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目を開けていられないほどの閃光と 耳が痛くなるほどの轟音が響いた時 敵味方が揃って空を見上げた
らっだぁ
しばらくして音も光も落ち着いた頃 敵軍の兵士が悲鳴を上げながら 地面に叩きつけられる
すると、今度はそれに倣うように 見慣れた人影が落下するのが見えた
らっだぁ
らっだぁ
戦局は今の敵味方関係なしといった 爆撃のお陰でこちらの勝利も 決まったようなものだった
敵だったはずの人間達が 次々と上層部の人間に向かって 殺意と共に流れていくのを尻目に 着地地点に向かって駆け寄る
らっだぁ
みどりくん
少し危なっかしい着地を決めたみどりが俺の方を見て頬を引き攣らせた
らっだぁッ!!
きょーさんの… いや、レウさんかもしれない
悲鳴が聞こえてから ワンテンポ遅れて肩口に向かって 振り下ろされるダイヤモンドの剣
らっだぁ
剣を、向けられている…?
みどりに?
金豚きょー
らっだぁ
グッと剣先が肩に潜り込んですぐ 飛び込んできたきょーさんの斧が 剣の腹を受け止めたお陰で それ以上切られることはなかった
金豚きょー
金豚きょー
みどりくん
らっだぁ
きょとんとしたみどりは ラグを起こしたゲーム機みたいに 緩慢な動作で剣を取り落とした
みどりくん
金豚きょー
みどりくん
辿々しく、音の高低も、声量も イントネーションすら崩れた音が みどりの口から吐き出された
心底恐ろしいものを前にしたように 絶望の色に染まったみどりの瞳は 濁っているのに流れ落ちる涙は 酷く透明だった
みどりくん
金豚きょー
みどりくん
きょーさんが慌てたように手を掴むと みどりはビクッと大きく肩を揺らす
みどりくん
酷く怯えた様子で必死に腕を掴んでいる きょーさんの手を剥がそうと引っ掻いた
やめて、こわい、だれ なんでなにもいわないの…
そう繰り返すみどりは見たこと ないほど涙を流し必死に抵抗していた
らっだぁ
金豚きょー
らっだぁ
きょーさんの不安と焦燥も 痛いほどよくわかる
でも
今一番不安に思っているのは みどりだろうから…
金豚きょー
金豚きょー
ぜぇぜぇと荒い息を吐いて 警戒するように辺りを見回す姿が あまりにも哀れに思えて仕方がない
人の位置は気配でわかるのか 動き出した俺の方を睨んでいる
みどりくん
らっだぁ
らっだぁ
怖がらせたくないし 怖がられたくない
少し距離に余裕を持たせた 位置で立ち止まる
らっだぁ
みどりくん
近くに落ちていた剣も拾い上げ 固唾を飲んで様子を伺うみんなには 少し離れるように指示を出した
みどりくん
みどりくん
らっだぁ
みどりくん
らっだぁ
みどりくん
みどりくん
みどりくん
らっだぁ
らっだぁ
じりじりとお互いが歩みを進めて ようやく触れ合える距離まで近付く
探るようにそっと肩に触れると みどりは小さく顔を顰めた
みどりくん
らっだぁ
俺はみどりを強く抱きしめた
「大丈夫だからね」
そう思いを込めて
金豚きょー
金豚きょー
レウクラウド
レウクラウド
らっだぁ
金豚きょー
金豚きょー
レウクラウド
レウが熱のこもらない瞳で 捨て駒と判明してもなお剣を構える 哀れな人間達を一瞥した
ウチの黒ガストさんは 今回の件で随分とお怒りらしい
金豚きょー
金豚きょー
金豚きょー
レウクラウド
光の弓矢をつがえて パッと手を離す
放たれた一本の矢は たちまち枝分かれてゆく
レウクラウド
俺が取りこぼした人間達は すぐにレウの炎に巻かれていった
骨すら残さず焼け落ちた人間達
それでも周りの植物には 焼けた跡すら残らないのだから コイツは本当に末恐ろしい
レウクラウド
レウクラウド
金豚きょー
金豚きょー
レウクラウド
金豚きょー
金豚きょー
レウクラウド
レウクラウド
金豚きょー
レウクラウド
少なくとも、勢いに押されて 言いたいことが引っ込むとこは 弱点と言えなくもない…のか?
パチパチと燃える大きな炎
それを眺めながら 俺はどりみーの心配をしていた
金豚きょー
レウクラウド
金豚きょー
金豚きょー
レウクラウド
金豚きょー
金豚きょー
レウクラウド
金豚きょー
金豚きょー
金豚きょー
レウクラウド
あたりはいつの間にか 静まり返っていた
手を握ったままみどりから体を離し ゆっくりと移動先の案内と安全の 確保に徹する
らっだぁ
みどりくん
らっだぁ
みどりくん
こんちゃんの元へ辿り着いた時には もう混乱もおさまったらしい
みどりはすっかりいつもの調子で 戦争後の警備システム強化の 件について真面目に話している
みどりくん
みどりくん
らっだぁ
らっだぁ
みどりくん
らっだぁ
みどりくん
音も調子もバラバラなそれは 聞き取りにくいし、わかり難い
らっだぁ
らっだぁ
みどりくん
らっだぁ
みどりくん
けど、それでも俺は何度も頷いたし みどり自身にもわかるように 何度も頭を撫でた
変わってしまった現実が 今の目には酷く毒であった