触れてはいけない夜の街。
性と性がぶつかり合ったり、 互いの愛に気付いてみたり…。
そんな不純極まりないネオンの街で 僕は夜だけ「女の子」になる。
あまり男が立ち入ることない、 「ホスト」へ入り、彼に触れるために。
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大森元貴 (男) 普段は普通の会社員だが 夜になると女装し、ホストへ通う。
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若井滉斗(男) 夜の街 1番のホスト。 どの店よりも稼ぎ、No,1に選ばれてる。
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藤澤涼架(男) 夜の街 2番のホスト。 若井と同じ店で働いており、仲が良い。
店員
僕を招き入れるかのように手を引き、 受付のソファに座らせてくれる。
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相変わらず「男性らしい」行動には 慣れなくて、恥ずかしくなってしまう。
店員
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店員
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ふっかふかのソファに座りながら 今日の自分の格好を確認する。
紺色のロングスカートに、 少し巻いた長めの襟足。
落ちてきた伊達眼鏡を上げながら、 女装の上手さには我ながら感心する。
元々顔立ちも幼いし、 体格も小柄だったから、 女装に苦労することは無かった。
しばらく待っていると、 聞覚えのある明るい声が聞こえてきた。
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ぱっと笑ってみせると、 微笑み返しながら隣に座ってくれた。
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「ここだけの話ね?」と言いながら 頭を優しく撫でてくれる涼ちゃん。
こういう ふわふわした雰囲気も、 人気の理由なのかな…
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まだ滉斗くんに会えてないけど、 涼ちゃんと居るのも楽しい。
そうやって、滉斗くんに会えるまで 涼ちゃんは隣に居てくれた。
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あまりにも滉斗くんが来ないため 指名を涼ちゃんに変えてしまった。
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こうやって何気なく会話していると、 奥のテーブルから声が聞こえてきた。
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店員
店員
そこのテーブルには、 いかにも金持ちって感じの女の子と、
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分かりやすく困ってる滉斗くんが居た。
店員
客
店員
店内は大盛り上がり。 そりゃ店1番のタワーだからね…
店員さんのコールと共に、 女の子と滉斗くんがショットを交わす。
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滉斗くんの売り上げになるなら、 僕だってタワー入れてあげたいけど…
今の給料じゃ到底不可能だし、 なにより僕は週1で通ってるだけ。
他の子が入れる方が容易いよなぁ…。
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こういうところ、涼ちゃんはホントに ズルいと思う。
まぁ、他の子に嫉妬して お金を使う僕も僕だけど…。
店員
3つのグラスが机の上に並べられる。 一応、3つでもタワーらしい。
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カチッと小さく乾杯をすると、 美味しそうに飲む涼ちゃんが目に映る。
ちなみに、涼ちゃんはあまり飲まないし 滉斗くんはめちゃくちゃに弱い。
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結局この日は、滉斗くんに会えないまま 僕は家に帰っていった。
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家に着くなり、ソファに座り込む。
長い襟足をヘアゴムで結び、 だるっとした部屋着に着替える。
滉斗くんに会えなかった寂しさと、 また普段の僕に戻ってしまった倦怠感。
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毎週日曜日に会えるはずなのに、 また本物の女の子に取られてしまった。
「取られてしまった」という感情も、 ある意味おかしいのかもしれないけど…
はっきり言おう。僕は男の子だ。
ただ、普段の僕でホストに行っても きっと誰にも相手してもらえないし、
貶されること間違いなし。
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そこらに散らばってる服を集め、 洗濯機に突っ込む。
本物の女の子はこんなことしないのかな
気怠さと戦いながら支度を済ませ、 僕の一日はこれでお終い。
どうも主です。
㊗フォロワー333人となりまして 新しい作品を書き始めました!
まだ期限掛けてないので、 色んな人に読んで頂けたらなと思います
一応、月1の投稿予定ですが、 主のスケジュールにより変化することを 御理解いただきたいです…🙇
❤×💙になるか❤×💛になるかは コメントなどで決めようかな?
なので沢山のコメントと♡! どしどし待ってます!
では!
コメント
5件
これからどうなるか楽しみ! 月1投稿でも1ヶ月が早く感じそう! 続きが楽しみです🫶🏻️︎💕❤️💛
投稿してくださるだけでも嬉しいです! ありがとうございます楽しみに待ってますね
2025-10-02