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5 - 兄弟 後編

♥

1,421

2021年06月26日

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nmmnちゅうい

兄弟

後編

 

にいちゃん、おはよ

 

あ、桃っ、

 

おはようっ、

俺が風邪を引いて桃が看病してくれたあの日から、

なにか、桃は変わった

 

でもあの、ちょっと近くないかなあ、?

 

んー?そう?

いやいや、近いよ!

耳に息、当たってるし、

 

っ、学校行くよ、!

 

はいはーい

 

あー!!また橙が僕のシャーペン使ってるー!!

 

そのくらい許せや!

 

ちょっと、うるさすぎますよ

 

紫にぃもなにか言ってやってください

 

みんな仲良くていいね~!

 

正気ですか!?

みんなは、桃の異変に気づいてないみたいだし、

兄弟だし、多少距離近くても問題な…

いや、あるだろ。

こっちは好きなんだぞ、

 

桃のばか

 

え、にぃちゃんに暴言吐かれたぴえん

ほんとに、おかしい

夜、

もうそろそろ寝ようかと布団に入った時だった

ガチャッ

 

にいちゃん?

 

わっ、ちょ、なにっ、!!

 

今日、ここで寝ていい?

 

はあ、!?

なにをいってるんだ

 

1日くらいいいじゃん

 

や、やなこった!

 

はあ?なんで。

なんで逆ギレしてるんだ、

 

だめなもんはだめ!

 

むり。俺ここで寝るつもりだもん

 

ね?いいでしょ?おにいちゃんっ、?

 

うぐ、…

こんなところで可愛さ使ってくるのズルすぎるだろ…っ

 

今日だけだよ、?

 

へへ、やったあ

 

でも俺の部屋ベッド一つしかないけど

 

?一緒に寝ればいいじゃん

 

ば、…っ!

本当にどうしたんだか。

 

やだよ!床で寝ろよ!

 

ええ、そしたら俺背中痛くなっちゃう

 

しるかよ、!

 

ふうん、にいちゃん冷たいね

 

俺のこときらい?

 

…きらいじゃ、ないけど

すきだよ、

 

じゃ、いいじゃん

 

入れてよ

パチンという音とともに、部屋が薄暗くなる

俺は真っ暗なところで寝れないタイプだから、薄暗くしている

そして、俺より背の高い男が俺のベッドに侵入してくる

 

ちょ、っ

 

いいじゃん。入れてよ

 

あ、…っ

だから、だめって言ったのに

近いから、体温が感じられて

背中に熱い息がかかる

 

にいちゃん、

 

あ、赤ならもう寝ましたよっ

 

はは、にいちゃんおもしろーい

棒読みやめろ

 

スー、スー…

 

ね、寝た?

この状態じゃ俺がもたない。

さっさとリビングにでも逃げよう

 

おい

 

ひ、っ

初めて聞く桃の低い声に、びくっとしてしまう

 

まさか青のとこ行ったりしないよな?

 

…はい、?

 

ちょっとリビングにでも行こうかと…

 

…だぁめ

ギュッ

 

にいちゃんはここで寝るの

 

~っ、わかったよ、!

 

かーわい、

 

な、ぁ…っ、!

 

はいはい、寝ますよ

そう言うと桃は勝ち誇ったように笑った

次の日は寝不足だった。

桃のせいだ

 

ねーえ、今日も寝ていいー?

 

しつこいんだよ…っ

あの日から、俺は変わった

当たって砕けろ精神だ。

少しでも男として意識してくれたらそれでいい

一緒に寝るのはゴリ押しだったけど、

回数重ねていくごとに慣れていったらしい

2回目は「一回っていったじゃん!」とうるさかったけど

部屋が薄暗いから、君の顔も見える

少し頬を赤らめて、きょどきょどする視線

可愛すぎて、食べてやろうかと思った

 

にいちゃ~ん、いいでしょ

 

…しかたないなあ、

俺に甘い、にいちゃん

だけど、やっぱり弟としてしか意識されてない。

いつになったら、男として見てくれるんだ

 

にいちゃん、今日俺の学校に来てくれない?

