一日限定。

夢のような時間ほど、過ぎるのはあっという間だ。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

俺って、こんなに欲張りな人間だったんだ。

先生にもう一度愛されたい。

今度は本当の"好き"を俺に伝えて欲しい。

二度と無いって覚悟していたのに。

いざ、こうやって明日から好きな人は 俺を絶対に好きにならないと思うと、

耐えられない。

"恐らく"ではなく"絶対"。

この強い言葉をどうして今まで 軽く思えていたのだろう。

言わせた"好き"を取り消して、俺に 本命を頂戴。

楽しみでないもの程、早く来てしまうんだ。

昨日までなら行きたかった学校。

でも今日はどうしても憂鬱に感じる。

だって、先生は俺を生徒としか 思っていないから。

先生が俺を好きにならないからって、 先生に当たるなんて_

俺、本当に何がしたいんだよ。

自分が良いって言ったんじゃん。

こんなの自業自得じゃん。

なんで被害者ぶってんだよ。

被害者は先生のほうじゃん。

俺の事、好きでもないのに一日だけ 気持ちを奪ったんだ。

俺が全部悪いんじゃん。

その場に居たくなくて、先生と距離を 置いていないとおかしくなりそうで、

気づけば走り出していた。

先生と親友を取り残して。

振り返れば、誰もいない。

少し、追いかけてくれるかなとか 淡い期待も混じっていた。

もちろん、誰も追いかけてはこない。

そんな、漫画のように都合良く神様は 未来を変えてはくれないのだ。

これがおれの運命。

俺が始め望んでいた事。

こんな気持ちになるくらいなら、自分の気持ちは 消せないなら、

恋愛成就なんて、するべきじゃ無かったな。

正統法で、勇気をだして、先生を 好きにさせていくべきだったな。

俺が報われない理由、分かった気がする。

ずるいんだ。

皆んな一生懸命勇気出して頑張ってるのに。

俺は、神にすがって人の気持ちを奪おうとする。

楽をしようとした。

報われる人と報われない人の差は誰が見ても鮮明だ。

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝1000♡