運命な俺ら

ご本人様には関係ありません 青水 地雷の方はお引き取りください

次の日曜日

結局僕といふくんは病院に行って色々な検査を受けた

なんて不安がっている僕に

って甘く囁くいふくん

やっぱりかっこいい、だいすき

軽く擦り寄るといふくんは目を見開いて僕をぎゅっと抱きしめた

待合室で成人男性を抱きしめながら愛を叫び散らかす成人男性

前言撤回、やっぱりかっこよくはなかったかも

いふくんが通りかかった看護師さんに厳しめに怒られてから数分後、

ようやく診察室に通された

かかりつけの先生はいふくんを見てちょっと驚いた顔をして、

それからまたいつもの柔和な微笑みに戻った

なんでだろ、いふくん身長高いからかな

ぼーっとしていたら声をかけられた

先生は少し悩むようにしてデスクトップのキーボードを数回叩く

いふくんがちょこちょこと先生の方へ近づく

少し距離があったからなんて言ってたかは分からなかったけど

いふくんが何かを小声で伝えてからは血相を変えていふくんと僕に詰め寄った

突然の大きな声で体がびくっと揺れる

途端に青白い顔になる先生

どうにもダメな予感がして恐る恐る

と聞く

先生は渋るように顔をゆがめてからこう言った

ほとけくんの寿命はあと1年ほどです