 

はあ、?なんで、

 

学校帰り、カフェ寄ろうぜ

 

…いいけど、

 

やった、

 

俺、多分にいちゃんより遅いから、

 

校門の前で待っててくれる?

 

いいよ、!

 

…なんか最近、2人仲いいですよね

 

それ、俺も思っとった!

 

元から仲いいよな、?

そっと肩を抱かれる

 

っ、…///

 

あー!!!!

 

ばかおまえっ、絶対ゆうなよ!?

 

ちょっと後で殴っときます

 

は、離れて…

 

ん?なんで

かっこいい、

 

~っとにかくだめなの、

 

ていうかさっきから目逸らしすぎ、

ぐっと覗き込まれる

だめだ、見られたらバレちゃう

 

ばか、見んな…っ、!!

 

…、!

俺の顔が赤いのを見て、びっくりしたように固まる桃

 

だ、から見るなって、

 

かわいい、

 

や、やめろよ、そーゆーのっ、

 

もう学校行くから、!

 

あ、ちゃんと校門の前来てよ?

 

わ、わかってるよ、!

なんで、

そんな、俺のこと好きみたいなこと

 

勘違いしちゃうじゃん…っ

ぜったいぜったい、ちがうのに

1%の可能性を期待してしまう

 

もう、遅いなあ…

校門で待ってろっていうから待ってるのに

と思っていた矢先、桃が見えた

 

あ、桃…

 

桃先輩っ!!

俺が呼んだのと同時に、女の子が桃に向かって走っていく

 

お話、いいですか?

 

…なに?

反射的に隠れてしまった、

 

わたし、桃先輩のことすきです…!

可愛いロングの女の子が顔を赤くしてそう言う

 

ごめん

よかった、

そうホッとしていると

 

…な、なんでですかっ、!

 

俺、好きな人いるから

 

っえ、

 

…どこが好きなんですか

 

んー、そうだな

 

可愛くて、優しくて、全部完璧に見えるけど

 

本当は甘えたがりなところかな

気づいたら、走り出していた

 

じゃ、あ、!

 

いままでのは…ッ、!

やっぱり、所詮兄弟だった

でも、ずるいよ

なんで、あんなことしたの

 

っ、きらいだ…、!

涙が止まらない、

とりあえず落ち着こう、と思ってベンチに腰掛けた

 

ねぇ君、かわいいね

 

俺らと遊ばないー?

 

…俺に、なんか用ですか…

 

え、男じゃん

 

ちょっと一回顔見して

グイッ

 

ちょ、…!

 

うーわ…まじかわいい、

 

当たりじゃん

 

てゆーか泣いてんね、?

 

おにーさん、俺らが慰めてあげよっか?

 

あれ、いない…

さっき、赤が見えた気がするのに

もしかしたらもう行ったかも、と思って

走って、

 

おにーさん、

 

俺らが慰めてあげよっか?

 

……、

 

なんか言ってよ~、

 

にいちゃん、!

 

…へ、?

 

赤に、勝手に触んな…っ!

男の腕を強く掴む

 

なんだよこいつっ、

 

いこーぜ、

 

にいちゃん、なにしてんだよ

 

…、なに

 

あんなんすぐ断らないと、連れてかれたらどーすんの、!

赤はめちゃくちゃかわいいから、

いろんな男が赤を見る

そいつらを睨むのがこれの仕事だったのに

俺がいないところでもこうなるのか、

 

…桃には関係ないだろ、

 

なんだよ、その言い方、

 

ていうかなんで待っててくれなかったんだよ、

 

…べつに

 

…どうした、?

 

体調悪いのか、?

普段と様子が違う赤が気になって、

おでこに手を添えようとした。

 

~ッ触らないで、!

パチン、と手を払われる

 

…にいちゃん、?

 

いいかげん、俺に執着すんのやめなよっ、

 

好きな子、いるんでしょっ、?

