照明の落ちた部屋に、金属がこすれる音だけが響く。
首元に絡む冷たい感触に、佐久間はわずかに肩を震わせた。
m . r
低く囁く声に、鼓動が早まる。
目黒の手が、佐久間の顎を静かに持ち上げる。
視線が絡み合い、まるで逃げ道を塞ぐような濃密な空気が満ちていた。
m . r
最近、収録中や打ち上げで他メンバーと話していただけ。
けれど、目黒にはそれすら許されないらしい。
手首に付けられた革のベルトが、静かにその証明だった。
m . r
息を詰めた佐久間の耳元に、わざとらしいくらい優しい声音が流れ込む。
だが次の瞬間、鋭くベルトを引かれて体勢を崩す。
m . r
佐久間は口を開きかけたが、言葉よりも先に唇を塞がれた。
深く、舌を絡めとるようなキス。
逃げ場をなくすように、腰を掴まれて引き寄せられる。
m . r
目黒が唇を離すと、佐久間はわずかに息を漏らした。
吐息の中に熱が混じっている。
自分でも気づかないうちに、体は火照り始めていた。
s . d
その言葉に、目黒の目が細められる。
その瞳の奥にある狂気にも似た執着が、佐久間の背筋をぞくりとさせた。
m . r
目黒の指先が、シャツのボタンを一つずつ外していく。
あえてゆっくりと、焦らすように。
そのたびに、佐久間の体が敏感に反応する。
ベルトで両手首をベッドの柵に固定される。
軽く引っ張っても、びくともしない。
m . r
首筋に噛みつかれ、赤い痕が残される。
目黒のキスマークは、まるで"支配の印"のようだった。
m . r
その言葉と同時に、佐久間の太腿に手が這う。
すでに熱を持ち始めていた身体は、その指先にすがるように震えていた。
佐久間の手首を縛るベルトが、さらにきつく締められる。
金属のバックルが静かに音を立て、動けないという実感が身体に染み込む。
m . r
目黒の指が、佐久間の下腹部に触れる。
ピクリと跳ねた反応に、唇の端を吊り上げた。
m . r
艶のある低音で囁かれながら、乳首を挟むクリップが押し当てられる。
ひやりとした金属の感触に、佐久間の背筋が浮いた。
s . d
m . r
軽くスイッチが入ると、微弱な電流が流れた。
そのたびに、佐久間の身体がビクビクと跳ねる。
s . d
m . r
目黒の瞳は、暗く、熱い。
まるで底の見えない沼のように、佐久間の感情を呑み込んでくる。
【 おかしい 】
とわかってる。
でも、こんなにも激しく求められる感覚に、抗えなかった。
m . r
拘束されたまま、背中を反らされる。
触れられるたび、快楽と羞恥が波のように押し寄せ、涙が滲む。
m . r
冷たくも優しい声が、耳に入り、脳を犯す。
m . r
どれだけ身体を支配されても、その言葉に妙な安心感すら感じてしまう自分がいる。
愛情なのか、狂気なのか。もうわからなかった。
↪︎ N E X T .
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