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酒と本音と爆弾

第18話 - デート2

109

2025年12月25日

#怪獣8号BL

#鳴保

#鳴保#鳴海弦#保科宗四郎

金の風

保科

デ、デートですか？

亜白

そうだ。
恋人同士ならもうデートの
一回や二回してるものだろう

保科

まあ、そうですね

亜白

保科

はい

亜白

何も言わない鳴海にこのまま甘えていたら、
いつか愛想尽かされてもおかしくないと思うぞ？

亜白

(まあ、あいつに限って
それは絶対にありえないが、
このくらいは言ってやらないと)

保科

⁉︎

保科

そ、それは嫌です！！！！

亜白

そうだろう？

保科

はい

亜白

よし。
休暇届けを出すのはいつでもいいからな。
お前の休暇に合わせて仕事も調整しよう

保科

ありがとうございます。
でもええのですか？

亜白

何がだ？

保科

ここまで
良くしてもろうてです

亜白

お前はいつも一般市民や私達のために働いてくれている。だからこれはそのご褒美だ

保科

ありがとうございます、
亜白隊長。
・・・あの

亜白

どうした？

保科

お恥ずかしながら、
僕はデートをした事がなくて。
どういう場所がええのでしょうか？

亜白

うーん。
私もその辺は明るくないからな。
でも、そうだな。
映画館、水族館、遊園地あたりが定番じゃないか？

保科

なるほど

亜白

まあそんなに難しく考えずに
お前達二人が行きたい場所でいいんじゃないか？

保科

そうですね。
鳴海隊長と相談して決めます

亜白

それがいい。
と、私は先に戻るぞ

保科

はい、ありがとうございます

※第一部隊隊長室(鳴海の部屋)

一方その頃鳴海はというと、

鳴海

はあ〜〜〜〜〜

長谷川

・・・・・・

鳴海

はあ〜〜〜〜〜

保科に会えずため息ばかりついて仕事が手につかない状態だった。

長谷川

ふん！

パシン！

ため息ばかりつく鳴海の頭を長谷川がハリセンでひっぱたいた。

鳴海

いって！
何すんだよ長谷川！

長谷川

お前がため息ばかりついているからだろうが。
鬱陶しい

鳴海

しょうがないだろ！
ここんとこ保科にろくに会えてないんだから！
ため息の一つや二つつきたくもなる！！！

長谷川

一つや二つではないから言っているんだ馬鹿者。
そんなに会いたければ会いに行くなり何でもすればいいだろう

鳴海

簡単に言うな。
出来たらとっくにそうしてる！

長谷川

どういう事だ？

鳴海

第三部隊がここんところ忙しいのは長谷川、お前も知ってるだろ？

長谷川

ああ

鳴海

隊長クラスなのも勿論あるが、
クソ真面目な保科の事だ。
あいつは他の連中以上に動くに決まっている

長谷川

・・・・

鳴海

当然その分、疲れも溜まってるだろう。
そんな時にボクが会いに行って余計な気をつかわせる訳にはいかないだろうが。
だからあいつからの連絡がない限りボクは動かない

長谷川

鳴海お前、
そういう気づかいとか
出来たんだな

鳴海

長谷川お前、
ボクを何だと思って…

ヴー、ヴー

鳴海

！
(保科からだ)

ピッ

鳴海

もしもし

保科

<もしもし、鳴海隊長？
今時間大丈夫ですか？>

鳴海

ああ大丈夫だ。どうした？

保科

<実は…>

保科

<〜という訳なんです。>

鳴海

なるほど
(亜白の奴、たまにはいい事
言うじゃないか)

保科

<それで鳴海隊長と同じ日に
休みとろう思うとるんですが、いつが休みですか？>

鳴海

◯日に休みをとってる

保科

<分かりました。
その日にします。>

鳴海

ああ

保科

<それと出かける場所は
どこにします？>

鳴海

そうだな。立川の大きな
ショッピングモールでいいんじゃないか？

保科

<えっそこでええんですか？>

鳴海

？ああ

保科

<分かりました。>

鳴海

待ち合わせ場所と時間は
どうする？

保科

<◯◯公園に10時で
どうですか？>

鳴海

いいんじゃないか？

保科

<じゃあそれで。>

鳴海

ああ

保科

<ほな当日に◯◯公園で>

鳴海

ああ◯◯公園で

プッ

保科

(よし。
あとは届けを出すだけや)

・・・・・

・・・・

保科

亜白隊長

亜白

保科

休暇届けです

亜白

早いな

保科

早い方がええかと思いまして

亜白

そうだな。
たしかに預かった

保科

よろしくお願いします

亜白

ああ。
ゆっくり楽しんでこい

保科

はい！
(休みの日が楽しみや)

それから保科と鳴海の二人は、仕事に励みながら初デートの日を心待ちにするのだった。

そして迎えた初デート当日

保科

(あ、おった)

保科

鳴海隊長！

鳴海

保科

すみません、待ちましたか？

鳴海

いや、今来たところだ

保科

ほんならよかった

保科

(って)

保科

・・・・///

鳴海

ん？
どうした保科

保科

その・・・今日の鳴海隊長、
気合い入っとるというか、
一段とカッコええなと思いまして

鳴海

！
(は？何だこの可愛い生き物)

鳴海

・・・お前とのデートだぞ。
気合い入れるに決まってるだろ

保科

そ、そうですか///
(改めてデート言われると
照れるな)

鳴海

保科

はい何ですか？

鳴海

今日はお互い非番なんだ。
その隊長呼びやめろ

保科

そうですね。
ほんなら、

保科

『鳴海さん』
これでええですか？

鳴海

ん、それでいい

ギュッ

保科

！

鳴海が保科の手をとって繋いできた。いわゆる『恋人繋ぎ』というやつだ。

鳴海

時間が惜しい。
早く行くぞ

保科

・・・はい///

保科と鳴海の二人は手を繋いだまま公園をあとにするのだった。

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金の風

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