やばい、

聞かれてたか

俺がにいちゃんのこと好きってバレたかも

 

桃なら、付き合えると思うし

 

さっさと告白すればいいじゃん…、!

は、?

 

…ッ人の気もしらないで、!

 

っ、

 

なんでいつも兄貴顔すんだよ…っ!

 

勝手なこといいやがって、!

告白しろ、だなんて無責任すぎる

 

そんなに俺に彼女ができてほしいかよっ、!!

お前のことが好きなのに

伝わらない

 

そんなに俺が嫌いかよ…ッ、!?

そういった時、

赤の目から涙が溢れた

綺麗な雫が、頬を伝って床に落ちる

睫毛が濡れて束になる

 

彼女なんて…ッできてほしいわけないじゃん、!ポロポロ

 

…にいちゃん、?

 

きらいな、わけ…っ、

 

…う、っえ、ポロポロ

 

ッごめん、にいちゃん、

 

俺、…っ、

そうだ、

赤はなにも悪くない

俺が、全部勝手に

 

すき、なんだよ…っ!

 

…は、?

いま、なんて

 

すき、なの…っ、!ポロポロ

 

ごめん、なさ、い…、!ポロ

 

…にいちゃん、?

本気で驚いた

何を言ってるんだ、と

 

好きな子…っいるんなら、

 

もう、優しく、すんなよお…っグスッ

 

……

 

お、れっ、兄弟なのに、桃のこと…ッ、

 

本気、で…っ、

 

う、ひぐ、ポロポロ

 

…にいちゃん、俺のこと好きなの、?

 

そうだって、言ってんだろうが…っポロ

ギュッ

 

わ…、!?

 

…っどうしよう、

 

嬉しい…っ、

本当にこれは

現実なのか。

 

~っ、好きな子いるんだろ、

 

こんなこと、しないでよ…っ!

 

赤、

 

っえ、

チュ

優しく、唇が重なった

 

…っ、!?

 

好きだ

 

…そん、な、うそ…

 

うそじゃねえ

 

赤が、好きだよ

 

…っでも俺、可愛くないし、

 

めんどくさい、じゃん、

 

かわいいよ

 

世界で一番、綺麗だ

 

…、!!

赤の目が大きく開かれる

 

…兄弟、だよ、?

 

そんなの関係ねえだろ

 

好きだ、

 

愛してる…っ

そういって、強く抱きしめる

 

…おれ、も、

 

愛してる…っ、!

 

あーか

 

なあに?

 

へへ、呼んだだけ

 

も~お、

 

二人が幸せに満ちている…

 

まあ、温かい目で見ようぜ、黄

 

はあ!?このゲームクソだろ!

 

うんうん、今日も平和だなあ!

寝るときは、いつも俺の部屋で二人で寝る

 

明かり消すよ、

 

はーい

 

ん、赤~

 

わ、ちょっと、

結構な頻度で服に手を入れてくる

 

ね、今日…だめ?

 

…いっかいだけ、だよ?

 

おはよー

 

い、ってえ…、!

 

いっかいだけって言ったのに…っ!

 

赤が可愛いのが悪いんじゃん

 

みてままー!あそこにバカップルがいるよー!

 

赤にいが幸せそうでよかったです

 

え?痛いゆうとるけど

 

んー、おっけい!

 

桃くん、赤くんに無理させちゃだめだよ!

 

へいへい、

 

…これ、みんなにバレてる?

 

は、気づいてなかったん

 

…まあ、案外気にしてなさそうだね

 

そーだな、

 

ほら、いってきますのちゅーしよ

 

ばか、ここでするかよ、!!

今日も俺のにいちゃんが、世界一かわいいです。

end.

コメントくださいほんとにください

次回作も楽しみにしててねういんく

はーととこめんと!くださいです

この作品はいかがでしたか?

1,421

コメント

51

ユーザー

ほんとにすきすぎます😭😭😭 フォロー失礼します😭

ユーザー

ぶくしつです

ユーザー

ぶくしつです

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