第二十一話

なんだか心があったかくなっていく

ちょうど 良太に包まれた時のような 優しい温もりを感じた。

ずっと 『好き』っていう気持ちが わからなかった。

今でも 説明しろって言われたら できない。

けど、彼のことを思うと あったかくて優しくて… そんな気持ちになる。

今までに抱いたことのない思い。

この気持ちを 大切にしていきたいな。

窓から キンモクセイの花が 風に揺れるのが見えた。