すち
んん…
眩しさを感じて、目を開くと見知らぬ景色が広がっていた。
空いっぱいに広がる青。
なぜか、俺は水の上を歩いていた。
すち
…ここは、どこ?
そう疑問を溢しても、誰の言葉も返ってこない。
俺は、1人だった。
すち
とりあえず、周りを見てみよう…!
すち
はぁ…
どれくらい歩き続けただろうか。
すち
疲れたぁ…
すち
休憩したいな~
すち
何かベンチでも──って、あるわけな…
すち
あった!?
すち
やっと休憩できた~
俺は、近くにあったベンチに腰かけた。
すち
それにしても、ここはどこなんだろう…
すち
──あ
すち
夢、かぁ…!
すち
何で早く思い付かなかったんだろ…
俺は、馬鹿らしく思えてきて、空を見上げた。
??
すちくん!!
すち
…え
すち
この声は、みことちゃん?
みこと?
こっちだよ!
すち
あっちから聞こえる…
すち
行ってみよう
俺は、みことちゃんらしき声が聞こえる方へ向かおうとした。
でも、それは叶わなかった。
ベンチから立ち上がった途端、俺は
水の中に沈んだ。
すち
え、ッ…!!
さっきまでは歩けたのに…!!
俺の体は、だんだん深くへ沈もうとしていた。
すち
…ッッ
みこと?
ねぇ、すちくん?
すち
!?
みことちゃんの声が、 俺の頭に直接響く。
みこと?
いつも思ってたんだけど…
みこと?
迷惑、かけないで
すち
(え…)
みこと?
ねぇ、聞いてる?
みこと?
君に言ってるんだよ?
すち
(違う…!!みことちゃんはこんなこと言わない…ッ!!)
みこと?
言わなかっただけ、だったら?
すち
(…ッ)
みこと?
きっと皆も思ってたよ
すち
(思ってないよ…!!)
みこと?
旅行だって、楽しんでたのに
みこと?
病気の悪化だっけ?
みこと?
そのせいで中断しなきゃいけなくなった
みこと?
これからのことも考えなきゃだし
みこと?
活動だってスムーズに進まなくなって
みこと?
全部すちくんのせいじゃない?
すち
(違う…!!)
すち
(そんなの、俺のせいじゃない…ッ)
違う…よね?
すち
…ッ!!
すち
はぁ…はぁ…
暇72
すち…!目覚めて良かったぁ…!
暇72
本当に心配して──
すち
…ッ
ひまちゃんは心の底から心配してくれてたんだと思う。
でも、俺は
あの夢が忘れられなかった。
すち
心配なんて…嘘、でしょ…?
暇72
は、?嘘なんかじゃ──
すち
本当は迷惑だって思ってたんでしょ…ッ!!
暇72
そんなこと思ってない!!
すち
違う…ッ
すち
本当は…ッ!!
すち
…ッ!!
暇72
すち!!
俺は、
差しのべてくれた手を、払ってしまったんだ。







