テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

REI

じゃあまず俺の話からするか

REI

まぁ自分のことはあんま覚えてないから資料見ながらだけど

REI

俺は母親に捨てられてここに来た

REI

施設がまだ建設中なのに入口のとこにポイって笑

REI

赤ちゃんだったし母親の顔なんて覚えてないし悲しくも寂しくもなかった

○○

それを見つけたのがおばちゃんだったってこと、?

REI

そういうこと

REI

これ、その時に一緒に置いてあった手紙だって

私にはこの子を育てられません。 名前は玲です。 どうかここで引き取ってください。 ごめんなさい。

TETTA

事情は分からないけど名前付けてるくらいだしきっと愛情はあったんだよ

REI

そうだといいけど

○○

この手紙名字が書いてないよね?

NAOYA

玲みたいに窓口を通さず入所した子供は市から名字を貰えるんだよ

○○

そうなの!?

HAYATO

俺らで言うと玲と俺と哲汰がそう

○○

そうだったんだ…

HAYATO

ってことで次俺の話!

HAYATO

俺はこの中では3番目に入所したんだよね?

REI

そう、俺と哲汰の次ね

TETTA

颯斗が2歳になりたての時だよね

HAYATO

資料見して

REI

はい

HAYATO

んーっと…ってえ?笑

○○

なになに?

HAYATO

俺まさかのゴミ箱出身なんだけど

EIKU

え、どういうこと?

HAYATO

施設の近くのゴミ箱にいるところを保護って書いてある

TETTA

それは初耳なんだけど

HAYATO

しかも所持品どころか服も来てなかったらしい

NAOYA

相当やばいなそれ

HAYATO

全然知らなかったわ

HAYATO

まぁ別に親の顔覚えてないし今なんともないからいいけど!

TETTA

じゃあ次俺ね!

TETTA

俺も颯斗とか玲とほぼ同じなんだけど

TETTA

俺の場合はfrom山

REI

from山って笑

TETTA

山奥に捨てられたけど自力で下山してきたらしい

REI

哲汰らしすぎ笑笑笑

○○

山ってあの裏山!?

TETTA

そうそう

EIKU

凄すぎだろ

NAOYA

その頃からバケモンだったのか

TETTA

バケモンって言うな!

REI

ってことで次は?

TETTA

え!俺の話もう終わり!?

REI

だって俺ら3人名無し組は親がどんな人かもわかんないし記憶もないから

HAYATO

話しようがないんだよねぇ

TETTA

確かに

EIKU

じゃあ入所順的に次俺か

REI

まぁ記憶ある組は辛かったら話さなくてもいいからね

EIKU

いや、話すよ

EIKU

資料、貸してくれる?

HAYATO

はい

EIKU

俺は母親の虐待で入所した

EIKU

えっと…そうそう5歳のとき

TETTA

永玖最初はおばちゃんとも話せなかったよな

EIKU

そうだったっけ笑

REI

だから俺が色々世話してたんだよ

HAYATO

全然言う事聞かなくて苦労したよなぁ

TETTA

勝手に外行っちゃうし、スーパーのもの盗って帰ってくるし

○○

えぇ!?笑

TETTA

子供だったから許されたけど

EIKU

ご迷惑かけました

REI

いつだったか永玖が熱出した時俺の部屋まで来て泣いてたんだよ

REI

寂しいって

REI

その時さすがに俺も子供ながらに守んなきゃなぁって思ったね

HAYATO

何それ永玖ちゃん可愛い‼️

EIKU

うるせぇ

TETTA

それから段々おばちゃんとは話せるようになったんだよね

HAYATO

今みたいに普通に生活できるようになるまで7年はかかったよね

○○

でも私永玖に避けられた記憶ないんだけど…

NAOYA

そう、それが不思議なんだよ

REI

〇〇とは最初から普通に話してたよね?

EIKU

確かに

HAYATO

自分でも気付いてなかったの!?

EIKU

うん

EIKU

言われてみれば

TETTA

やっぱり〇〇は俺らにとって特別なんだな

○○

別に特別って程じゃ

HAYATO

特別なのー!

EIKU

あとなんか情報あるかな…

EIKU

俺の母親、自分で警察に通報してんだ…

REI

確か殴った時に永玖が大怪我して焦って通報したって…

EIKU

…そうだ

EIKU

これ(背中の傷をみせる)

EIKU

母親に殴られた時に飛ばされて窓ガラスに突っ込んで…

REI

それ以上は言わなくていい

REI

まだ傷が疼くんでしょ?

EIKU

うん、まぁ

TETTA

確か永玖の母親は自分で入所させることを決めたんだよな

REI

そう、自分には育てられないって

EIKU

まぁ、育てられねぇなら産むなって話だけど笑

REI

それは…

EIKU

まぁいいや、

EIKU

俺の話はこれくらいかな

NAOYA

じゃあ…次俺か

○○

皆の中では直弥が最後なんだね

NAOYA

そ、

TETTA

直弥大丈夫?話せる?

