no(過去) sibe
no(現在) sibe
ずっとずっと、我慢してた
この世界に来て、何もなくて、誰もいなくて
うりさんはどこ、ここが天国なら、うりさんはどこにいるの、って
ずっとずーっと、考えてた
うりさんはどこかにいる、って信じて
我慢して、歩いて歩いて
……気がついたら、この花畑にいた
なおにぃ
なおにぃ
なおにぃ
なおにぃ
そのとき、俺は見た
倒れている人を
なおにぃ
……返事はない
てか、こいつ男?女?
中性的な顔立ちしてるなぁ…
ゆあんくん
ゆあんくん
あ、起きたそう
生憎、俺は初対面の人と話すのが超絶苦手である
なおにぃ
なおにぃ
…こうなってしまうんだよ
ゆあんくん
ゆあんくん
なおにぃ
ゆあんくん
はい、会話終了
てか陰キャ同士の会話かよ
相手の…声的に男だろうけど、一応男の娘にしとくか
男の娘は、多分俺のことを悪い目では見てないんだろうな
そりゃそうだろう、一応ちゃんと敬語使ってるし
あ、一人称も"僕"にしとくか
このとき、僕は何故かゆあんくんに悪いイメージを抱いていませんでした
心のどこかで、少しオドオドしているゆあんくんを"可愛い"と思ったのかもしれませんね
"ゆあんくんといると楽しい"
この気持ちは、俺の中の"気づきたくなかった"もの
俺は、うりさん以外の人に極力心を開きたくなかった
でも、そんな俺に、ゆあんくんはとても優しかった
……いつしか、俺はゆあんくんに、うりさんとは違う"好き"の感情を抱いていました
これまでの俺を見てきた人なら、俺が恋愛をしたことがないなんて分かりきっているでしょう
まさか自分の初恋が男の子だなんて、思ってもいませんでしたよ
それから、"僕"はこの世界で、ある願いをするようになりました
この気持ちをゆあんくんに打ち明けられなくてもいい、それでいいから、ゆあんくんと一緒にいたい
…ゆあんくんは、うりさんと同じくらい、僕にとって大切な存在となりました
うりさんに、会えなくても…笑えるようになった
認めたくなかったけど、認めざるを得ない
………ねぇ、うりさん
僕は…この世界で、結構楽しくやっていますよ
……貴方が、いなくても、、
もしかしたら…やって、いけるのかも________
そう、思い始めていたのにっ…
なおにぃ
うり
今…君に、会ってしまったらっ…、、
なおにぃ
うり
うり
なおにぃ
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
うり
ゆあんくん
うり
うり
なおにぃ
うり
うり
うり
ゆあんくん
うり
うり
ゆあんくん
なおにぃ
うり
うり
なおにぃ
うり
うり
なおにぃ