゼ

ありがとう、皆

テディ

お役に立てたなら良かったです！

ユーハン

いつでもいらしてくださいね

ハナマル

また来いよ〜

リゼ

うん

リゼ

自分の好きなように、か…

リゼ

私は、何がしたいんだろ…

もう、昔の私じゃない

＿＿＿1.

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630

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フゥ、ちょい、あの女と本邸執事に教育してくるね♡リゼちゃんに酷いことしたんだから、それなりのバツ受けなきゃ

これだー！私が求めていたものは！神作ありがとうございます！

続き待ってまーす

.瑠月瀬_

プロフィール

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