ユイ
(ん?この音は?)
私がリビングから立ち上がりしばらくすると聞こえてくる足音…私はこの足音の正体はシュウだと直ぐにわかった。
これは、シュウの甘えのサイン
シュウは長男だからかわからないけど、甘えるのが下手…しかも自分から行動しないから余計だ
だからこそ甘えたい気持ちが爆発すると、この行動に出る
私は笑いを懸命に隠しながらシュウに話しかけた
ユイ
あっ!!シュウ
シュウ
……なんだ?…
ユイ
(あれ?ちょっと明るくなった?)
ユイ
お昼ご飯何がいい?
シュウ
……なんでも…
ユイ
(ごめんねシュウ…ガッカリしちゃったかな?また暗い表情に戻っちゃった…)
ユイ
わかった!!
レイジ
貴方…最近料理の腕が上がってきましたね
ユイ
本当ですか?嬉しいです
レイジ
この私が言ってるのですよ?まぁ貴方に足りないのはもう少し早く動かないと料理が冷めてしまいますので、もう少し手際よく行いなさい。
ユイ
分かりました!ありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝💕✨
私はレイジさんと話終わったあとにチラリとシュウの方を見た。するとシュウは、
真顔でイヤフォンをクルクルしていたり、クッションをモフモフ触ってみたりさしていた
ユイ
(完璧コンプだよ!シュウ…)
ユイ
(可愛い…)
ユイ
(そうだ!今日はシュウが来るまで待ってみようかな…)
それから夜になっても、やっぱりシュウからはこなかった
ユイ
お皿洗い終わった!
シュウ
……
ユイ
(シュウの隣に座って本でも読んでようかな)
私はあえてシュウに背を向けて座った。万が一笑ってもバレないように…
シュウ
……………
するといきなり背中にゴスっと何かが当たった。それはシュウのフワフワな金髪だ…
ユイ
あっあの?シュウ?
シュウ
……なんだよ…
ユイ
どうしたの?
シュウ
…うるさい…
ユイ
でも、…って痛い痛い!!
シュウが私の腰を自分の腕で私の腰を締め付けている
シュウ
ククッ…
ユイ
痛い痛い痛い!!
これが逆巻長男の甘えの限界なのか…そう思うと笑いが込み上げてくる…
ユイ
ふふっ
シュウ
…何がおかしい?
ユイ
いや…ってか痛い
ユイ
(女の子にする力加減じゃないでしょ?!)
シュウ
…無視するな……
ユイ
えっ?
シュウ
……
ユイ
//シュウ?そっち向いていい?
シュウ
…好きにすれば?
ユイ
抱きしめてもいい?
シュウ
…好きにすれば?……
一瞬かもしれないがシュウの顔が緩んだ
ユイ
ギュッ
これが私の世界一可愛くて、頼りになる彼氏です!!