桃心情
ほんとはずっと、君のことを愛してた
君だけが、大好きだった
でも
俺のせいで君のことを悲しませていて
俺が君だけを見ないから
でも、どうしたらいいか、分かんなくて
ごめんな
本当は君だけが好きで
俺だけを見て欲しくて
俺を好きでいて欲しくて
桃
青
君は、表情が暗いままこちらに視線を向ける
違うのに
そんな顔をさせたい訳じゃないのに
赤
青
桃
君と話したくても
君は、多分もう
俺の事好きじゃない、と思う
この日
"赤を家に呼んだ"この日
君は
家に帰ってこなかった
俺のせいだって
もしかしたら
君が自✘したんじゃないかって
桃
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
赤
ぼそりと呟いた君の一人言は気付かないふりをして
身支度を整える
___行かないと
桃
どこを走っても
君はいなくて
君の姿は、なくて
不安ばかりが溢れる
どうして、君のことをわかってあげられなかったんだろう
どうして
桃
桃
桃
君を見つけた頃には、もうとっくに0時を回っていた
君は、ベンチですやすやと寝息を立てて眠っていた
息を整えながら、君のもとへ歩く
愛しい君の頬を撫でる
君は、気づくことをなく眠っていて
きっと
朝までここにいるつもりだったのだろう
桃
後悔と共に涙がこぼれ落ちる
それを振り切るように
現実から逃げるように
その場を離れた
次の日、昨日君を起こさなかったことを後悔した
放課後
君は帰ってこなかった
朝は帰ってきたから、勝手に
君が帰ってくると思っていた
ただの勘で、君を探す
でも、君はここにいる気がした
なんとか階段を駆け上がって、前を見すえる
桃
その瞬間
君はフェンスを乗り越えた
ただただ必死に、君に手を伸ばした
青
ぐいっ
どんっ
桃
この言葉が、君に届いているかは分からないけど
それでも、よかった
ただ、この言葉を俺が口にしたかっただけだから
君のことを、俺はずっと
愛していたから
愛している、から
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