NAOYA

まぁ皆話したし俺だけ話さないのは違うから

REI

別に無理しなくていいよ?

NAOYA

大丈夫、資料かして

EIKU

はい

NAOYA

俺が入所したのは10年前

NAOYA

8歳の時

NAOYA

俺の親は殺された

NAOYA

それも当時16歳だった俺の姉貴に

○○

えっ…

ワンエン全員

NAOYA

姉貴は母さんと別の前の旦那の間にできた子で俺の両親からは強く当たられてた…

NAOYA

門限を厳しくされたり、テストの点数が低いとご飯を抜きにされたり…

NAOYA

それでも年の離れた俺には優しくしてくれた…

NAOYA

だけどあの日…(声を震わせる)

○○

直弥…

NAOYA

デートから帰ってきた姉貴に酒を飲んだ父さんが言ったんだ

NAOYA

「血が繋がってない癖に人の働いた金で男と遊びやがって…この男たらしが」って

NAOYA

そしたらそれに姉貴が激昂して、そのまま…

NAOYA

俺は…グスッ

NAOYA

俺は姉貴も父さんも母さんも…

NAOYA

守れなかったんだ…(涙)

○○

直弥…ギュッ

NAOYA

俺が弱いから…俺が救えなかったから!(泣)

○○

直弥は悪くない

○○

大丈夫

NAOYA

グスッ…ウワァァ(泣)

HAYATO

直弥も辛かったんだね…

EIKU

強ぇよ、そんな大きな事抱えてここまで生きてきたんだから

NAOYA

…以上

REI

ありがとう直弥

NAOYA

〇〇ありがとう

NAOYA

もう大丈夫

○○

うん、良かった

○○

そしたら…次は私、だよね

○○

実はさ、入所前後の記憶がほとんどなくて…

TETTA

えっ、そうなの?

○○

うん…実は

○○

だから玲の口から聞きたいんだけど、お願いしてもいい?

REI

…わかった

REI

もし、辛くなったらすぐ辞めるからね

○○

うん、ありがとう

REI

〇〇の親は事故で亡くなった

○○

…事故?

REI

6年前、高速道路での崩落事故

HAYATO

それ、ニュースで見た

REI

うん、結構大きな事故だったみたいだね

○○

NAOYA

もしかして、それも覚えてない?

○○

うん…

○○

あ、でもこれ…

○○

私、脇腹に覚えのない手術痕があって…

REI

それ、事故の時のみたいだよ

REI

車の部品が〇〇のお父さんを貫通して〇〇にまで刺さったって…

○○

おばちゃんには盲腸だって言われてたのに…

EIKU

そうだったんだ

○○

事故…(フラッシュバックする)

○○

ハッ…そんな…

HAYATO

何か思い出した、?

○○

事故にあって、棒が私とお父さんに…

○○

お父さんの方が重症だったのに、私を先に救助させて…それで手遅れになって…

REI

〇〇、落ち着いて

○○

ハッ…

REI

大丈夫だから

○○

ごめん…

REI

〇〇も数ヶ月は意識がなかったみたい

○○

そっか…

REI

記憶が無いのは事故の時と目覚めた時に両親が亡くなっていたことへのショックのせいらしい

○○

だからか…笑

○○

お父さんもお母さんも死んじゃった感じなくて私てっきり捨てられちゃったんだとばっかり笑

REI

〇〇は愛されてたよ、きっと

REI

資料の母子手帳の欄、すっごい沢山書いてあるもん

○○

ほんとだ笑

EIKU

そんなに作り笑いすんなよ

EIKU

辛いなら泣けばいいから

○○

…グスッ

○○

お父さん…お母さん…グスッ

○○

会いたいよぉ(泣)

ワンエン全員

(〇〇を抱きしめに行く)

HAYATO

〇〇には俺らがいるから

EIKU

ずっと一緒にいるから

NAOYA

辛い時は聞くし

TETTA

〇〇は俺らの光だから

REI

〇〇の居場所はここなんだから…

○○

グスッ…みんな…(泣)

○○

ありがとう

○○

やっぱり私この家もみんなも大好き!

REI

良かった

TETTA

これで本当の家族になれたな

NAOYA

今度こそ〇〇のことは俺が守るから

EIKU

俺も

HAYATO

みんなで〇〇のこと守るよ

○○

私も、みんなのこと守るね

おれお

重ぉー笑

おれお

めちゃめちゃ話重いんですけどこういう感動系好きなんです💦

おれお

とりあえず次回からは普通に日常に戻ると思います

おれお

シチュエーション・絡みリクエスト募集中です!

おれお

リクエストがあればまたすぐお会い出来ると思います!

おれお

それではまたー

ONE N’ ONLYと○○

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

64

コメント

2

ユーザー

待ってました!!! ほんと主さんの作る物語?最高すぎます!!また次も楽しみにしてます!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