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101本目の薔薇

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101本目の薔薇

12 - 君なら、あの子を救える

♥

411

2025年09月07日

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no(過去) sibe

no(現在) sibe

ずっとずっと、我慢してた

この世界に来て、何もなくて、誰もいなくて

うりさんはどこ、ここが天国なら、うりさんはどこにいるの、って

ずっとずーっと、考えてた

うりさんはどこかにいる、って信じて

我慢して、歩いて歩いて

……気がついたら、この花畑にいた

なおにぃ

…………、、

なおにぃ

(ここはどこ…)

なおにぃ

(うりさんは…、、)

なおにぃ

そのとき、俺は見た

倒れている人を

なおにぃ

……大丈夫ですか

……返事はない

てか、こいつ男?女?

中性的な顔立ちしてるなぁ…

ゆあんくん

…っは、

ゆあんくん

あれ…?また知らないとこに、、

あ、起きたそう

生憎、俺は初対面の人と話すのが超絶苦手である

なおにぃ

………あの、、

なおにぃ

だ、大丈夫…ですか…?

…こうなってしまうんだよ

ゆあんくん

あ、え、っと…

ゆあんくん

だ、大丈夫ですよ…?

なおにぃ

そ、そうですか…

ゆあんくん

は、はい…

はい、会話終了

てか陰キャ同士の会話かよ

相手の…声的に男だろうけど、一応男の娘にしとくか

男の娘は、多分俺のことを悪い目では見てないんだろうな

そりゃそうだろう、一応ちゃんと敬語使ってるし

あ、一人称も"僕"にしとくか

このとき、僕は何故かゆあんくんに悪いイメージを抱いていませんでした

心のどこかで、少しオドオドしているゆあんくんを"可愛い"と思ったのかもしれませんね

"ゆあんくんといると楽しい"

この気持ちは、俺の中の"気づきたくなかった"もの

俺は、うりさん以外の人に極力心を開きたくなかった

でも、そんな俺に、ゆあんくんはとても優しかった

……いつしか、俺はゆあんくんに、うりさんとは違う"好き"の感情を抱いていました

これまでの俺を見てきた人なら、俺が恋愛をしたことがないなんて分かりきっているでしょう

まさか自分の初恋が男の子だなんて、思ってもいませんでしたよ

それから、"僕"はこの世界で、ある願いをするようになりました

この気持ちをゆあんくんに打ち明けられなくてもいい、それでいいから、ゆあんくんと一緒にいたい

…ゆあんくんは、うりさんと同じくらい、僕にとって大切な存在となりました

うりさんに、会えなくても…笑えるようになった

認めたくなかったけど、認めざるを得ない

………ねぇ、うりさん

僕は…この世界で、結構楽しくやっていますよ

……貴方が、いなくても、、

もしかしたら…やって、いけるのかも________

そう、思い始めていたのにっ…

なおにぃ

な、んで…ッ、、(ポロポロッ

うり

…1人にさせちまって、ごめんな、、

今…君に、会ってしまったらっ…、、

なおにぃ

もう…ッ、君無しじゃ、いられないじゃないですかぁ…ッッ!!!(ポロポロッ

うり

嗚呼…っ、

うり

ごめん…ごめんな、、

なおにぃ

ッ……、、(ポロポロッ

うり

……………(チラッ

うり

………ゆあんくん

ゆあんくん

っえ?

ゆあんくん

俺、?

うり

そう

うり

ありがとな…なおきりさんを、笑顔にしてくれて

うり

支えてくれて…傍にいてあげてくれて、ありがと…っ、、(ニコッ

ゆあんくん

ぁ…う、ん……っ、、

うり

……なおきりさん、

うり

俺…1つだけ、前世の心残りがあったんだ

なおにぃ

…っ、、?(ポロポロッ

うり

……なおきりさん、俺がいなくなっちゃったら、どうなるんだろうって…

うり

俺も…なおきりさんがいなかったら、どうなるかわかんなかったから……、、

うり

だから、なおきりさんの試練の相手___ゆあんくんのことは、俺が選んだんだ

ゆあんくん

えっ!?

うり

ゆあんくんの、前世の行いを見てて…

うり

この子なら…なおきりさんを、救えるかもしれないって…思ったから、

ゆあんくん

うり……、、

なおにぃ

……流石、凄いですね…ッ、笑(ポロポロッ

うり

だろ?(ニコッ

うり

だから…なおきりさん、

なおにぃ

…?(ポロポロッ

うり

もう…俺は、、

うり

逝こうと思うんだっ、、(ニコッ

なおにぃ

…え……っ、、?(ポロポロッ

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